株式会社サンカクカンパニー

サンカクカンパニー株式会社の事業は大きく分けて二つ。
「企業や商品のデジタルブランディング」「デジタルマーケターの人材育成」。全て、デジタルを軸としてオンラインで展開している。中でも特に、企業のデジタルマーケティング支援に長け、オンライン上の企業リブランディングの領域を中心にコンサルティングとクリエイティブをワンストップで提供していることから、業界内でも特に幅広い業種のクライアントを持つことが特色だ。

「対応する業種が広いことに加え、大手企業や、中堅でも『業界最大手』に位置する企業の仕事が多いのも特徴です。誰でも知っているような企業や商品、サービスを手掛けることが多く、街中を歩いていたり買い物をしていると当社で手掛けた仕事が何かしら見つかります。守秘義務契約があるので具体例は出せませんが、入社してから事例を開示できるようになると、当社が本当にこの仕事をやっているのか！と驚く人が多いです」（代表取締役社長・吉澤愼一氏）。

一般の消費者に広く認知された大手企業や有名な商品に関わるということは、「自分のやっている仕事が分かりやすい」とも言い換えられる。自分がどんな仕事をしているのか人に説明しやすいし、街を歩いていると自分の仕事の成果が目に入ってくる。承認欲求が得やすく、キャリアをしっかり残せるということでもあり、同社では仕事の実績に高い満足度を得る者が多いという。
一般的に、エンジニアやデザイナーの仕事は、消費者の目に見えない裏方や専門分野に限定されることも少なくない。自分がクリエイティブしたものが沢山の人の目に留まるのは、サンカクカンパニーで働くことの、大きな魅力の一つに数えられるだろう。

サンカクカンパニーは、幅広い知見と優れた人材を社内に抱え、企画、データ分析、デザイン、システム開発、運用、PDCAコンサルティングを一気通貫で引き受けられる。外部の企業や人材と連携することもあるが、多くのプロジェクトが社内でのコミュニケーションで進められるため、クオリティーとスケジュールを担保しやすく、柔軟性もある。企画の提案や運用後の改善等も、一面だけを捉えたものにならず総合的な観点から行える。

この「ワンストップ」という特性は、どんな業界にとっても魅力的な要素であり、専門性の高い業界からもあえて指名されて仕事を引き受けることも多い。オンライン上での企業や商品のブランディング、販売促進、営業促進等、企画・実施・運用まで全てを手掛けるため、「どこに相談したら良いか分からないデジタル系の案件は、とりあえずサンカクカンパニーに相談する」と言われるほど、信頼を勝ち取っているのだ。

サンカクカンパニーにおける仕事の姿勢とはどのようなものか。
吉澤氏は「当社のミッションは、コミュニケーションをデザインすることです。それによって、人と人との関係に嬉しい瞬間を増やすことを目指しています」と語る。

「コミュニケーションのデザイン」と言われても、パッとイメージできないかもしれない。それにデザインするといっても、デザイナーだけが中心の企業というわけでもない。

クライアントや消費者との間で、知識や考えの交流する仕組みを設計し、それによって関わる人や、関心を持った人の気持ちを良い方向に動かす。吉澤氏はこれを「事業そのものが社会貢献に繋がることで利益が出る形」と表現する。たとえば、クライアントのメーカーが開発した製品の情報を消費者にしっかり届けることは社会貢献の一つであり、逆に誇大広告等は社会貢献に繋がらない仕事。社会貢献に繋がる仕事を選び、そうでない仕事は引き受けない。そこにきちんと線引きして、仕事に取り組むことを意識している。

「2005年の創業以来、色々な企業の人と積極的にコミュニケーションを取り、それを新しいプロジェクトに繋げていくという活動をずっと行っています。これまでにも社会全体が停滞を余儀なくされる出来事がいくつかありました。しかし、そのたびに社内と取引先へのコミュニケーションを絶やしませんでした。その結果、社会全体への経済的なの影響が残る中でも、当社は業績をいち早く回復させることができてきました。当社は創業の翌年からずっと黒字を続けています。これはコミュニケーションを大事にしているからだと考えています」（吉澤氏）。

昨今のコロナ禍でも、かなり早い段階で在宅勤務体制を整えた。方針を決めたらサッと動く。早くから取り組んだこともあり、在宅勤務体制の中でも品質を維持する工夫で他社をリードできた。自社の強みを活かし、迅速に行動することで、コロナ禍の影響も最小限で抑えて黒字をキープしているのだ。

吉澤氏は事業の柱として「企業や商品のデジタルブランディング」「デジタルマーケターの人材育成」の二つを挙げたが、今後1、2年は、これらの事業を大きく育てながら「データ分析＆クリエイティブ」の領域を追求していく考えだという。強気の姿勢の背景には、サンカクカンパニーが、2022年2月にCEホールディングスの連結子会社となったこともある。CEホールディングスは電子カルテシステム事業を主力とするITシステムベンダーだ。同社は中期経営計画の中でデジタルマーケティング事業を成長戦略の一つに掲げており、サンカクカンパニーのデジタルマーケティング全般をワンストップで提供する能力が事業に欠かせないと見込まれた。大手の傘下に入り資本に余裕ができたことで、経営はより安定し、今後の事業展開も無理なく取り組めるようになったのだ。

サンカクカンパニーの社員数は約50名。女性がやや多く、平均年齢は約32歳と若手の多い会社だ。今回の業容拡大に当たり、デジタル系のプロデューサーやディレクター、エンジニアやデザイナー、営業等、幅広い人材を求めている。求めるスキルや性格は職種によって異なり、一概に人物像として示しづらいが、前述の通りクライアントとなる企業がかなり幅広い分野にわたるため、多種多様な人に集まってほしいと考えている。ITやWebに特化することなく、他業種からの転職も歓迎だ。色々な物に興味を持ち、自ら情報を収集して行動できる人が有利といえる。

「コミュニケーションをデザインする上で、一番ポイントになっているのはデータ分析とクリエイティブです。このため、データ分析に興味がある人や、クリエイティビティが高く、データに基づくプランニングや情報設計の仕事がしたい人は、職種を問わず相性が良いと思います」（吉澤氏）。

「データ分析」と聞くと、ITの高い知識が必要かと身構えてしまいそうだが、IT業界やWebに詳しくない人であっても採用を計画している。新人教育は2段階で用意しており、特に職種にかかわらず受ける第1段階の研修では、ITやWeb、デジタルマーケティングといったものの基礎について学ぶ。希望次第で職種を問わず、デジタルマーケティングの社内講習会も実施しているほか、ウェブ解析士の資格を勉強して取得する制度もある。このウェブ解析士の資格取得は特に強く推奨しており、全職種で資格手当の対象にしている。ほかの資格は職種ごとに社で指定したものを取得すると資格手当の対象となる。

新人教育の第2段階では、職種ごとに部署で指導する先輩に付いて学ぶOJT。もちろん、即戦力となる人材は、最低限の研修でプロジェクトに入りながら溶け込んでもらうことになる。

「業務の評価は定性と定量の両面から行います。評価指標やスキルセット、年間を通じてアウトプットした成果をベースに評価します。最近はオンラインによるリモートワークが進んでいることもあり、職種ごとに成果を見て評価する取り組みも進めています」（吉澤氏）。

なお、前述の通り在宅勤務体制は整えており、今回募集する業種は、スキルがあって成果が出せれば在宅でも大体こなせる内容となっている。とはいえ、仕事を教えたり、研修したりするには、やはりすぐ近くで作業している方がコミュニケーションを取りやすい。このため、実務経験の浅い方は会社と仕事に慣れるまではできるだけ出勤してほしいとのことだ。

サンカクカンパニーで働くメリットは、幅広い業界の有名な企業や商品の仕事に携わることで、業界トップクラスのスキルと実績が身に付くこと。特に仕事の成果が目に入りやすいというのは大きな魅力だろう。他にはない大きな舞台で活躍するチャンスが、ここにある。