有限会社メディコム

スマートフォンアプリやWebサービスの企画・運用を行うコンテンツ事業に加え、コンテンツの運営受託・オペレーション・コンサルティングを担うプロバイダー事業を展開する有限会社メディコム。同社の最大の強みは、各種プラットフォームにおいて提供する自社開発アプリで圧倒的なユーザー数を獲得している点にあり、そのコンテンツ展開から派生した広告販売事業、アプリケーションや情報を提供するメディア運営事業においても飛躍的な収益増大を実現している。同社でモバイルセクションマネージャーを務める鍋谷氏は、自社の取り組みについて次のように語っている。

「当社では、約30タイトルのアプリケーションをリリースしていますが、そのBtoCビジネスによって収益を獲得しながら成長を続けています。また、従来は代理店やパートナー企業に業務を委託していた広告展開に関しても、ここ数年の間に自社での展開ノウハウを獲得できたことで、メンバーのスキルアップと収益性の向上に成功しています」（鍋谷氏）。

1995年に設立され、モバイル領域に特化したサービスをメイン事業としてきた同社は、2010年からはその実績を活用しながら、プラットフォームサービスへの自社プロダクト提供の対応を強化。新たな代表取締役の下で新体制がスタートした2015年から現在のビジネス展開が始まり、インターネット全域でのサービス提供によって飛躍を続けている状況にある。

「当社では現在、コンテンツの企画から運用までを自社で手掛けながら、ユーザーにとって情報価値の高い様々なコンテンツメディアを提供しています。新体制になってからは、サービスの最前線である現場からのアクションを活発化させるようになりましたが、その結果としてスピーディーにニーズに応える力を付けられたと感じています。それが近年の成長を実現させた要因なのではないでしょうか」（鍋谷氏）。

ここ数年間は前年比約5%の業績アップを継続し、2021年度の年商は約9億2,000万円に達している同社。その成長要因は、ユーザビリティや市場競争力、情報価値の最大化を重視したコンテンツ提供にあり、それを支えたのはトップダウンの方針決定ではなく、現場の対応力やサービス企画力の向上だったというのが鍋谷氏の見解なのである。

「当社における業務は、コンテンツの企画・運営に特化しているという特徴があります。ユーザーの支持を得られるサービスを企画し、それをアプリケーションやWebコンテンツとしてリリースした後に、その運用によって収益を上げるというビジネスモデルです。開発に関しては社外のパートナーとの協業によって取り組みますが、当社はプロデュース業務に専念し、かつリリース後のユーザー対応を含めた運用業務をトータルに担う形になります」（鍋谷氏）。

サービスを企画し、その具現化のためのあらゆる実務に取り組むのが同社の役割になる。特徴的なのは、業務担当者となったメンバーが全ての業務に責任を持って関わるという同社のスタイルである。その業務とは、サービスリリースに必要となる許認可申請から開発プロジェクトのマネジメント、人材獲得のための採用活動、広告運用施策の立案・実施等、広範囲にわたる。そのトータルプロデュースを担うスタイルがあるからこそ、メンバーが得られるものは大きなものになると鍋谷氏は説明している。

「幅広い業務を担当することで、サービスプロデュース能力を伸ばすことができることはもちろん、自社の収益を考慮に入れたプロダクト制作を目指すという経営的な視点も身に付くはずです。新規コンテンツをつくる上では、決まった業務を繰り返すのではなく、情報収集を重ねながらトライアンドエラーによって新たな価値を生み出すという面白味も感じられると思います」（鍋谷氏）。

今後の事業展開については、市場におけるユーザー獲得に関する“伸び代”は大きく、新規のコンテンツプロデュースによってさらなる飛躍が見込めると鍋谷氏は考えている。新たに入社するメンバーにも、既存サービス運用のサポート業務によってノウハウを得た後、自らが責任者となって新規のサービスを切り盛りしながら、一緒に自社の収益向上を担う人材へと成長してほしいというのが、鍋谷氏の思いなのである。

「当社では、社員一人ひとりに経営力を身に付けてもらうことを重視しています。サービス開発の一部分だけを極めるのではなく、全体を見ながら価値あるものを生み出す仕事を担いたいという方にとっては、当社の環境は最適な職場なのではないでしょうか」（鍋谷氏）。

新たに迎えるメンバーについては、入社後は既存業務をサポートすることで経験を積み、その後独り立ちしてサービス全体を統括する役割を担ってほしいと考える鍋谷氏。意欲と努力次第では、約3カ月間でプロデューサーへと成長する事も可能であり、今まさに同社が求めているのは、積極的に業務に取り組みながら事業を牽引するリーダー的存在となれる人材である。
その後のキャリアプランとして、社内ベンチャーによる社長業への挑戦も可能な同社は、グループ会社として実際に数名の社長が誕生している。

「経営的な視点を身に付けられることに加え、サービスの責任者として企画・運用を担うことで、その利益に応じた報酬が得られる制度が整っていることも、当社でチャレンジする上での魅力となるはずです。一人が担う業務は大きなものになりますが、そこで努力しながら結果を残すことで得られるものも大きく、その特徴は他社にはないものだと思っています」（鍋谷氏）。

担当する領域が広い同社の業務に取り組む上では、各メンバーが主体的に行動し、自身の得意分野以外の領域でも意欲を持って取り組むことが重要になる。その状況においては、精神力に加え、柔軟な判断力、臨機応変さ等が求められると鍋谷氏は語る。

「IT業界のビジネスにおいては共通していることかもしれませんが、システムの変化や技術の進歩が激しく、その流行を追うことも大切になります。その環境においては、柔軟に対応しながら方針を決める判断力、最適な選択ではないと判断した場合にはゼロの地点に立ち戻る勇気も必要になります。そういう人材こそが新しいものを生み出すことができる、と当社では考えているんです」（鍋谷氏）。

大きな責任を負い、幅広い業務を担いながら自分の判断で行動し、新たな価値を生み出す。そんな業務で自身の企画力を試し、サービスの成功によってプロデュース力を証明できるチャンスが、ここにはあるということだ。最後に鍋谷氏は、自身の経験も踏まえながら転職者に次のようなメッセージを送ってくれた。

「私自身も未経験から入社し、知識や経験を得ながら様々なチャレンジを繰り返し、今のマネージャーという立場に就くことができました。このチャンス溢れる環境は他社にはないと思いますし、色々な経験をしながら人生を変えるような仕事を担える当社の業務に、是非チャレンジしていただきたいと思っています」（鍋谷氏）。