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インタビュー画像蒼佐 ファビオ 代表取締役社長 1988年ブラジル・サンパウロ州生まれ。自動車の設計士だった父親が日本に赴任した際、日本に移住。5歳の時にサッカー選手を目指し帰国。起業に繋がる原体験を得る。小学6年生の時に再来日。高校卒業後、自動車メーカー系の学校に進学。卒業後カーディーラーに就職しメカニカルエンジニア、アドバイザー、営業を経験。開発への興味が芽生え、車載システムのソフト会社に転職。2019年6月Crystal株式会社を創業し代表取締役社長就任。

蒼佐社長はディーラー時代、幅広い経験をされたのですね。

私の自動車業界のキャリアは、メカニカルエンジニアから始まりました。整備コンクールにも積極的に出て、入賞して、同年代とは違うスピード感でスキルを身に着けていきました。それが当時勤務していた会社の目に留まり、社内では最年少でアドバイザーを任せていただきました。 正規販売店のエンジニアは、1日に何台も整備をこなさないと利益が上がらないので、考えている暇がありません。そこでそのエンジニアに代わって、不具合を突き止めるのがアドバイザーです。「こういう現象が起きていて、診断した結果、このような不具合があったので、おそらくこの部品を変えたら解決できると思う」と指示を出していく役割です。 次に任されたのが営業です。実は営業は、私が唯一、配属されるのを抵抗したポジションです。出来れば人とは関わらない仕事をしたいと思っていたのですが、アドバイザーをしていた時に、お客様と直接接する機会がありました。通常は営業を通して不具合の調査が来るのですが、そのうち営業を飛びこえて直接私に相談が来るようになったのです。そこで当時の役員たちに目を付けられて、強制的に営業に回されました。 最初は気乗りしませんでしたが、「とりあえず騙されたと思って、半年やってみろ」と言われ仕方なくやりはじめたのですが、2ヶ月くらいですぐに結果が出て、営業の虜になりました。その後もメーカーから表彰されるまでに成長し、自分自信が気づいていなかったポテンシャルを引き出していただいたと今では感じています。 その後、ソフトウェア開発に関心を持ち始め転職したのですが、現在、当社が強みとするモデルベース開発(MBD)は、その時に出会いました。それまでソフトウェア開発は、コードをベタ打ちして、何千行も書いていくものだと思っていました。ところがMBDの世界では、パソコンで描いたグラフィックから、自動的にコードが生成されます。その後継を目の辺りにして、技術にものめり込むようになりました。

電動キックボードシェアリングサービスに着手した経緯をお話し下さい。

当社が担うエンジニアリングの仕事は、自動車業界の傘の下で行われるものです。せっかく高いスキルを持っていても表舞台には立てない。何を作ったとしても契約書上には「特許も技術も全てお客様側に帰属する」という文言があるせいで、自分たちのものだとは言えません。 ハードウェアを自分たちで生産できれば自分たちの新しいソリューションを載せられます。それで初めて“Made in Crystal”と言えるのですが、資金も生産背景もありませんので、お客様が持つハードに、当社のソリューションを載せることしか出来ないのです。お客様のブランドを借りている以上、いつまでたっても「Crystal」の名前はエンドユーザーに届きません。その葛藤から、何とかしたいと考え、従業員を交えてアイデアを出し合いました。 BtoB、BtoC様々なアイデアが出ましたが、全国の一般生活者にCrystalの存在を知ってもらいたいという思いから、一般消費者向けの電動キックボードのアイデアを採用しました。前職のソフトウェア会社時代、私は海外で仕事をする機会が何回かありましたが、ヨーロッパにはすでに電動キックボードシェアリングサービスがあり、当たり前のように体験していたのです。なぜ日本にないのだろうと思いながら、日常的に使っていました。 日本では、東京ですでに別の企業がスタートしていましたが、これからの乗り物ですし、規制緩和に向けた動きも始まっていましたので、今のうちに着手しようということで、従業員のアイデアをベースに提案してくれた従業員と2人で仕様を固め、2022年9月に事業部を立ち上げました。以降、アプリケーション開発をスタートして、他社が2年かけて開発しているものを、当社は8ヶ月で作り上げ、経産省などとの交渉なども経て、4月28日の実証実験開始に持ち込み、現在に至っています。

将来的には自社サービスだけに絞っていくのでしょうか。

いいえ。受託開発はやめません。ただ、将来を見据えると、日本だけで戦っていくのは苦しいと考えています。そこでBtoCの領域で10億人市場を狙いにいきたいと考えるに至りました。 現在、日本では人口がどんどん減っていって、GDPも下がっています。アメリカと中国、インドに負けるのは仕方がありませんが、来年にはドイツにも超えられると言われています。人口6,000万から7,000万人のドイツに、1億2,000万人の日本が負ける。少子高齢化が原因ですが、この事実を日本人は重く受け止める必要があります。 日本が世界に対してのプレゼンスを取り戻すには、世界のトップ企業に日本の企業が時価総額で連なる必要があります。そのためには10億人市場を狙いに行かなければなりません。出来るものなら自動車メーカーになりたいところですが、日本はすでに自動車大国ですので、今更自動車メーカーをやりますと言ったところで誰にも振り向いてもらえません。それよりもソフトウェアの領域で、日本を代表する会社にしていきたいというのが今の私の思いです。 私はブラジル出身ですが、現在は日本に国籍を移しました。日本に対する愛国心もあります。世界の中でポジションが低下しているという日々のニュースを見るたびに、悔しい思いをしています。ソフトウェアの領域でリーディングカンパニーとなり、世界での存在を示し、日本がいるべきポジションに返り咲くために寄与出来れば嬉しいなと考えています。

今後Crystalをどのような会社にしていきたいですか?

Crystalを、日本から飛び出して世界で活躍する会社にするためにも、外国籍の方を採用し、多様性のある組織にしたいと考えています。 根底にあるのは、ブラジルに住んでいた頃の幼少期の原体験です。地球全体を俯瞰して見ると、北半球にホワイトカラー職が集まり、富裕層も集中しています。それに対して南半球はブルーカラーばかりです。格差が激しすぎます。南半球に住んでいるというだけでチャンスがない。私はそういう状況を変えたいと考えています。 そのためにはただお金を出すのではなく、学ぶ環境と学んだことをアウトプットできる環境を作らなければいけません。自力で生きる術を身に付けつけられる環境です。国籍や出身地域など、様々なバックボーンを持った人々を採用し、グローバル展開をして、私が生きている間に少なくとも、全大陸にCrystalの支社が1ヶ所は存在する状況を作りたいです。 南半球にも資源は沢山ありますがそれが活かされていない状況です。その状況は、日本で生まれ育った方にとってはリアルに創造するのはとても難しいと思います。世界が違いすぎるのです。私は、同じ地球とは思えないような光景を見てきました。そういった状況をなくすような取り組みを会社としてしていきたいです。

求める人物像をお話しください。

当社の従業員には、自分を中心に考えるのではなく、自分を犠牲にしてでも、他人のために熱意を持って行動できるような思想を持ってもらいたいと考えています。恋人や配偶者、祖父母や親戚、地域に住む人々など誰でも構いません。そういう人に集まってきてもらいたいです。 「技術」は社内で教えていけば良いと考えています。それよりも大切なことは「人間力」です。人のため、会社のため、社会のために動く。そういう考え方に共感していただける方を求めています。 当社が目指しているのはあくまでも世界標準の物差しでの成長です。売り上げ規模だけではなく、企業風土も既存の日本の会社とはひと味違うと言われる発展を目指しています。まだまだ初期段階ですし、規模感も小さいですが、ぜひ、創業から4年間の実績を見て評価して、Crystalを選んでいただければと思います。

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