株式会社日本教育クリエイト

株式会社日本教育クリエイトは、「教育×人材」を軸に事業を展開する三幸グループの一員として、医療・福祉分野の人材サービスと生涯学習事業を手掛ける企業である。グループのミッションである「世の中の困難を、希望に変える」と、「日本を、そして世界を明るくする」というビジョンの下、1975年の創業以来、社会のニーズに応える多様な事業を展開してきた。

創業時は医療事務人材の不足を背景に、医療事務講座を開講し、医療業界への人材支援を開始した。1985年には、社会課題の解決に向けた人材の育成を目指して、学校法人三幸学園を設立。全国60校以上の大学・短大・専門学校等の教育機関を運営し、19万人を超える卒業生を送り出している。2001年には高齢化社会に対応するため、介護施設の新設と介護士養成を推進した。

日本教育クリエイトは、医療事務や介護職を中心とした人材サービス、スクール事業、法人向け研修事業を全国規模で展開している。人材サービス事業では、医療機関や福祉施設へ派遣や紹介等により即戦力人材を提供。スクール事業では、資格取得支援から就職まで一貫したサポートを整え、社会人が実践的なスキルを身に付けられる場を提供している。
ビジョン・ミッションにぶれることなく事業を拡大し続け、2023年3月期には、グループ全体で売上658億円を達成。安定した基盤を築いた。

そして、同社は2023年に「IT人材サービス事業部」を新たに設立する。近年の社会課題であるIT人材不足に対応するサービスの提供と、社内システムの内製化を通じたデジタル基盤の強化に取り組むためだ。IT分野は同社にとって新たな挑戦の領域であるが、ベンチャー企業さながらの挑戦心を持って新事業へ挑んでいる。既存事業による安定した基盤が新規IT事業での積極的な挑戦を支え、それらが両輪となって同社の成長を加速させる原動力となっているのだ。

前述の通り、IT人材サービス事業部は2023年に設立された新規事業部である。三幸グループが培ってきた教育力をベースにしながら、IT分野の専門知識を持つ部長が明確なビジョンを掲げて事業部を率いている。経験豊富な部長のリードの下、エンジニアの採用と育成が進められ、事業拡大に向けた体制が整備されつつある。専門部長のインタビュー記事も別途掲載しており、事業に対するビジョンや育成方針についてはそちらで詳しく知ることができるので、一読をおすすめしたい。

事業領域は、自社システムプロジェクトと、クライアント向けに提供するSESに分かれており、エンジニアは多様なプロジェクトに参加し、経験を積むことが可能である。自社プロジェクトの取り組みでは、社内システムの開発・運用・リプレイスの内製化を進めることで社内のデジタル基盤を強化し、業務効率化や安定したシステム運用を目指している。コンテナやパイプラインの構築を通じたDevOps手法を導入し、使用する言語や環境の選択も自由。エンジニアは得意なスキルを生かしつつ、新たな技術習得にも挑戦できる環境が整っている。

SES分野では、幅広い業界のシステム開発や運用保守に携わる機会が豊富だ。これまでに医療機器メーカーや公共機関向けのプロジェクトに参画し、実績を築いてきた。技術力を高めると同時に、各業界特有の課題に対応するスキルも養っている。GoやReact、Next.js、Redshift等、最新技術を用いるプロジェクトも豊富であり、幅広い技術に触れる機会がある。

同事業部は、座学よりも実践投入を重視し、現場での経験を通じてエンジニアの成長を促すスタイルを採っている。各エンジニアがキャリアの方向性を見定めながら経験を積み、必要なスキルを実地で習得できるよう支援している。具体的には、進捗管理やリソース調整、リスク管理といった実務スキルに加え、システム設計や運用保守等各工程での専門スキルも磨かれる。また、自社プロジェクトでは企画から実行、運用までの各フェーズに携わる機会が豊富で、自己成長とキャリアの幅を広げられる環境が整っている。

エンジニアのプロジェクト配属に関しても、採用時にキャリアの方向性を確認し、個々の意欲やスキルに応じて柔軟にアサインする体制が整備されている。成長意欲の高いエンジニアが積極的に挑戦し、安心して成長を重ねられる環境だ。

IT人材サービス事業部は、エンジニア派遣に止まらず、プロジェクトの元請けとして企画から運用まで一貫して担う体制を目指している。クライアントと深く関わりながら、より複雑で大規模な案件にも対応し、これによりクライアントへの価値提供を実現し、グループ内での存在感を高めていく方針だ。

また、将来的には自社だけでなく、グループ全体のシステム開発や運用も視野に入れている。さらに、医療・福祉分野で培った強みを生かし、医療機関や福祉施設向けの管理システム開発も目指している。既存事業との連携によるソリューション提供を通じて、クライアントの課題解決を包括的に支援する構想もある。こうした取り組みを通じて、既存顧客に対する新たな価値提供を模索し、グループ全体との協働による価値創出を目指しているのだ。

さらに、エンジニア育成のために、社内で培った実践的な教育ノウハウを体系化し、独自のエンジニア育成プログラムや社内向けスクールの構築も検討中である。加えて、グループの教育リソースを活用し、AIを活用した教育コンテンツの開発も視野に入れている。IT人材サービス事業部は、医療・福祉分野とIT分野の融合を進め、グループ全体にとって必要不可欠な存在となる未来像を見据えている。

働き方については、リモートワークと出社のハイブリッド形式を採用し、エンジニアの成果を重視した柔軟なスタイルが実現されている。定期的な帰社日を設け、日常的にはチャットやメールでのコミュニケーションが活発に行われ、リモート環境でもエンジニア同士の連携が深まる仕組みが整備されている。

IT人材サービス事業部 部長の清水昭宏氏は、次の通り呼び掛ける。
「大企業ならではの安定基盤と、ベンチャー企業のような挑戦環境が融合した当事業部で、エンジニアは0→1から1→10、さらには10→100という事業開発フェーズを体感するチャンスに恵まれます。新たな技術への挑戦やスキルの習得が叶うフィールドで、自らの可能性を切り開いてみませんか」
カジュアルな面談も歓迎しているので、興味を抱いた方は、ぜひ問い合わせてほしい。