サイダスに入るまでの経歴を教えてください。
2003年からIT業界におり、いろんな仕事に携わってきました。中でも長かったのは、携帯電話基地局のシステムと、証券システムの開発業務ですね。その後、クラウドコンピューティングが今後のシステムの主流になると思い、AWSのパートナー企業でエバンジェリストとして働きました。 クラウドコンピューティングの可能性や知識・経験がついたことで、2015年に会社を設立。クラウドコンピューティング活用のコンサルティングをはじめました。サイダスと出会ったのもそこで支援していたつながりでした。2018年春に「中の人として手伝ってほしい」とオファーを受けました。サービスの土台ができており、大小さまざまなカスタマーもいて、かつシステムとしての改善点がまだあり、自分が中心にブラッシュアップすればより良いサービスに進化すると思ったので、入社しました。
サイダスで働く魅力を聞かせてください
プロセスになっていないプロセスを作り上げていく余地があり、そこに楽しさを感じます。サイダスに入って、私はアジャイル開発を導入しましたが、アジャイル開発は、価値の高いと考える機能から逐次マーケットに投下してフィードバックを得て改善していく開発手法で、開発するものの順番も重要な要素となります。機能性だけを考えるのではなく、より早くより大きなインパクトを市場に与えられるように、大事なものから開発を進めます。お客様の反応を考えながら開発を進めるのは、エンジニアとしてやりがいを感じます。 アジャイル開発に切り替えるために、社員全員に研修を受けてもらいました。チーム内でタスクの担当を決め、レビューをして、テストをして、リリースします。各チームで最適なチーム運営方法を常に模索しています。自社サービスだからこそ、長期的なビジョンを持って、どう働いていくべきか自分たちで決めていく必要があります。その点もサイダスで働く楽しさだと思います。
仕事をするうえで大切にしていることは?
自分が実践していることでもあり、エンジニア全員に実践してほしいことを、サイダスに入って「リーダーシップ原則」という形で示しています。 ・豊かな職業人生へのこだわり ・カスタマーへのこだわり ・オーナーシップ ・チームワーク ・創造性 ・すばやく正しい判断 ・学び実践する姿勢 ・採用 ・成果にこだわる ・高い水準の追求 ・正直である ・大きい視座をもつ ・スピードにこだわる ・身軽さにこだわる この10項目に関して、毎月1on1を行っています。 エンジニア全員がチームをリードし、常に高い成果にこだわることで、会社のミッションを達成したいです。
CTOとして気を付けていることは?
組織デザインに関しては、柔軟性を持ってあたっています。メンバー全員がリーダーであるのが理想的な組織の在り方ですが、自ら考えて走るのは、やりがいがあると同時に、すべての人に最適な働き方であるとは限らないとも考えています。いろんなタイプの人と働くには、柔軟に組織の在り方を変化させていく必要があります。フラットな雰囲気を残しつつも、緩やかなヒエラルキー構造を社内に設けるのも一つの手ですし、オブザーバーのようなポジションを今後設けるかもしれません。 最近「OKR」というGoogleなどでも使っている、目標管理のフレームワークを導入しました。会社のミッションを実現するために、各部署、各個人が何をするかブレイクダウンし、各自の目標に対する到達度の向上が会社のミッションの達成に自然と積み上がる手法です。当社のミッションを実現するためには、エンジニアはクラウドのエキスパートになる必要があります。AWSに機能追加されると、私たちもレビューして採用するかしないか決めます。そのため、amazonが進化を続ける限り、私たちも進化し続けることでできます(笑)
エンジニアたちに求めるものは?
「学習する姿勢」と「実践する姿勢」ですね。現時点の熟達度は、さほど関係ないと思っています。長い職業人生、今何ができるかよりも、今後どれだけ成長できるかが重要です。多少スキルが足りないエンジニアでもノビシロを感じれば採用したいですね。もう一つ加えるなら「情熱を持ってコミュニケーションする人」であってほしいです。相談から雑談まで。ほかのメンバーと情熱を持ってコミュニケーションすることで、互いに良い影響を与え合いたいですね。 自他ともに認めるプロダクトの成功を、私は求めています。ただ一定期間サイダスで働いて終わりではなく「サイダスで○○サービスを作った」とまで履歴書に書けるくらい携わるプロダクトに情熱をぶつけて欲しいです。エンジニアにも同じような思いで働いてほしいですね。そうすれば、サイダスだけじゃなくても良いキャリアを積み上げることができるようになると思います。