ナショナルソフトウェア株式会社 | インタビュー

執行役員　D.N氏

ご略歴をお教えください。

文学部フランス文学科で学び教職課程も履修しましたが、1992年の卒業後は「これからはソフトウェアの時代」と大手ソフトウェア会社に入社します。電報システムの開発に2年ほど従事の後、ネットワーク部門に移り、大手通信キャリアの基幹ネットワークのシステム構築を、同グループの研究所の技術者らと最新技術を開発しながら手掛けました。1997年からは組み込み系開発に移り、様々な携帯電話の機能開発に携わって、メールやブラウザー、地上波テレビ等の変遷を支える技術を顧客と共に進めていきました。外交的な性格故に、この頃から営業やマネジメント業務の割合が増え、課長として100名近い社員を束ねる立場になります。そして2000年に現・ナショナルソフトウェア代表の新田が統括していた部門に転じるとともに、450名の社員を預かることになりました。その後、最大時は1,800名超・年商200億円弱の規模にまで成長させました。そんな2008年の当時、会社が多角化に邁進し、ソフトウェア業に対する顧客志向が薄れるようになったのです。そこで、新田と「もっと顧客に寄り添った立場で開発し、社員が笑顔で働けるようにしたい」と意気投合。関係のある財務経験者を経営ボードに招く形で、ナショナルソフトウェアの起業に踏み切りました。現在は、執行役員として開発・営業・人事・教育の各部門を管掌しています。マネジメントの面では、目先の仕事だけに振り回されない、将来を見据えた事業運営を心掛けています。これを、当社のミッション「今と未来をつなぐ先駆けとなる」として据え、日頃から社員に意識浸透させるための活動としています。

御社における仕事のやりがいや魅力はどこにあるとお考えですか？

当社の事業軸である「組み込み」「通信ネットワーク」「クラウド／サーバー」の3領域は、社会を支えるインフラとして重要なポジションを占めており、難易度も高く、想定外の問題に直面することの多い業務です。これら案件の大半でエンドユーザーとダイレクトに接するプライムベンダーの立場となることから、顧客の求めるものを肌で感じ取り、その結果「また次もNSCoさんに頼みたい」と言っていただけることが、何よりのやりがいとなっています。また、どんなに困難な仕事やトラブルにも決して背を向けることなく立ち向かい、必ず完遂する姿勢が顧客からの強固な信頼に繋がっている面があります。これを実現するためには、新しい技術や難易度の高い技術を習得することが不可欠。どんな難題にも積極的に取り組み、顧客と共に乗り越えた成果が、当社のビジョンでもある「時代をつくり、社会を支える」ことに一役買っていると自負しています。このことを、社員の一人ひとりが自覚していることが当社の特徴と言えます。もちろん、この実現のためには会社として社員を十二分にフォローアップする必要があります。ハイレベルの仕事には、ストレスも伴います。そこで、人材育成や心のケアにも細心の注意を払っていくべく、人事部をシステム推進本部内に設置して技術・人事・教育を三つ巴で運営できる体制を構築しています。これも当社の大きな特徴であり、人材育成においては技術だけでなく、人間力を高めるための育成に配慮したカリキュラムの構築や、1on1の実施を通じて社員のキャリア形成をサポートする仕組みを整えています。給与体系としても、子ども二人を私立の大学に通わせられるぐらいのレベルは確保すべく維持向上に努めています。

D.Nさんの仕事観をお聞かせください。

創業メンバーとして当社を立ち上げてからは、仕事は良くも悪くも生活の一部。もちろん、プライベートの時間も大切にしたいし、家庭生活とも両立させなければなりません。その点、いかに時間を効率的に割り当てるか、その能力は誰よりも長けていると自負しています。私は「臨機応変」という言葉が好きなのですが、様々なリスクに常に対応するには相当な原動力が必要であり、この言葉で自分を鼓舞しています。また、仕事の喜びは仲間が増えることにもありますね。新しいパートナーを得て、300名規模でも大手と十二分に渡り合っていける会社にしていくところにやりがいを感じています。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか？

プライベートも貪欲ですよ。ゴルフは接待含め月2回以上ラウンドしていますし、月1回は登山に行き、ランニングは月110km走っています。全て、会社の同好会活動ともリンクしています。家では映画をよく観ますし、家族とは旅行に行くことが少なくないですね。子供達がまだ小さい頃は自分達でプランをつくり、海外旅行にもよく出掛けました。おかげで子供達は英語が話せるようになりました。

応募者にメッセージをお願いいたします。

当社は技術領域の広さやレベルの高さで、率直に言ってなかなか大変だとは思います。しかしながら、そこにチャレンジする意志さえあれば、会社として徹底的に支援し、成長を後押しします。その点、家族のように寄り添っているので、安心感が持てると思います。前時代的かもしれませんが、終身雇用を前提に長い人生のスパンでキャリアデザインができる会社だと思っています。ぜひアクセスの上、詳しい話を聞いていただきたいと願っています。