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インタビュー画像取締役CTO 佐藤 大樹氏

エンジニアキャリアのスタートは?

新卒で入社したのは、国内の有名IT関連企業。まだ、その企業が動画配信サービスを始める前で、着メロを開発・提供する会社でした。同社初の新卒入社で、着メロのシステムの設計や開発をしていました。200人、300人が関わるプロダクトの設計なども手掛けましたが、勤続年数が増えるに従って、上流フェーズが仕事になっていき、開発や運用もできる仕事を求めてベンチャーに移籍しました。 そこは、有名フリマアプリの創業者である山田進太郎さんがフリマアプリを運営する前に経営していた会社です。写真共有サービスや新作映画情報サイト等の開発に携りました。入社した時は10人に満たない会社でしたが、2年後に私が辞めた時点で、30人規模の会社になっていました。私が抜けたあとに、ソーシャルゲームでヒット作を生み出し、アメリカのソーシャルゲーム会社にバイアウトされました。

アドテクの会社を経営していたのですか?

ベンチャーを辞めて、会社を設立しました。株式会社アドクラウドと株式会社オウルデータというアドテクの会社です。マーケティングに有用なインターネット上のデータを一元管理するプラットフォーム『DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)』や、広告枠と広告をマッチさせて表示するアドネットワーク、広告主や代理店がWeb広告の効果を最大化する支援ツール『DSP(デマインドサイドプラットフォーム)』等を開発しました。 アドテクは、大量のインプレッションを少ないサーバでさばいて、いかにユーザーの興味・関心にマッチした広告を配信できるかを追求するテクノロジー。非常にやりがいがあっておもしろい領域でしたが、一通りやり切ったタイミングで、アドクラウドはGMOアドパートナーズに、オウルデータはサイバーエージェントにバイアウトしました。M&Aに際して、会社を売却したのちも旧経営陣が一定期間、会社に残って経営や事業に参画することを定めた「ロックアップ」という制度もあって、私はGMOアドマーケティングで3年間取締役を務めました。

テックドクターにジョインしたきっかけは?

GMOアドマーケティングで取締役をしていた期間に、再度起業するか、どこかにジョインするかを悩んでいました。そのタイミングで、テックドクターの創業者である湊から声をかけられました。 湊とは、自分の会社を経営している頃、一緒に仕事をした仲でした。私が作ったアドテクのプロダクトをサイバーエージェントが使ってくれて、湊はそのときの担当者でした。私に声をかけてくれた当時、湊は慶應義塾大学医学部でプロジェクトマネージャーをしていました。テックドクターの創業前で、メンバー集めをしていたタイミング。私もテックドクターの事業に興味を持ち、ロックアップが解除になったタイミングでジョインし、テックドクターのCTOに就任しました。 前職でアドテクに携って、次は社会貢献できる事業にチャレンジしたかったのが、テックドクターに入った決め手。広告はビジネスに欠かせない重要な仕事ですが、ユーザー視点で見ると“邪魔”な存在でもあります。次は社会貢献になるプロダクト開発に携りたいと思っていました。

CTOとしてテックドクターでどんな役割を担っていますか?

まだ小さな会社なので、技術面に関して幅広くいろいろなことに携っています。アーキテクチャの選定からコーディングまで、本当に何でもやっています。もちろんどんなプロダクトを作るかも一緒に考えていますし、エンジニア採用も担当しています。 人の考えは十人十色。それぞれのエンジニアに主張があって良いと思います。ただ、お互いの意見を尊重して理解し合うことが大切だと考えます。プロダクト開発は、チームワークが重要。会社が目指す地点へ足並み揃えて進むことで、プロダクト開発は成功すると思っています。 前職の会社は、技術力を重視するトップダウンな社風の会社で、チームワークを上手く醸成できなかったと反省しています。プロダクト開発に忙しく、チームビルディングまで手が回りませんでした。そのときの経験を生かして、テックドクターではエンジニアが働きやすい組織の構築を優先しようと考えています。

テックドクターの仕事のやりがい・面白味は?

膨大な量のデータと格闘し、インサイトを発見して人々の役に立つプロダクトを開発する。エンジニアにとってもデータサイエンティストにとっても、やりがいに満ちた仕事だと感じています。 データサイエンティストは、データクレンジングやデータ解析をする役割。大学の研究室での仕事のように、海外の論文を読んで再現実験をしたりとか、論文を実際に書いたりもします。 一方のエンジニアは、データサイエンティストが見つけ出した“種”を育てる役割。データから見つけ出したインサイトをユーザーへ届ける実装をしています。ビジネス的な観点、要するにどこに価値があって、どうすればユーザーにとって価値が最大化されるのかを考えながら組み立てていくというは、エンジニアリングの醍醐味だと思っています。

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