まずは貴社にジョインされた経緯をうかがいます。
20代から30代にかけての10年ほど、東京や神奈川の制作会社でデザイナーとして働いた後、地元の宮崎に戻ってから何社かのITベンチャーに勤務しました。そのうちの1社で現在の代表の家長と出会い、彼がPMやエンジニアで私がデザイナーという形で一緒にやっていた時期があったんですね。私は前職時代にデザインだけでなくPMも担当するようになっていたのですが、家長は一緒に仕事をするうえで常に意思疎通がスムーズにでき、エンジニアとしてもPMとしても学ぶことが多い存在でした。 その後、私はいったん独立してフリーで活動していたのですが、家長がSHIPを立ち上げた後、一緒にやらないかと誘いを受け、あまり悩むこともなくジョインを決めました。新しい環境でも家長と一緒なら大丈夫だろうと思えたのと、過去にベンチャー企業は数社経験してきましたが、スタートアップのフェーズは未経験だったので、これは願ってもない機会かもしれないな、と。この2つの理由で入社したという経緯です。
社内での役割と主な仕事内容を教えてください。
社内での役割は、PMとクリエイティブチームのマネージメントや実務がちょうど半々、といったところです。PMとしては、要件定義のオンラインミーティングで機能や仕様を取りまとめ、ブリッジSEを通じてベトナムの開発チームにつなぎ、エンジニアが組んだシステムの検証を重ねて納品に至る、この一連の役割を担っています。 クリエイティブチームは私を含めて3人。案件の割り振り、進捗管理や品質管理など、クリエイティブ案件が円滑に進むように心がけています。2人のうち1人は求人メディアによる公募で採用した未経験のデザイナーです。彼女は大分勤務で、まだ経験が十分ではないため、オンラインでアドバイスをしながら実務を通じてデザインの基礎から学んでもらっています。もう1人はスキルもキャリアも十分なので、実務についてはほぼ一任しています。現在、宮崎オフィスのメンバーは私を含め2名ですが、今後はエンジニアを積極的に増員していく方針です。
ご担当された開発事例の中で、自信作があればご紹介ください。
開発案件ではありませんが、前職でクリエイティブ周り全般をお手伝いしていた会社様からご依頼をいただきホームページの全面リニューアルをいたしました。サービスの案内がメインだったサイトをインタビュー記事や導入事例、採用ページ等、成長フェーズに入ったからアピールできる部分を押し出したり、サイト内で利用する写真を撮影したりインタビューに同行したりとお客さんと二人三脚でリニューアルに取り組みました。 現在も同時並行で5件の案件を担当しています。PMとして新規サービスを最上流から手がけているものもあれば、UX/UI改善など、クリエイティブのブラッシュアップのみを担う案件もありさまざまです。 前者の事例としては、LINEと連携したWebシステムをサービスの企画段階から携わらせてもらっています。依頼内容は「ユーザーとのコミュニケーション促進ツールを」というもので、スマートフォンアプリやWebサイトなど、多様な選択肢の中からユーザーの参入障壁の低さと使い勝手の良さに着目して、弊社から提案して決まったもの。新規開発案件の多くが、こうした最上流工程から関わることが多いのもSHIPの特徴です。 改修案件では、当社コーポレートサイトの全面リニューアルが進行中。社員の生の声を増やすなど、採用支援機能を重視した改修を進めています。
ジョインされて約1年。津曲さんにとって、どのような日々でしたか。
この1年を振り返ると、時間経過のスピードがものすごく速かった印象です。ジョインした時はそれこそ会社立ち上げの最初期で、メンバーも代表と私、総務の砂の3人きりでした。3人で最初のオフィスのテーブルや椅子を組み立てたのが懐かしく感じます。そこから1人、また1人と仲間が増えるごとにサービス領域が広がり、現在の形になっています。 大分の本社オフィスも何度か引っ越しを重ね、宮崎でもシェアオフィスからスタートして今のオフィスに。デザイナーを公募した際には募集原稿を書き、面接も担当。スタートアップの創業フェーズ、つまり何もなかったところから見る見るうちに確かな形ができていく過程に伴走する日々は、想像していた以上に濃密で、得難い体験になったと思います。 今後は仲間を増やしていく成長フェーズです。まだまだこの先も、前向きなチャレンジを止めるものは何もない環境が続くでしょう。エンジニアであれデザイナーであれ、当社の環境を魅力と捉えてくださる方と、1人でも多く出会いたいと思っています。
オンとオフのメリハリなど、ワークライフバランスはいかがですか。
福利厚生など、制度的な部分ではまだまだ発展途上の当社ですが、年間休日数は120日以上確保されていますし、現状でもワークライブバランスは十分だと思います。 私の場合、ふだんは日夜端末と向き合う毎日なので、休日は自然と一体化してバランスを取っています。キャンプ、スケボー、サーフィンと、野外でのアクティビティは何でも好きですが、最近の休日は小3になる息子と海に行くことが多いですね。サーフボードは息子のものも入れて、わが家に4枚あります。息子は幼稚園児のころから波に乗っていて、技術で抜かれるのも時間の問題でしょう。デジタルをひととき忘れ、潮のしぶきを受けながら波に乗る楽しさは格別。時には平日でも、早朝に浜に出てひと乗りしてから定時の10時に出社することもあります。 周知のとおり、木崎浜や青島など、宮崎は全国のサーファーが憧れるメッカ。サーフィンが好きなエンジニアなら、宮崎オフィスは願ってもない環境だと思いますよ。