株式会社H&Company

『ITとアイデアと情熱で、日本の生活インフラを守る』をキャッチフレーズに、電気工事などの建設業界を対象にしたメディア事業、MSP（マネジメント・サービス・プロバイダー）事業を中心に、ビジネスを展開する株式会社H&Company。メディア事業においては、人材サービス業界に先駆けてローンチした電気工事士専門の求人サイト『工事士.com』、施工管理技士に特化した転職情報サイト『施工管理求人.com』、建設業界を応援する情報サイト『建設魂』に加え、電気に関係する仕事や資格取得等についての情報交換を行えるオンラインコミュニティサイト『電工タウン』といったオウンドメディアを運営。また、MSP事業では建設業界専門のSaaS型のCMSサービス『BT-web』を展開する同社では、2023年3月からは建設業界に特化した人材紹介サービスを本格化させる等、社会・生活インフラを支える産業をサポートする活動を推し進めている。

2011年に同社を設立した代表取締役・佐々木貴志氏は、建設業の領域における人材サービスが希少な存在だった当時を振り返り、そのリーディングカンパニーとなった自社の取り組みについて次のように語っている。

「建設業に専門特化したサービスを展開していますが、当社の事業は“業界のため”を目的にしているのではなく、業界の企業をサポートすることが日本の生活インフラを守ることに繋がると、私達は考えています。
現在は、求人・転職情報サービスや、企業情報の発信源となるサイト制作サービスの展開、そして人材育成や働く環境づくりに役立つ情報サイトの運営を手掛けながら、“採る・育てる・辞めさせない”という一連の流れをサービス化し、業界企業の経営効率化をお手伝いすることが当社の取り組みです」（佐々木氏）。

日本国内においては、耐用年数期限が迫る水道管、橋梁、トンネルといったインフラ設備への対応が急務になる一方、現在の建設業界や施工管理企業は深刻な人材不足の課題に直面する状況にある。その課題解決に繋がるサービスの提供により、人々の生活を維持することこそが、同社のミッションだ。

「建設業界をはじめとする、“なくてはならない”領域の仕事をバックアップしたい。特定の1社ではなく、その業界の力になりたいというのが、当社の考えです」（佐々木氏）。

ローンチした当時は「日本唯一の業界特化人材サービス」として存在感を発揮した『工事士.com』は、専門性の高さで業界に寄り添う信頼性を武器としながら、現在は月間40万人のユーザーが利用する人気サイトとなっている。『施工管理求人.com』、そしてその他の情報サイトに関しても、特化した領域でのサービス提供が特徴となっているが、同様のサービスを手掛ける他社と比較した際の優位性、強みはどこにあるのか。その質問に、佐々木氏は次のように答えている。

「10年以上にわたって、その領域だけの求人広告や記事を毎日作成してきた実績がある当社には、ユーザーの感覚を根本から理解しているという特徴があると思います。仕事や情報を求めるユーザーが持つ“言語化”できない感覚を捉え、その困りごとを解決するコンテンツが、UI/UXによって表現できる。テクニカルではなく感覚で答えを出せることこそが、他社にはない当社の強みなのではないでしょうか」（佐々木氏）。

2011年からユーザーに寄り添い、サービスを展開し続けてきた強みを語る佐々木氏は、これまでの約1万社の業界企業との取引実績を基にしたデータベースも、他社にはない強みだと説明している。これからの同社の事業展開に関しては、その実績とデータ、そして業界への深い理解を新規ビジネスに進化させる計画もあると、佐々木氏は説明してくれた。

「今後の事業展開については、顧客データベースを最大限に活用しながら、当社にしかできないようなサービスを構築したいと考えています。具体的には、建設業界の企業や従事する人々、そしてその家族を対象としたコミュニティを構築し、双方向で情報交換を行えるようなサービスを形にしたいと思っています。大事なのは、このサービスを“プラットフォーム化”するのではなく“共存するコミュニティ”として展開すること。その仕組みをつくり、システム化する開発事業に、今後は注力していきたいと当社では考えています」（佐々木氏）。

その取り組みの中で同社が必要としているのは、このコミュニティの構築を目指したシステム開発業務のリーダー的存在となる人材である。日本のインフラを支える人々のマインドを理解し、各企業や関係者のニーズに応えるコミュニティシステムの開発を牽引する仕事には、業界の発展に繋がる仕組みを自らの手で担えるという、業務としての面白味があると言えるだろう。

「今回募集する管理者候補に関しては、管理業務未経験の方も対象としています。直属の上司は私になりますので、“これまではスペシャリストとして開発業務に取り組んできたが、例えば将来的にはCTOなどのマネジメント職を見据えて経営に近いポジションで仕事をしていきたい”と考えている方に、ぜひこのチャンスを生かしていただきたいと思います」（佐々木氏）。

未経験から管理者を目指す上では、「mustで動くのではなく、will・wantで行動することが大切」だと佐々木氏は語っている。与えられた“やらなければならない”業務を終えて満足するのではなく、開発組織をまとめながら“やりたい”業務を遂行できる人物こそ、同社が必要とする管理者候補の姿なのだ。

「自分自身がやりたいと思えることを、“ここまでは絶対にやるんだ”というレベルまで意欲を持ってやり遂げられる。そんな管理者を目指してほしいですね。もちろん、未経験からチャレンジする方は学ぶべきこともたくさんあると思いますが、自らの強い意志でトライし、幅広い領域の業務を視野に入れて取り組んでいただきたいです」（佐々木氏）。

管理者候補として入社後、4人体制で業務を進めている開発部門に加わり、将来的にはCTOへのステップアップも目指せる管理者としての業務を担う。この仕事には、自身の技術力をベースにしながら、経営に近い立ち位置でマネジメント経験を積むことができるメリットがあると、佐々木氏は語っている。社内では佐々木氏と直接折衝しながら、自社の開発施策をダイレクトに決定するポジション。その業務にチャレンジする人達に、佐々木氏は次のようなメッセージを送ってくれた。

「技術面に関しては、とにかく“頼り”にすると思います。もちろん大変な仕事を担い、大きな責任も負う重要な立場となるわけですが、その状況自体を楽しめるような方に来ていただきたいと思っています。今後の株式上場も視野に入れながら発展を目指すベンチャー企業で、経営に直接関わりながらシステム開発を担う役割に魅力を感じ、ワクワクしながら仕事に取り組める。ぜひこの機会に、面白味の溢れる業務にチャレンジしてみてほしいですね」（佐々木氏）。