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ASIMOV ROBOTICS株式会社

  • IT/Web・通信・インターネット系
  • コンサルティング・リサーチ

RPAやBIに強い“公認会計士×IT”のDX推進コンサルティングベンチャー

上場を目指す

企業について

ASIMOV ROBOTICS株式会社は、主に中堅・中小企業(以下、SMB=Small & Medium Business)の業務効率化に向けたDX推進コンサルティングを手掛けている、2018年設立のスタートアップ。同社は、RPAやAI-OCR、ローコードアプリ、BIを活用したソリューションの設計・開発・導入・保守運用に関わるエンジニアを求めている。

同社は、売上高、数十億~数百億円レベルのSMB、および大手企業の事業部門に対し、顧客の収益力を伸ばすための業務改善を100%直取引で実施している。業務を整理した上で本質的課題の抽出から業務運用の見直し、そして業務効率化のためのソリューションを、RPAを中心としたツールを活用し、開発導入を行う。さらには導入後にユーザーが使いこなすための伴走型サポートまでを一貫して提供している。

その強みは、同社のルーツがSMBの業務を熟知している会計事務所であること。そしてコンサルタントも務める代表取締役CEOの藤森恵子氏が、公認会計士/MBAとして企業の業務フローを知り尽くしていることが大きい。公認会計士の仕事では、決算書の内容が正しいかどうかを判断するために、業務フロー全体を可視化しチェックするという業務が多くを占めている。このため、公認会計士は業務フローの専門家とも言えるのだ。
「公認会計士が主導するSMB向けDX推進コンサルティングベンチャーは、他に類を見ないと自負しています」と藤森氏は胸を張る。

同社以外にも、世の中にRPA導入を支援する企業は少なくない。そういった企業との違いを、藤森氏は次のように指摘する。
「そうしたところも業務ヒアリングを実施すると謳ってはいますが、あくまでも今実施しているやり方を聞いてRPAを当て込むためのものが多く、業務の目的まで考えた私どものヒアリングとは本質的に違います。その業務の本質を理解しないで、部分的にRPAを導入しても、それ以外の工程に本質的なボトルネックがあれば、業務改善には繋がりませんし、その業務そのものが非効率なものであれば、かえって状態を悪化させかねません。ASIMOVでは、コンサルタントとエンジニアがチームを組んでお客様の経営層とダイレクトに向き合い、まず業務全体を把握します。その上で、人的リソースの少ないSMBが着実にDXを進められるよう、部分最適ではなく常に全体最適を意識しながら問題箇所の改善をスモールステップで進め、お客様に最適なツールを導入していきます。加えて、その後もお客様の変化に応じて常に見直しを図り、全体最適を維持できるようステップアップに取り組みます」

こうしたスタイルを、同社は“伴走型コンサルティング”と称している。このような同社のサービスが評価され、業績は創業以来の倍増ペースで伸展。2023年2月現在、約60社の顧客を擁している。

同社は2018年8月、藤森氏が設立した。藤森氏はそれまで、業務フロー構築支援や内部統制体制構築支援などを手掛けるコンサルティング会社を共同経営していた。その会社が税理士法人をグループに取り込み、新たにSMBの経営・財務コンサルティング業務に進出することになった。
「ところが、大企業のように必要な経営数値がすぐに出てこないのです。適切な経営判断のためには、リアルタイムでの数値の把握が必要です。そのために、まずはデジタル化への支援が必要だと強く感じました。そこで、別会社を設立してバックオフィス業務をSaaS等で効率化するためのITコンサルティングサービスを開始しましたが、たまたまRPAというテクノロジーを知り、強く惹かれたのです」(藤森氏)。

SMBは、人材不足・人手不足で本当に疲弊している。RPAは、人のアシスタントとして、正確かつ高速に業務を処理する人手不足の打ち手となるテクノロジーだ。だが、そのテクノロジーが、本当に必要としているSMBには届いていない。
「私は、RPAを届けたいと思いました。大学でシステム工学を専攻し、多少は土地勘があったのと、RPA導入の前提となる業務フローの知見は公認会計士として身に付けていたので、双方が必要なRPA導入コンサルティングはまさしく自分がやるべき仕事だと感じたのです。そこで、ASIMOV ROBOTICSを設立しました」(藤森氏)。

なお、藤森氏は社会人経営大学院でMBAを修得したが、当社はその在学中に設立した形だ。人材不足のSMBに対して必要なサービスを包括的に代行する同社のビジネスモデルは、同大学院史上初、学長特別賞と最優秀賞とをW受賞した。

当初はRPAに特化した導入コンサルティングからスタートしたが、その後、CTO等エンジニアの採用が進み、ツール面ではBIやAI-OCR、業務アプリ構築等に広げてきた。基本的にローコード・ノーコードツールを中心に扱うのは、昨今のビジネススピードに合わせた迅速なスクラップ&ビルドが容易であること、そして要改善点の多いSMBにおいて、すぐに成果を出すことができるという点で親和性が高いためだ。

現在も全国に広がる顧客に対し、リアルとオンラインとのハイブリット体制でサービスを提供しているが、コロナ禍を機に、同社のビジネスモデルによる地方創生の可能性を見出した。そのために、全国の主要都市に拠点を設けたいと考え、人材や拠点確保に向け、IPOを検討している。

そんな同社が掲げるMISSIONは、次のとおり。
【テクノロジーと一緒に働く未来を創り日本中を笑顔にする!】
その想いを、藤森氏は次のように説明する。
「RPAなどのテクノロジーは人の仕事を奪うものと思われがちですが、そうではなく、あくまでも人を活かすための有能なアシスタントであるべきです。だから私たちは、人が人らしく働ける環境をテクノロジーの力で創り、人々の笑顔あふれる世界を創りたいと考えています」

そして、VISIONは次のとおりだ。
【変わりたいを『カタチ』に。Growing for DX】
「一人一人が心の奥底に秘めている『変わりたい』という気持ちをテクノロジーで実現するために、一緒にDXに向けて進化し続けようという想いです」(藤森氏)。

2024年1月現在、同社の社員数は10名。藤森氏含む業務コンサルタント(営業兼カスタマーサクセス)3名、エンジニア7名という内訳だ。次のVALUEを全員で創り共有している。

【私たちの価値はスピードに基づく】
〜期待を超えた価値を創造せよ〜
社会の変化が加速している。現状の維持は衰退を意味する。だから、私たちの価値は、個々の会社の変革のために、個々の経営課題とテクノロジーの変化を見据えた提案にある。
〜顧客の推進力たれ〜
強い会社の条件は、変革とスピード。会社の成長スピードを加速させるために、顧客の変わりたい『カタチ』を目標に、寄り添い、手をひき、背中を押す。だから、私たちの価値は、プロジェクトを牽引する推進力にある。
〜共に一つの夢を描く〜
私たちはジグソーパズルのピース。一人ひとりが違う形、違う色を持っている。でも、一人ひとりは完ぺきではない。だから互いをリスペクトし、フォローし、一つの夢を描く。一人では描くことのできない、大きく鮮やかな変革の夢を描く。

このVALUEは、月1回の全体会や定期的な勉強会で取り上げ、その理解を全員で深め、浸透・推進を図っている。

また、同社は、コミュニケーションを非常に大事にしている。エンジニアと業務コンサルタントがワンチームでサービス提供するスタイルの同社にとって、お互いを理解することの重要性は大きい。
毎日の朝会では業務コンサルタントの活動内容、成果等を、エンジニアからは、技術的な課題などをコンサルタントに、それぞれ共有を図っている。また、月初に対面で実施する全体会では売上実績や営業の状況、生産性評価などの数字をタイムリーで共有するほか、エンジニアから最新の技術に関する知見を、業務コンサルタントからは顧客の抱える経営課題とそのソリューションを共有することで、お互いのスキルアップに努めている。
一方、月に1回、全員が集まって開かれるランチ会は、フラットなコミュニケーションの場として、皆が楽しみにしている。

また、同社の働き方の自由度は高い。あえてシェアオフィスに拠点を構えることによって、プライベートオフィス内の自分の席、カフェのような公共スペース、超高層階からの眺めを独り占めできるスペースなど、その日の気分や仕事の内容に応じて働き場所を選ぶことができる。

「とてもフラットで互いに寛容なカルチャーが育っていると思います。ITベンチャー等に起こりがちな、営業と開発の壁といったものも当社にはありません。むしろ、相互にキャッチボールしながらプロジェクトを進めていくのが当たり前となっています。」と藤森氏は話す。

加えて、同社は毎年8月の創立記念日にはお世話になった人達を招いて感謝の気持ちを込め、ちょっとしたパーティを開催することにしている。
「当社がここまで成長できたのは、本当に多くの方々のご支援があったからこそ。絶対にその感謝の想いを忘れてはいけないんです。だから、その想いを新たに加わったメンバーにも共有するべく、こうした会を設けています。そして、その感謝の気持ちをお客様へのサービスとして返していきたい。お客さま達に、私たちと出会ってよかった、ありがとうって言ってもらえるように。」(藤森氏)。

設立後間もない同社では、メンバーが会社創りに参画できるやりがいがも大きい。何よりエンジニアは、真剣に業務改善を図りたいと願う顧客にダイレクトに接し、課題抽出からソリューションの設計・開発、導入後のフォローアップまで一貫して携わることができる。同社が求めるような、顧客志向があり、成長意欲のあるエンジニアにとっては、見逃せない募集と言えるだろう。

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インタビュー

ASIMOV ROBOTICS株式会社のインタビュー写真
代表取締役CEO 藤森 恵子氏 (公認会計士・MBA) 早稲田大学理工学部卒業後、戦略系経営コンサルティング会社、監査法人トーマツを経て、ASIMOV ROBOTICSを設立。 デジタル庁有識者員、一般社団法人新世代RPA・AIコンソーシアム 理事、日本公認会計士協会 東京会 中小企業支援対応委員会委員、青山学院大学大学院 客員講師なども務めている。

── 起業前の経歴や創業時の想いを教えてください

大学でシステム工学を学びましたが、卒業後は、戦略系経営コンサルティング会社を経て、公認会計士資格を取得し、Big4の監査法人に就職しました。公認会計士業務に従事していく中で一番興味を惹かれたのは企業の業務フローの監査業務で、数多くの「あるべき業務フロー」への知見を深めることができました。その知見を活かして、独立後、内部統制および業務フローの構築コンサルティングを行う会社を共同創業しました。その後、税理士法人をグループに取り込み、税理士法人の顧客である中堅・中小企業(以下、SMB=Small and Medium Business)に向けて、新たに経営・財... 続きを読む

企業情報

会社名

ASIMOV ROBOTICS株式会社

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > ITコンサルティング

コンサルティング・リサーチ > その他コンサルティング系

IT/Web・通信・インターネット系 > システムインテグレータ・ソフトハウス

企業の特徴
上場を目指す
資本金

8438万円

設立年月

2018年08月

代表者氏名

代表取締役CEO 藤森 恵子

事業内容

♦テクノロジーと一緒に働く未来を創り日本中を笑顔にする!
テクノロジーを活用することで、働くことの楽しさを向上することができます。しかし、多くの中堅・中小企業にとって、最新のテクノロジーは理解できないものとして、敬遠されがちです。ASIMOV ROBOTCSは、そんな中堅・中小企業の皆様に、テクノロジーを分かりやすく、活用しやすい形で導入することを、事業としています。

中堅・中小企業向け、業務効率化及びDX推進コンサルティング
・業務フローの可視化、課題抽出、業務整理支援
・RPA、BI、AI-OCR、ローコードツールを用いたシステム開発代行
・伴走型コンサルティングによるIT活用支援

株式公開(証券取引所)

主要株主

株式会社ビジネス・ブレークスルー:代表取締役会長 大前研一 藤森 恵子CEO 中村 忠司CMO 斎藤 和也CTO その他エンジェル投資家

主要取引先

株式会社シード 株式会社栄光(栄光ゼミナール) セリュックスホールディングス株式会社(レッドロブスター) デリカフーズ株式会社 国内大手自動車会社 旧財閥系老舗製造業 等

従業員数

10人

本社住所

東京都新宿区西新宿1-25-1新宿センタービル49階

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