代表取締役　江部 竜也氏

ご略歴をお教えください。

大学を卒業後、当時300名ほどの人材サービスベンチャーに入社しました。大阪支社に配属され、求人メディアの代理店営業に就きました。人の入れ替わりが激しかったのですが、退職する3年後には2,000名ほどになり、短期間での成長プロセスを間近で見られたことはとても勉強になりました。 1社目の経験を経て、営業として当社に入社をしました。 当時の当社は、SES100％でしたので私もSESの営業としてキャリアをスタートしました。 営業は、私を含めて2名という少人数体制だったのですが、逆にこの時に社員全員の営業に関わることができたことは本当に良い経験となりました。 エンジニアメンバーがどんな案件を希望しているのか、現場訪問を通してどんなことに困っているのか、今後のキャリアをどうするのかなど各メンバーと向き合う機会が多く、当時の経験が今も私の礎になっています。 その後、SESだけではなく時間も場所も当社主体でコントロールできる仕事をしていきたいと思い、受託開発に挑戦をしました。 初めは私とSE1名の文字通り二人三脚で手探り状態ではじまり、SESと受託の営業手法の違いや見積を担当SEと議論を重ねるなど悪戦苦闘の日々でした。中には、私もヘルプでテストに入りバグが再現する、しないでワチャワチャしたり営業としてスケジュールや仕様調整をすることもありましたが、この時にエンジニアの大変さの一旦を肌で感じ、仕事の選び方も良く考えなければいけないと反省をしたのをよく覚えています。その後、幸いにも良い案件にも恵まれ体制化が進み、現在ではご協力頂いているパートナー様も含め20名以上の体制をつくることができました。 このような営業中心のキャリアを重ねる中で、2018年に取締役に就任し、2021年に代表に就任をしました。 現在も営業を継続しつつ、経営に取り組んでいます。

社長に就任した際にどんな会社にしていこうと考えましたか？

就任前の2018年に5カ年の中期経営計画を策定しましたが、全面的に任せてもらったのです。2年後に社長に就任した際も、中計の中身は変えずに運営を続けました。中計で掲げたのは、当時10%程度だった受託開発の比率を上げるといったことでしたが、5年で35%ほどまで伸ばすことができました。 受託や自社プロダクト等の社内開発に力を入れるのは、最重視した経営方針である「エンジニアが輝ける会社」にするためです。この会社をつくっている主役はエンジニアで、エンジニアのやりたいことができる環境をつくることが第一。そのために、SESでも社内開発でも、エンジニアのキャリアビジョンや適性に応じた仕事に就ける会社にするということです。

江部さんの仕事観をお聞かせください。

人生を豊かにするものだと思っています。京セラ創業者の故・稲盛和夫さんの名言で、私が大好きなものに「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」という言葉があります。どれだけ能力に優れていても、考え方が悪ければ結果はゼロどころかマイナスにもなる。まさしくそう思っています。 熱意、能力だけではなく、考え方も意思決定をする立場の人間としてより重要だと考えています。仕事を通して良い面も大変な面も沢山ありますが、エンジニアが輝けるように、もっと言うと「テクノブレーンの社員」が世の中から求められ、輝けるような会社にしていくということをぶれずに信念をもって熱意と能力を全振りしていきたいと思っています。

社員に対して、御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。

エンジニアには、その経験を生かして生涯輝いてほしいと思っています。昔は、エンジニア35歳定年説という話があったようですが、今はそんなことはありません。 ただ年齢が上がるにつれ業界として壁が存在することは確かだと思っています。 私は、テクノブレーンの社員には年齢に関係なく、エンジニアとして輝いてほしいと感じていますし、できると思っています。 確かに年齢を重ねると、若いメンバーの方が手を動かすのが早いというケースはありますが、ベテランには一朝一夕では得られない「経験」があります。 実際に、ベテラン社員がいることで社内開発案件を受注し、若手と一緒にプロジェクトを進めるというケースも珍しくありません。 各メンバー、得意不得意があります。組織として一人でできないことを二人で、二人でできなければ三人でと協力していくことでより大きな力を発揮できます。 「生涯エンジニア」を考えている方は、是非当社で一緒にそうした環境をつくっていきましょう！

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか？

野球観戦が趣味で、地元ベイスターズのファンです。会社から横浜スタジアムまでは歩いてすぐなので、シーズン中は社員とよく観戦に行っています。 アウトドアも好きなので、休日に4歳の息子とキャンプをしに行くこともありますよ。