代表取締役社長 宮下 宗氏

giobaiを立ち上げるまでの経歴は？

私は「学生起業家」でした。通信関係の営業会社でインターンを経験し、その時の成功体験がきっかけで大学の友人と一緒に通信回線の営業会社を立ち上げました。大学の講義が終わった後に、みんなで飛び込み営業に行くスタイルの会社です。20名ほどの学生を雇用していました。起業するに当たり、共同創業者の友人と私の間で役割分担を決めました。共同創業者は営業力に長けていたので、営業面の体系化やマネジメントを担当。私は採用や組織設計を中心に担いました。 大学卒業後は、自分で起こした会社を抜けて、東京のIT企業に就職。マーケティングや新規事業立ち上げの事業責任者を経験しました。その会社では、正直に言って、挫折を味わいました。代表直下で大きな仕事を任せてもらったにもかかわらず、、、今振り返ると短期間で大幅に成長させてくれた環境でした。

giobaiを設立した背景は？

当初から3年以内に独立することは決めており、このまま満足できるパフォーマンスを発揮できないまま、前職にしがみついても、ダメだと思い、自分を変えなければ、と。そこで、自分が変わらざるを得ない環境に身を置くために、茨の道である「起業」を選び、株式会社giobaiを創業しました。創業した時は、アプリ開発会社にするつもりでしたが、最初に作ったアプリが失敗して…。そうなると、日銭を稼がなくてはならなくなり、Webメディアを立ち上げて運営しました。 Webメディア運営が成功し、自社メディアを運営しながらそのノウハウを外部に提供して売上を上げていきました。法人は立ち上げていましたが社員がいない「一人法人」。フリーランスのような働き方でした。Webメディア事業が軌道に乗ったタイミングで、D2C事業にチャレンジすることに。この時、お金を借りて事務所を用意し、社員も雇いました。

D2C事業を始めたきっかけは？

きっかけは、私が腎臓の病気に罹ったことでした。結果的に大丈夫だったのですが、当時は「余命幾ばくか」という心境に陥り、悔いの残らない生き方をしようと考え、D2C事業へのチャレンジを決めました。最初に商品化したのは「家庭用磁気治療器」。分かりやすく言えば、おしゃれな「磁気治療シール」を作りました。腎臓の病気が原因で、私は極度の背中の痛みに悩まされていました。痛みを軽減するために家庭用磁気治療器を貼るわけですが、どれもデザインがイケてない。 パソコンでの業務が増え、スマホを使う現代人は肩や首のこり、腰痛に悩まされている人も多いと聞きます。若い人達が痛みを軽減するために家庭用磁気治療器を使いたいと思っても、肌色のシールを貼ることに抵抗を感じるはず。ならば、若い人達が使いたいと思えるような家庭用磁気治療器にニーズがあると考え、商品化しました。狙い通りニーズがあったようで、D2C事業最初のブランドは良い結果となりました。

どんな人材がgiobaiにマッチしますか？

自分の人生を一生懸命生きている人、言い換えれば、自分の人生に責任を持って取り組んでいる人と働きたいです。仕事もプライベートも含めて、自分の人生を全力で謳歌している人と働くと周囲もそれに釣られてポジティブになります。会社は、メンバーにとって豊かな人生を歩むためのものだと思っています。「2030年までに10社で売上100億円」の目標を掲げていますが、数字は問題ではありません。10億円の売上があるブランドを立ち上げて運営する10人の人材を世に出したいという思いが大事です。 成功したブランドをバイアウトし、まとまったお金を手にしたことで、私自身がいろんなことから自由になれました。同じようにブランドの成功で自由を手に入れて、それぞれの夢を実現してほしいです。D2C事業を成功させるノウハウは教えますが、積極的に動くかはその人次第。夢や目標の実現に向けて前進する人が当社にマッチすると考えます。

転職を考えている人達へメッセージをお願いします！

私はハードワークを歓迎します。学生時代に起業した時や当社の立ち上げ当初は、無我夢中で仕事をしました。残業を奨励するものではありませんが、若いうちに仕事に打ち込む経験をしておくと、今後の人生で大きな財産になると確信しています。年齢を重ねて家族を持つと、仕事と家庭を両立するために時間的な余裕がなくなります。私も、20代の頃のような働き方はできません。ビジネス戦闘力を上げるためにも、若い内にハードワークをすると後の人生が豊かになると思います。 私のこれまでの人生は“順風満帆”とは言えず、要所で挫折を経験しました。その意味で私の人生はリベンジであり、底からの這い上がりだと思っています。プロスポーツ選手になりたい、俳優になりたい。それぞれの夢に挫折した人に、私のように新しいチャレンジをしてほしいと願っています。D2C事業は、ビジネスの神髄を味わえるとてもやりがいに満ちた仕事です。商品ブランドの成功に本気で挑みたい人を待っています。