ご略歴をお教えください。
中国の出身です。祖父が京都にある大学に留学し、帰国後も先生方と交流が続き、家にもよく来られていて、家の中ではよく日本語を聞いて育ちました。そんなことから大学では日本語を専攻し、卒業後は日本の大手システムベンダーの中国法人に入社したのです。そこで知り合った日本人の夫と結婚し日本に来て、本社で営業サポートの仕事に就きました。その会社には9年ほど勤めた後、外資系通信機器メーカーの日本法人の設立直後に転職します。営業を中心に広報・渉外、人事等、計16年勤め、2022年1月、当社にジョインしました。 外資系通信機器メーカー時代、当社の代表である沈が同僚でした。その沈は2018年に退職して当社を創業しましたが、退職後も前職時代のメンバーと交流を続けていたのです。そんな流れで私も沈と話す機会があり、「PacPortで社会貢献したい」というビジョンを聞きました。それを聞いて、私も当社で社会貢献したいと思ったのです。 日本に来て25年経つ中、親族や仕事の取引先、近所の方と、多くの日本人に助けてもらいながら生活してきました。しかしながら、前職は非常に多忙で恩返しができずにいたからです。そういう意味でも、仕事にやりがいを感じているところです。
仕事内容と、その魅力についてお話しください。
主に当社のソリューションである『Pabbit』のプリセールスを担当しています。『Pabbit』の営業先は、マンション等の集合住宅のデベロッパーや管理会社で、そういったところにインターフォンシステムを販売しているアイホン社と提携し、一緒に活動しています。業界に強固なチャネルを築いているアイホン社がお客様にファーストコンタクトを取り、ソリューションの詳細説明は当社で行うという役割分担です。一方、アイホン社の新規顧客開拓において、『Pabbit』も併せてより付加価値の高いソリューションとして提案するというケースもあります。 この仕事に就くまで、デベロッパー等は男性的な堅い業界なのかな、と思っていましたが、マンションの企画担当者は女性の場合も少なくなく、『Pabbit』のメリットを実感してもらえるのです。 私自身、マンションの自宅で食材や室内クリーニング用品の宅配サービスを利用しています。デリバリーに来てもらう日は、マンションの管理人さんに私が不在でもオートロックを開けて置き配してもらうよう頼んでいました。また、暑い夏に重い水を何度も運び直してもらうことがあり、心苦しく感じていたのです。そんな気持ちを、仕事を持つ女性の方は共感してくれます。そして、『Pabbit』の導入を社内に掛け合ってもらえると、このソリューションの意義や価値を感じられます。
王さんの仕事観をお聞かせください。
自分の価値を感じることができる機会だと思います。自分で自分の強み・弱みを正しく認識することは意外に難しいと思います。いろいろなことを経験してみて、初めて分かるのではないでしょうか。 私自身、外資系通信機器メーカーに転職していきなり営業職を命じられました。どこか苦手意識があって最初は嫌々やっていたのですが、そんな中でお客様と意外に話ができ、問題を解決することができると、「自分は人と話すことが好きだったんだ」と気付いたのです。それ以来、営業の仕事が楽しく、得意に感じられるようになりました。 何事も決めつけるのではなく、まずチャレンジしてみることが、自分のキャリアをより充実させる上で大事なのではないでしょうか。
メンバーに対して、御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。
私が勤めていた1社目、2社目とも大手企業で、いわば“大きな船”でした。波風立っていても前進できるパワーがあるわけです。一方、当社は“小さな船”。大きな波風が立てば壊れてしまいかねないし、みんなで一致団結しなければ前に進めません。だからこそ、メンバーは遠慮せず意見を言い、困ったことがあればサポートを求めてほしいと思っています。 また、小さい船でもいろんな仕事があり、「誰々は何々しかやってはいけない」といった決まりはありません。いろんなことにチャレンジして、自分に最適な仕事を見つけることもできます。 そして、お客様やパートナーが沢山います。社内は日本人と中国人という異文化の人が集まっています。事業を進めていくには、それぞれにおいて、コミュニケーションを取ることが非常に重要です。多くの人と力を合わせながら、仕事を前に進め、力を付け、達成感や自己肯定感を覚えながら楽しく働いてほしいと願っています。 当社で働くメリットは、いろいろな経験ができ、自分を強化できるところです。また、アナログな世界に最新のクラウドサービスを導入、不便さを改善し貢献していけるやりがいも感じられると思います。ぜひ一緒に楽しんでいきましょう!
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
当社に来てから、やっとプライベート時間が充実させられるようになりました。子供がもう成人しているので、私は友人との山登りや、観葉植物、義理の母や親戚とのコミュニケーションを楽しんでいます。