16歳で社会人デビューしたのですね。一番苦労した経験は何でしょうか?
特に思い浮かばないですね…。今振り返ると、過酷な労働環境や不条理な対人関係も記憶にあるのですが、「つらい」とは思っていませんでした。正直なところ「苦労している」とか「つらい」と思う余裕すらありませんでした。社会人になりたての頃も、起業したばかりの頃も、一日一日を生きるのに精いっぱいで、目の前の仕事とひたすら向き合っていた気がします。だからこそ頑張れたのかもしれません。 今までに多くの仕事をしましたが、メガソーラーパネルの取り付けや大工等の肉体労働も続けられましたし、飲食店では未経験から料理人になり、店舗責任者にもなりました。また、前職の営業アウトソーシング会社も未経験ながら営業成績トップになりました。どの時期もとにかく夢中でした。同世代と比べたら不思議な道を歩んでますよね。
未経験から1カ月で営業成績トップ。短期間でどう工夫されたのですか?
もちろん闇雲に営業していたわけではありません。成績トップだったメンバーの行動をくまなく分析し、徹底的に真似しました。いわゆる“完コピ”ですね。彼の営業トークを何百回も聞き、言葉選びから話すスピード、アプローチの展開まで全てノートにまとめました。声のトーンに至っては音符に書き起こしましたね。私は短期間で営業ノウハウを学ぶんだと心に決めていたので、吸収できるところは全て自分のものにしたかったんです。 当社の『infobox』にも通じることですが、昔も今も、徹底した情報収集と分析は心掛けています。そもそも『infobox』を開発しようと思ったのも、周りの経営者から営業の苦労話をよく聞いていたことがきっかけの一つ。Web検索やSNSにおいては、欲しい情報が出てくるまでずっと探し続けています。諦めが悪いということかもしれませんが、ビジネスとして良い方向に出たと思っています。
現在はCEOとして、どんな仕事をしていますか?
抽象的ではありますが、事業推進や組織作りにおいて、何か大きなきっかけを作っているかもしれません。先ほどお話ししたような情報収集を行う中で、「この業界は今後伸びそうだ」とか「こんなサービスがあれば需要が高まりそうだ」といったアイデアのヒントとなるようなことは、よく社内で投げかけています。しかしそれは、あくまで“きっかけ”。それをヒントにCOOの清水が舵を取り、メンバー全員で動かしていくのです。 日々、私は仕事のことばかり考えています。面白くて仕方ないです。仕事が趣味のようなものなので。まだまだ見たことのない景色があって、まだまだ挑戦できるフィールドがある。そして今後仲間も増えていくでしょう。期待いただいているステークホルダーや共に頑張ってくれている社内メンバー、そしてこれから出会える人達。私も様々な経験を積んできましたが、この先も新たな世界が広がっているのだと思うとワクワクしますね。
社内メンバーとは、普段はどのように接していますか?
伸び伸びと活躍してもらうために、ポジティブで丁寧なコミュニケーションを心掛けています。日本語って本当に難しいですよね。何気ない言葉選びで、相手への伝わり方は大きく変わります。私もこれまでのキャリアで、心ない言葉や納得いかない対応を受けた経験があります。だからこそ互いを尊重し合いながら、気持ちよく働ける環境を作っていきたいと思っています。 2018年からの土台はありますが、現在ITスタートアップとして舵を切り直しました。ほとんど生まれ変わったようなものです。このタイミングで参画してくれたメンバーは、人生の中でもかなり大きな決断をしてくれたのではないでしょうか。そして今メンバー全員で、この生まれたばかりの船を動かしています。出会えたこと、大きな意思決定をしてくれたこと、全力で突き進んでくれること。みんなには感謝してもしきれません。
最後に、応募者へメッセージをお願いします
今のタイミングが、当社にとって大きなチャンスです。いわば二回目の創業期。 当社の使命は、『infobox』のようなプロダクトを作って提供することではありません。プロダクトはあくまで手段です。私達が目指しているのは、サービスを通して顧客に幸せになってもらうこと。そしてその先で、営業という世界の仕組みをアップデートすること。日本のビジネスを根本から塗り替えていくような、大きな大きなミッションです。そこを叶えられて初めて事業は成功すると思っているので、革新的な事業を現実し続けるスタートアップでありたいですね。 今のメンバーとは、このフェーズを一緒に楽しめると確信しています。私達のこの航海を共に楽しんでくれる人を、新たな仲間としてお迎えしたいです。