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インタビュー画像代表取締役・高橋 健氏 埼玉県出身。高校時代は野球部で主将を務める。2010年4月、大学卒業後に新卒でECモール運営会社に入社。大阪支社に配属され、ECコンサルタントを務める。入社5年目に課長職に昇進し、さらに西日本全体の事業部長を務める。その後、モバイル事業の営業統括を務め、2020年3月に退職し、株式会社Offbeatを設立。ECコンサルティング、インフルエンサープラットフォーム、デジタルマーケティング、自社D2Cと着実に事業を拡大中。

起業の経緯をお話しください。

私が新卒で入社した会社は、入社3年で転職や独立をする人が珍しくありませんでした。仕事で接する外部の方は基本的に経営者で、親族の中にも会社を経営している者が多数いました。そういった環境からいつかチャレンジをしたいと考えておりました。 大手企業は新規の事業や重要な事業を拡大する際に、その都度外部から優秀な人材をそのポストに据えております。最前線で活躍するような方々は、一つの会社だけではなく、いくつかの環境で揉まれてきた人達ばかりであると前職を通して痛感をしました。個人の力を培うためには、社会に揉まれる必要性を感じております。 企業に属しようが、会社を立ち上げようが、基本的な考え方は同じです。 どれほど従業員、世の中や周りの関わりのある会社様、そしてお客様に影響を与え、喜んでいただくかは一番大事であると考えております。 チーム一丸で何かを作り上げ、その結果社会に影響を与えていくことのできるように日々精進していきます。

Offbeat社のコアビジネスをお話しください。

SNSマーケティングとコンサルティングです。特にSNSが武器です。当社は、ECモールで企業の支援をしてきたメンバーが多く、そこで培ったスキルをベースに事業を展開しています。その一方では、全ての事業でSNSマーケティングの手法を取り入れています。物販も採用支援のSNS運用代行"Recruit Me!"も、SNSマーケティングのノウハウを活用して生まれた事業です。 今後、インフルエンサーやSNSの活用は、さらに企業活動の中にどんどん広まっていきます。例えば最近、芸能人が会社と契約して、週5で出勤しているという事例もあるように、インフルエンサーが企業の広報活動や商品企画のみならず、採用にも広がっていきます。 私が前職に入社したきっかけは、“地方のシャッター街を活性化させる”というコンセプトに共感したからです。今あるアセットやノウハウを生かして、世の中の企業や人々を元気にするサービスを今後新たに作っていきたいと考えております。

ECコンサルティング事業では、商品開発まで御支援されているのですか。

お客様によって、支援することもあります。支援の仕方は複数あります。例えば、お客様が扱っている商品と関連する商品を、我々が知っている中国の工場が持っている場合は、その工場を紹介します。そして、仕入れから、どのように売っていくか、というところまで相談に乗ります。また、各モールで売れている商品のランキングを見ながら、今後のトレンド予測をして、商品を仕込んでいくケースもあります。 20年前の小売企業の多くは、国内の問屋さんから仕入れて販売していました。しかし現在は、その中間がどんどんなくなっています。メーカー直、工場直は当たり前ですし、メーカーや工場がECモールに出店する時代に変わってきています。そういう意味では、利益を担保し続けることが難しい業界になってきたなと思います。 ECは実店舗での販売と比較して、日本全国、あるいは世界中にアプローチできるメリットがあります。その反面、配送が遅い、買う前に手に取れない、等のデメリットもあります。それを解消する手段は、どうしても価格になりがちです。それを突き詰めていくと中間がなくならざるを得ません。流通構造は大きく変わったなと感じます。

D2Cで展開するブランドは、ECだけではなく実店舗でも展開していかれるのですか。

はい。前向きに検討をしております。 今展開しているブランドを、世の中の人々が認識をしてくれる有名なブランドの1つにしていきたいと考えております。 ただ売上の数字が上がるだけでは面白くありません。従業員、インフルエンサー、私自身もそうですが、毎年売上が増えていくことがブランドのゴールではないと思っています。規模の拡大によって、どれだけ一般生活者に認知され、利用していただき、喜んでいただくかが大切であると考えております。日本中・世界中の方々に必要とされるブランドにしていきたいです。 そのためにも会社のメンバー全員で向かう方向性を統一させ、同じ方向を向いてブランドを進めていくことのできるように今目下動いております。

目指す組織像と、そのために取り組んでいることをお話しください。

社員一人ひとりが会社の中での役割や責任を感じて、主体的にやりがいを持って働ける会社にしたいと考えております。 まずは従業員を増やし、会社として社会的な信用を得たいと考えています。「この会社で働きたい」と思っていただけるような会社になりたいですね。そのためにも、みなさんに認知していただけるような看板となる事業を創出していくことが目下の目標です。 そういう会社を作っていくには、今の段階では私自身が誰よりも仕事をしなければならないと思っています。人が少ないのに遊んでいたら誰も付いて来てくれません。些末なことかもしれませんが、誰よりも朝早く出社するといった姿勢は崩さないようにしています。 さらに外部に向けてアンテナを立てる努力もしています。会社は船みたいなもの。社長である私が大きくならなければ、全体が大きくなりません。自分自身が成長していけるよう、お客様との会食を含めて、外部の方と会って話をする機会を確保しています。 前職時代、私は最大150人の部下と仕事をしていました。それを思えば、私が一人で会社をスタートした頃は、社会からすればいてもいなくてもいい存在でした。やはり、社会の一部として認められなければ、会社を始めた意味はありません。起業して、追い掛ける数字が小さくなった時に、それを痛感しました。これからは人も増やしていかなければいけないし、人を増やすということは事業規模も大きくしていかなければなりません。どんな事業がスケールするかは予測できません。沢山の事業を創出して、一つひとつの事業を拡大していきたいと考えています。攻め続けられている現状が、ある意味安定なのかなと思います。ただ、常に組織を活性化させていかなければ、時代の変化にも付いていけません。一緒に会社を作り上げていってくださる方をお待ちしています。

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