代表取締役 Web Creator 佐々木 秀徳氏 23歳の時に独立したエンジニア経営者。現場に身を置き、プレーヤーであることにこだわり、今も最前線で活躍している。デザイナーであり共同創業者でもある夫人と、夫妻でクオリティーの高いWebサイトを作ることに全神経を集中させてきたが、これまでに会社が蓄積して生きた経験やノウハウを生かすために、会社の規模拡大を決意。新たなポジションを創設して、人材確保に乗り出した。

Maromaroを立ち上げた経緯は？

東京都府中市にあるWeb制作会社にアルバイトとして入社。その後、正社員となり、プログラミング会社に出向。プログラマーになりたかった私は、出向先の会社に転職しました。ところが、その会社の代表が会社をたたむことになり、取引先を引き継ぐために起業しないかと、その会社の社長に誘われて、フリーランスのデザイナーとして働いていた山井と、共同創業者として当社を立ち上げました。 2007年に会社を立ち上げ、そこからデザイナーでもある山井と二人三脚で会社を続けてきました。起業したといってもプログラマーとデザイナーの二人チーム。個人事業主の延長のような状態で、二人で細々と会社を営んでいました。転機となったのは、山井が出産することになり、メンバーを増やすことにしました。 企業として会社を大きくしていきたいとのはもちろんですが、メンバーが伸び伸びと働いて活動を続けられるのを目標にしてきました。

Maromaroの15年間を振り返って思うことは？

15年間で、経営危機が一度だけありました。その時に、経営に関する考え方を改めました。それまでは、社員を雇っても、収益を稼いでいるのは私達で、社員はそのサポートといった役割でした。今にして思えば、社員の生産性は決して高くはなく、それが経営を圧迫していたのも事実でした。経営方針を変えて、社員にどんどんチャレンジしてスキルアップを図ってもらい、社員にもクオリティーの高いプロフェッショナルな仕事を求め、みんなで収益を稼ぐ会社にしました。 少数精鋭で制作にこだわってやってきましたが、これからはメンバーを増やして、お客様に価値を提供できる会社に成長させたいと考えています。受託の仕事は、クライアントの要望にどれだけ応えられるかを意識して進めますが、クライアントの要望を超えて、より良いものを提案できる会社にしたいです。そのために必要なノウハウや技術は持っています。経営資源の最適化で、会社の価値を高めて、社員に還元できるようにしなければなりません。

仕事で大切にしていることは？

「できません」を言わないことです。分からないことや知らないことがあれば、とにかく自分で調べてチャレンジしてみる。新しいことには積極的に飛び付くようにしています。Web業界は変化が激しく、新しいツールや開発手法がどんどん登場します。昔は「Flash」というアプリケーションで動画を作っていましたが、2020年12月31日で開発元の会社がFlash Playerのサポートを終了したことで、実質的に使えない技術となりました。Flashの技術者は、JavaScriptへ移りましたが、中には変化について行けずに業界を去ったエンジニアもいます。変化に対応できるエンジニアであり続けるために、クライアントのニーズに対して「できません」とは言わないように心掛けています。 新しいことが好きな性格なので、新技術には飛び付く方ですが、仕事で使う際にはしっかりと選定するようにしています。ReactやVue.jsも試してみましたが、jQueryを大きく超えるものだとは感じませんでした。技術でクライアントに何を提供するかが重要で、ただ技術が新しいだけでは大した意味はありません。時代の流れを読み解きながら、必要な技術を見極めることが大事です。

社員に求めるものは？

向上心ですね。何事も熱量が大切。情熱さえ持っていれば、多少スキル不足でも問題ないと考えます。今回の採用は、企画やセールスに近いポジションなので、これまでのエンジニアやデザイナーの採用とは異なり、経歴やポートフォリオよりも人物重視の採用となります。当社にとって初めてのポジションで、前例がないため採用に関しても模索中です。Webの知識・経験があって、相手にこちらの考えを伝えられる人材がマッチするかと思っています。 当社は、意欲次第で何でも吸収できる会社だと思います。エンジニアもデザイナーもおり、聞けば何でも教えてくれます。積極的にいろんな人から学べば、マルチスキルな人材になれます。

趣味はありますか？

多趣味な人間なので、沢山あります。まず、クルマに乗るのが好きです。主にスポーツカー。もう一つ、最近ピアノを習い始めたことですね。娘がピアノを習い始め、それを見ているうちに私も興味が湧き、娘と同じ教室に通っています。 昔からガジェットが好きなので、家電製品を調べるのも楽しいです。ゲームも好きで、VRグラス等も興味があります。その他にも、釣りやキャンプ等のアウトドアも趣味です。本当に多趣味なので、時間が足りません。さすがに趣味が多いので、断捨離をしているところです。 私自身が多趣味だから、社員の趣味には理解を示す経営者だと思います。「推しのライブがあるから休みたい」と言われれば、私には止められません。