代表取締役社長　薛 悠司（ソル ユサ）氏

ご略歴と御社を設立した経緯をお教えください。

学生時代にベンチャー企業にジョインしたところからキャリアをスタート。その後は総合人材派遣サービスをグローバル展開する大手企業で営業を経験します。そんな折、父が経営するソルテック工業より「ベトナムに子会社を設立したい」との提案があり、これに応じる形で2011年、ベトナムにSoltec Vietnam Companyを設立しました。 ベトナム子会社の立ち上げに奔走する一方で、新たなビジネスにも挑戦します。ベトナムでの生活を通じて、国がIT人材育成に注力していることを知り、そこからは日本向けのオフショア開発事業の可能性を探り始めました。そして、2012年にEvolable Asiaを創業し、数年で1000人を超える規模にまで成長させました。Evolable Asiaは後に社名をハイブリッドテクノロジーズに変更し、2021年には東証マザーズ上場を果たしています。 オフショア開発を手掛ける中で、「クライアントワークではスケールに限界がある」と感じ、新たなビジネスモデルへの探求心が高まりました。そんな頃、商談で訪れたアメリカでUberを利用する機会があり、タクシーに比べて非常に快適だと感じたのです。当時、airbnbなどシェアリングエコノミーが注目され始めていました。C2Cマーケットは必ず伸びると確信し、自分も“なんとか版のUber”をやろうと思いつきます。そこで、まだやられていない領域を探してみたのですが、あったとしてもUberのような市場規模はないかもしれない、それに世界中で“なんとか版Uber”をやろうと考えている人はたくさんいるだろうと気づきました。 オフショア開発では各クライアントごとにシステムをスクラッチで開発するのが一般的ですが、同じようなものをそれぞれ個別に開発するのは非効率だという課題意識を持っていました。その点とアメリカでのUberの体験から着想し、C2Cビジネスに特化し、モジュール化したプラットフォームを”なんとか版Uber”を始めようとしているパートナー様に提供するというビジネスモデルを思いつき、現子会社であるC2C PTE. LTD.を設立、2021年にC2C Platform株式会社を創業しました。

どんな組織づくりを目指していますか？

これまでの経験から、“多様性”と“最適化”を重視しています。 多様性においては、日本人のみでは実現し得ないことがたくさんあり、例えば開発チームも日本とベトナムの良い点を掛け合わせてつくっていくことを意識しています。国籍だけでなく、性別、年齢も同様で、多様性が新たな価値に繋がると考えています。 最適化においては、限られた経営資源で最大のパフォーマンスを発揮するためにどう割り振るか、ということを意識しています。例えば大多数を占める開発部隊を日本に置くことは、最適化された状態とは言えません。この意識を持たずにベトナムで進めていた開発を全て日本で行っていたら、とんでもないコストが掛かっていたでしょう。ベトナムに開発部隊を置き、組織の最適化が図れているからこそ今のC2C社があると言っても過言ではありません。

働く上で大事にしたいこと、大事にしてほしいことは？

大前提としてフェアな組織でありたいという想いがあります。その上で、社員にはプロフェッショナルとして高い意識を持ってほしいと思っています。管理職もメンバーも、それぞれのレイヤーでポジションにとらわれず責任あるチャレンジをし、パフォーマンスを結果として示し、それに見合う報酬を受け取ってもらうのが理想です。 ハイレイヤーになれば求められる期待値も上がり、承認や称賛は得難いと思いますが、期待以上の結果を出すことを常に目指して頑張ってほしいですね。もちろん、一番結果を出さなくてはいけないのは経営者である自分自身だと考えています。

求める人物像をお聞かせください。

当社は単にプラットフォーム開発の依頼を受けるだけではなく、クライアントと「パートナー」として協力し、共同でプロダクトを構築しています。このアプローチは、コアバリューの一つである「Lead the Partners」という言葉の通り、パートナーの成功を積極的にサポートしながら先導する役割を果たしたいという意志の表れです。 クライアントをリードし、事業やプロダクトの推進に責任を持つ人材を求めています。自分がこの事業の責任者であり、このプロダクトを牽引していくのだ、という気概を持ってクライアントと向き合っていただけるような方と一緒に働きたいと考えています。

最後に、求職者へのメッセージをお願いします。

私たちの会社は事業の「革新性」と「独自性」からくるやりがいを提供できると自負しています。 目下ではIPOの準備を進めており、IPOが実現した際には早期から参画してくれた社員には大きなリターンを提供できると考えています。成功への道筋は見えており、いかに迅速にゴールにたどり着くかというのが当社の現状です。 私たちは、スタートアップから時価総額1兆円を超える大企業、そしてグローバル企業へと成長しようとしています。経済的報酬とやりがいの両面で充実した経験を求める方々に、ぜひジョインしていただきたいと思います。