シンキングリード株式会社

「ビジネスをもっとスマートに！」をミッションとして掲げ、CRM（顧客情報管理）を中心としたDX支援事業を展開し、急成長を続けているシンキングリード株式会社。大手SI企業のSEを経て、大手パッケージベンダーでパッケージソフト開発に携わっていた代表の金丸隆氏が2008年7月に設立し、以来15年にわたって着実に実績を重ねてきた。

現在、メインプロダクトとして提供しているのが、オープンソースの統合型顧客管理システム『F-RevoCRM』だ。同社の事業の特徴について取締役CTOの松田純氏は次のように語る。

「CRMパッケージ『F-RevoCRM』の導入支援、クラウドサービス『F-RevoCRM SaaS』の開発・提供、お客様のご要望に応じたアドイン開発の三つを軸として展開しています。一番の特徴は、開発から導入、運用まで自社で一貫して手掛けていることです。多くのCRMは開発ベンダーさんがいらっしゃって、導入はパートナー企業さんや協力会社さん等別会社が行っています。それに対して当社はシステムを熟知したエンジニアが、お客様の課題やご要望をしっかり伺った上で導入しているので、分業でありがちな認識の齟齬や伝達ミスが起こりにくく、クライアントに最適なシステムを構築・提供することができるのです」

オープンソースCRMである『F-RevoCRM』はライセンス費用がかからないため低コストで、拡張性と適合性が高いことから高い評価を獲得しており、ユーザーは順調に増加し続けている。ダウンロード実績は2万社を超え、同社が導入やカスタマイズを支援した企業は200社以上。オープンソースのCRMとしては国内トップクラスのシェアを誇る。

「世界に名だたる大企業様から、地方の小規模なメーカー様やIT企業様まで、業種・業態を問わず、多くのお客様にご利用いただいています。新規で導入していただいたお客様からは、『業務効率が大幅にアップした』、『IT運用のコストダウンができた』、『売上がアップした』、『経営改善に繋がった』といった声が寄せられています。また、他社のCRMから乗り換えられたお客様からは、『コストが下がって良かった』という声が多いですね」（松田氏）。

この『F-RevoCRM』に加え、企業向けのオープンソースのカレンダーアプリ『OSScalender』と、企業向けコミュニケーションツール『BeSmart』も提供しており、さらに新プロダクトの企画が進行中。業績も好調で、売上は右肩上がりの伸びを続けている。

現在、シンキングリードは従業員26名体制（2023年1月現在）。そのうち9名がエンジニアで、『F-RevoCRM』のプリセールス、導入支援、プロジェクトマネージメント、カスタマイズ開発、インフラ構築・運営、保守サポート、製品開発等に携わっている。

『F-RevoCRM』の引き合いが増加していることに加え、新プロダクトの立ち上げを計画していることから、上流工程を担うプロジェクトマネージャーをはじめ、プロダクトの開発・カスタマイズを手掛けるエンジニア、新製品のフロント開発を担当するエンジニア等、ITエンジニアの採用に力を入れて取り組んでいる。

同社でエンジニアとして活躍する魅力は、お客様と直接やり取りをしながら自社サービスの開発に最上流から携われることだ。開発は自社内で行い、客先常駐は一切ない。松田氏は次のように語る。

「お客様の生の声を聞けるのが魅力です。当社のエンジニアはお客様から直に課題やご要望を聞き取って、お客様と同じ目線でシステムを開発しています。そのため、システムにお客様が満足されているのか、どういう点が良かったのか、悪かったのか等を直接聞くことができます。また、『F-RevoCRM』はオープンソースCRMで、ソースコードはGitHubで公開しているので、汚いソースコードを書くわけにはいきません。そのようなプレッシャーの下仕事をすることで、自分自身のコーディングスキルが向上していくメリットもあります。さらに今後、開発を進めていく新プロダクトでは、モダンな技術もどんどん取り入れていく予定です。そのため、新しい技術にチャレンジする機会もたくさんあります」

特定の業種・業態だけでなく、様々な企業のシステム開発に携われるので、幅広い業界の専門知識が吸収できて、飽きることなく続けていけるのも魅力だろう。

そんな同社が求めるのは、攻めの姿勢があり、経験のないことにも失敗を恐れずチャレンジする人材だ。

「当社ではできるだけ公平に評価をしたいという想いから、売上ベースでエンジニアを評価しています。どのくらいの規模のお客様の案件を担当し、いくら売上を上げたのか、どれだけ利益を出したのかに応じて、夏と冬にボーナスを支給しているのです。引っ込み思案の方ですと、思ったような売上や利益を上げることができず、ボーナスも少なくなってしまいます。そのため、攻めの姿勢があって、どんどんチャレンジしていける方が合っています」（松田氏）。

現在、シンキングリードは、東京都中央区日本橋人形町のオフィスビル内に本社オフィスを構えており、大分県大分市に大分オフィスを展開している。本社オフィスは東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線『人形町駅』から徒歩2分、東京メトロ半蔵門線『水天宮前駅』から徒歩3分、東京メトロ東西線『茅場町駅』から徒歩5分と、複数駅から徒歩圏内で、アクセスの良いロケーションにある。大分オフィスはJR『大分駅』から徒歩9分で、市内の中心部。同社の企業カルチャーやワークスタイルについて、松田氏は次のように語る。

「厳しい上下関係がなく、何でも言い合えるフラットな環境です。特にエンジニアチームは仲がいいですね。前職はSIerのエンジニア、ゲームプログラマー、天文台職員等、バックグラウンドは様々ですが、全員が20代から30代と年齢が近いこともあって、和気あいあいとした雰囲気です。テレワーク制度があるので、状況に応じてテレワークと出社を組み合わせたワークスタイルとしています」

オンとオフのメリハリを付けて、プライベートも大切にしながら働ける環境も整えている。完全週休2日制・土日祝日休みで、年間休日は125日。有給休暇の取得を推奨しており、取得率は90%以上に及ぶ。男女ともに産前産後・育児休暇の取得実績があり、育児時短勤務制度や介護休暇制度も完備しており、長く安心して働き続けることができる。

今後のビジョンとしては、開発体制をさらに強化し、『F-RevoCRM』事業をさらに拡大していくと共に、新プロダクトを立ち上げて事業のもう一つの柱へと育てていきたい考えだ。

「当社では2024年度までの3ヶ年計画を立てて事業拡大に取り組んでいます。目標として掲げているのは『F-RevoCRM』事業の拡大・安定化と、新プロダクトの開発です。現在、1年目が終わるところですが、『F-RevoCRM』事業に関しては、目標を大幅に上回る結果が出ています。2年目となる2023年度からはもう一つの目標である新プロダクト開発をスタートさせる予定で、現在専任のメンバーを決めている最中です。まずは2023年度中に企画・開発し、2024年度から本格的に販売を始めたいと考えています。当社はこれまで増収増益を続けており、経営基盤も安定しています。成長期を迎え、新プロダクトを立ち上げようとしている今入社すれば、会社を担うコアメンバーとして活躍することができます。当社で力を発揮して、活躍していただける方をお待ちしています」（松田氏）。