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MUSVI株式会社

  • IT/Web・通信・インターネット系

世界中の壁を『窓』に!―コミュニケーションツールの常識を覆した、ソニー発のスタートアップ!

上場を目指す
自社サービス製品あり
シェアトップクラス
グローバルに活動
カジュアル面談歓迎

企業について

「世界中の壁を『窓』に変える」――。MUSVI株式会社はそんなミッションを掲げ、空間と空間を繋ぐコミュニケーションツール『窓』を開発・提供しているスタートアップ企業だ。

『窓』は、接続先の相手が等身大で映るほどの大きなディスプレイを搭載した、幅広い全身鏡のようないでたちのテレプレゼンスシステムだ。スイッチのオンオフを切り替える必要なく、常時通信先と繋がることができる。

例えば、複数拠点を持つ企業が各オフィスに置くと、「○○さん」と呼びかけるだけで接続先の相手は振り向き、向き合って話すことが可能。“あたかも同じ空間にいるような、自然なコミュニケーション”が実現するのだ。

この『窓』の構想を考えたのは、同社の代表取締役 / Founder & CEO・阪井祐介氏。

元々『窓』の構想は、阪井氏の所属していたソニー株式会社(現ソニーグループ株式会社)で練られたものだ。

阪井氏は、1999年のソニー入社前から「世界を繋げられる入り口となる“窓”のようなものを作りたい」と考えていた。現在の『窓』のような明確な製品構想ではなかったものの、そのイメージを、なんとソニーへの応募書類にも書き記している。入社2年目の2000年には社内大学へ参加し、『窓』の構想を少しずつ進め、必要な特許も取得していった。

しかし、2019年の事業化までの道のりはとても長いものだった。

ビジネスでも暮らしでも、人と人は“足を運んで会う”のが当たり前だった時代。遠く離れた人と意思疎通を図るにも、電話やメールが基本だっただろう。

そんな時代を生きてきた阪井氏は、とあることを考えるようになる。――「遠く離れた人とも、まるで今、直接会っているかのようにコミュニケーションが取れないだろうか?」

リモートワークが広まった今でこそ、空間と空間を繋ぐ『窓』の需要は高まっている。しかし当時は、あまりにも先進的な発想。「ビデオ電話で十分なのでは?」という声も上がった。しかし阪井氏が目指したのは、“あたかも同じ空間にいるような、自然なコミュニケーション”なのだ。相手の顔だけでなく、手足の動きや背景の空間までリアルに感じられるコミュニケーションが『窓』だった。

構想開始から16年後の2016年、ついにソニーで開発チームが誕生。2019年にはソニーグループのSRE AI Partners株式会社にて事業化が実現。そして2022年には社外から出資の声が上がり、新たな挑戦を始めるべくMUSVIを設立後、ソニーグループを退社し、独立。事業構想に共鳴したソニーグループやSREホールディングスは、現在主要株主として同社を支援している。

当時の開発チームのうちの6名は、現在同社の経営陣や開発者として活躍中。当時のメンバーであり、現在取締役COOを務める三木大輔氏はこう語る。
「『窓』の構想は、これまでのプロダクトとは一線を画すものでした。プロダクトの性能を提供するというよりも、コミュニケーションの可能性を提供するというか。社会に今まで存在しなかった“人と人との関係性”という価値を生み出せると感じたんです」


『窓』が繋ぐ空間は、実に多岐にわたる。

まずは複数拠点で持つ中規模・大手企業の各オフィスや、建設会社の工事現場と事務所、物流会社の倉庫と事務所等。わざわざタイミングを見計らって電話したり、文章を丁寧に考えてメールしたりする必要はなく、“その場”で話しかけられる。そのメリットは、手間を軽減できるだけではない。伝えたいことがそのままの温度感で伝わり、受け取った相手の反応もリアルに確認することができるのだ。

また映像だけでなく、キャッチする音のリアリティーも高い。接続先のオフィスの外で電車が走れば、その音が聞こえてくるほどだ。例えば、工事現場や倉庫で大きな物音がすれば事務所にも伝わり、何か異変があった時も迅速に対応できるだろう。

そして『窓』は社内だけでなく、サービスの場でも重宝されている。銀行の相談窓口や医療機関での診療、大学での講義等、活躍の場はどんどん拡大。近年は、いくつもの企業が集まるシェアオフィスにも設置され、地方企業とのビジネスを繋ぐ機会も作っている。

――ここでやはり、「オンライン会議でも十分なのでは?」と思う人もいるかもしれない。しかし“実際に会っているような感覚”には、大きな差が生まれる。『窓』に映るのは、顔だけではないからだ。

例えばオンライン診療。『窓』を使えば、医師と患者がほぼ等身大で向き合いながら会話できる。「医師は患者様の全身を見るからこそ診断できることもあります。患者様側も、実際に会っているような感覚に安心してくださる方が多いです」――医療機関からは、そんな喜びの声も多い。

そのリアリティーに、実際に会って話したように錯覚してしまったというエピソードもある。とあるクライアントは、『窓』を通じて商談し、後日直接対面した時に「どこかで一度お会いしましたか……?」という挨拶から始まったという。

これは『窓』が、空間と空間だけでなく、人の心と心まで繋いでいる証しだ。

こうして『窓』は展示会等をきっかけに問い合わせが来る他、実際に導入した企業からのクチコミでも広がっている。その結果、事業を本格化させた2022年8月から2024年3月の約1年半で、導入台数は7倍に。

今後は潜在ニーズが高い業界を次々と探りながら、シェアを広げていく方針だ。

また、技術革新も留まることなく進めている。API連携による新サービスの拡張や、他社製品を含むソリューションパッケージの提供等、『窓』を中心としてサービスを拡大する予定だ。そこでは、AI等の最新技術も惜しみなく駆使していく。

「世界の80億人に『窓』を届ける」――阪井氏を筆頭に、同社が目指している最終ゴールだ。時代や人々の暮らしの変化、業界ごとのニーズを捉え、今後も世界をさらに繋げるための『窓』を生み出していく。

「当社にはとびきり優秀な技術と、とびきり高いモチベーションを持った仲間がいます。それはすごく誇れることです。……ですが、もっともっと新しい風を吹かせてくれるような方が必要だと感じています」阪井氏はそう語る。

ソニーグループ出身者をはじめ、エンジニアリングやマーケティング等のプロが集まる同社。20年以上研究を重ねてきた阪井氏はもちろん、他にも経験豊富なメンバーが揃っている。しかし積み上げてきたナレッジがある分、常に新たな知見やアイデアを取り入れ、多角的に事業を進める必要があるのだ。

『窓』の技術開発をけん引してきた執行役員の見山成志氏も、こう話す。
「『窓』というベースはありますが、今後も高度な最新技術を取り入れていく方針です。技術ライセンスはソニーから供与されているため、自由度の高い独自の開発が実現しています。最新技術を駆使するフルスタックエンジニアとして活躍したい方には、思い切り力を発揮できる場ではないでしょうか」

時代を先取りして革新的なサービスを生み出した同社。一人ひとりの高い技術と自由な発想、そして行動力が、今後の成長のカギとなる。だからこそ社歴の長さにかかわらず、大きなプロジェクトや重要なポジションを任されるチャンスも多い。

このようにスタートアップならではのアグレッシブな精神を持ちつつ、同社は働き方における自由度も高い。

まずフルフレックスタイム制を採用し、リモートワークも積極的に取り入れている。もちろん各オフィスには『窓』が設置され、どの拠点にいてもメンバーと気軽に会話できる。

こうした環境の下、子育てと両立しながら活躍するメンバーも多い。営業を担当する大原知子氏もその一人だ。
「私にも小さな子供がいますが、子供の送り迎えに合わせて仕事を調整しています。また突発的な事態でも、フォローしてくれる風土があります。先日子供が熱を出してしまったのですが、他のメンバーにピンチヒッターをお願いできました」

プライベートと上手くやりくりできる環境も、周りのメンバーとの協力体制も抜群。『窓』というプロダクトを通じて、社会で「働く」可能性を広げ続けている同社には、いわば“当たり前”のことだ。

自身のライフスタイルにとらわれず、活躍できる人材へ。そして、世界を大きく変えていく存在へ。もはや同社には、「できない」と思われていることも、考えもしないことも、「可能」にしていく力がある。そんな同社で、自身の力を試してみてはいかがだろうか。

※撮影協力:同社渋谷オフィスが所在するSHIBUYA QWS(渋谷キューズ)

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インタビュー

MUSVI株式会社のインタビュー写真
代表取締役 Founder & CEO 阪井 祐介氏 長崎県出身。1999年にソニー株式会社へ新卒入社し、ハードウェアやソフトウェアの開発からデザインまで、様々な業務に従事。その水面下で20年近くにわたり、現在の『窓』の前身となるプロジェクトの構想を進める。事業化と外部からの出資が叶った2022年、同社を設立。 退職した現在でも、ソニーグループのヨット部と合気道部に在籍し、技を磨いている。

── 『窓』の構想が生まれたソニーグループへ入るまでのことを教えてください

大学ではデジタル通信を研究していました。その一方で私には放浪癖があって、学生時代は世界中を旅していました。そこで国や言語を超えて、いろいろな人と出会えたんですよね。小さな村で知り合ったばかりのおばあさんと仲良くなることもありました。

言ってみればこの感覚は、自分が研究している“デジタル通信”から一番遠いものでした。それでいて、世界ではデジタルに長けた国や人との差も広がっていく――。なんだかそこに違和感を覚えていきました。また自分自身も社会人になって忙しくなったら、こういった世界と自然に繋がる感覚も薄くなってしまうのかな……と思うと寂しくなりました。... 続きを読む

企業情報

会社名

MUSVI株式会社

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > その他IT/Web・通信・インターネット系

IT/Web・通信・インターネット系 > IoT・M2M・ロボット

IT/Web・通信・インターネット系 > AR/VR/MR

企業の特徴
カジュアル面談歓迎、上場を目指す、自社サービス製品あり、シェアトップクラス、グローバルに活動
資本金

6億1000万(資本準備金を含む)

設立年月

2022年01月

代表者氏名

阪井 祐介

事業内容

1. 実空間接続プラットフォーム「MUSVI」の開発・企画・運営
2. テレプレゼンスシステム「窓」の販売・リース及びコンサルティング
3. テレプレゼンス技術の研究開発及び関連ソリューションの提供

株式公開(証券取引所)

主要株主

ソニーグループ株式会社 セーフィー株式会社 未来創生3号ファンド(スパークス・アセット・マネジメント株式会社) SREホールディングス株式会社

従業員数

12人

本社住所

東京都品川区北品川5-12-4リードシー御殿山7階

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