これまでの経歴と起業を決意した理由を教えてください
私はエンジニアとして、これまで国内外のIT業界で様々な経験を積んできました。そして日本のSES事業に関わる中で、従来の仕組みに対して違和感を抱くようになり、これが起業を考えるきっかけになりました。 SESは本来、エンジニアと企業を繋ぎ、最適な人材の技術力を提供することで価値を生むビジネスです。しかし、実際には単なる「人的リソースの提供」に止まっているケースが多く、エンジニア自身の成長が後回しにされがちでした。私は、エンジニアがより良い環境で働き、成長し続けられる会社をつくりたいと考えたのです。 今、AIや自動化技術が急速に進化する中で、エンジニアの役割も変わりつつあります。これからの時代に求められるのは、技術を活用し、新しい価値を生み出せる組織です。当社は、まずSES事業で会社の基盤を固め、その先でAIやIT自動化領域での事業展開を視野に入れています。技術と人の可能性を最大限に引き出し、企業として持続的な成長を目指します。
御社の強みを教えてください
当社の特徴は、「エンジニアの成長を本気で支援する環境」 です。SES事業を展開する企業は多くありますが、当社は小規模だからこそ、一人ひとりのエンジニアに対するサポートの手厚さが強み。単なる案件のアサインに止まらず、「どの技術を学ぶべきか」「どうスキルを伸ばせばいいか」といった指針を明確に示し、成長を後押ししています。エンジニアとしっかり対話し、最適な道を示すことを大切にしています。経験者はより高度な技術を追求し、経験が浅い方は市場価値の高いエンジニアとして成長を遂げられる環境です。 また、国内でも希少なセキュリティ分野のプロジェクトへの参画経験も豊富。官公庁や大手企業のセキュリティ設計を手掛けており、そのノウハウや経験を社内で共有することで、エンジニアが実践的なスキルを磨けるよう仕組みを整えています。 当社の価値観にフィットするエンジニアならば、短期間で飛躍的に成長できるでしょう。当社は、技術者が夢を実現できる会社でありたいと考えています。
今後の事業戦略と将来の展望についてお聞かせください
現在、当社はSES事業を基盤に据えつつ、新たな事業領域への展開を進めています。特にAIや自動化技術の活用を強化しており、既に社内業務の最適化やシステム開発の一部にAIを導入しています。今後はエンジニアがAI技術を学び、業務に生かせる環境を整備し、より高度な技術支援を提供できる体制を構築していきます。 また、現在進行中の案件の中で、AI技術の実装を進めています。具体的には業界大手の企業と直接取引を行い、全IT基盤の整備とAIを搭載した次世代ウェアラブルの開発を担当しています。テストフェーズを経て、来期以降は本格展開へ進む予定です。 将来的にはSES事業で培った技術力を生かしながら、自社サービスの開発や企業のAI活用支援にも注力し、より広がりのある事業展開を視野に入れています。今後、AIや自動化技術に携わる機会はますます増えていくでしょう。既に大学や仕事の傍らで自主的に最新技術を学んでいる方にとっても、実践的な経験を積める場を提供できると考えています。
大切にしている考え方を教えてください
私が大切にしているのは、「やるべきだと思ったら、すぐやる。一番早くやる。それが良い人生に繋がる」 という考えです。 昔の私は頑固で、正しいと思ったことにこだわり過ぎてしまい、悪い状況をさらに悪化させてしまうこともありました。その経験から学び、考えを改めました。過去にヨーロッパの通信会社で働いていた時、直感的に「ここは良い」と思い、すぐに連絡を取って面接を受けました。その決断が新しい経験や成長に繋がり、結果として自分のキャリアにとって大きなプラスになりました。 大事なのは、「迷っている間にチャンスを逃さないこと」 です。私は社員にも、「すぐに動き、最大限の行動をしてください」と常に伝えています。 これは仕事だけでなく、人間関係にも当てはまります。誰かと会ったらすぐに話しかけ、間違いがあればすぐに謝る。問題があればすぐに指摘し、早めに修正する。スピード感を持って決断し行動することこそが、最良の結果を生むと信じています。
求める人物像と、その方々へ向けて伝えたい思いをお話しください
当社が求めるのは、「自ら考え、正確に判断し、行動できる人」 です。 IT業界では新しい知識を学び続けることが重要ですが、ただ情報を集めるだけでは本当の成長には繋がりません。「どうすれば最適なのか」 を自分で考え、論理的に判断し、前に進む力が求められます。もちろん、先輩や上司の支援はありますが、まずは自分で考え、行動することが大切です。 また、新しい分野への挑戦は大切ですが、挑戦だけでは成り立ちません。 職人が基礎を大切にするのと同じように、ITの世界でも「やるべきことをしっかりやる」ことが前提です。技術者としての誇りを持ち、基本をおろそかにせず、着実にスキルを積み上げる姿勢を大切にしてほしいと考えています。 当社では、「挑戦する環境」と「しっかりとした土台づくり」 の両方を支援しています。先輩エンジニアがしっかりサポートします。迷ったら、まず動いてみてください。何かを始めれば、見える景色が変わってくるはずです。