入社されるまでの経歴を教えてください。
大学卒業後、新卒で大手システム開発会社に入社し、システムエンジニアとして公共系や電力系システムを中心とした開発に携わりました。その会社で入社以来ずっと同じ部署で仕事をしていたのが、現在当社の副社長を務めている前野です。約16年間にわたって勤務しましたが、より自分たちが作りたいシステムを自由に作ることができる環境を求めて、前野たちと独立して起業することにしたのです。 そんな時、耳にしたのがその5年前に人事系ビジネスプロセスアウトソーシング事業を手がける当社を立ち上げていた前野の弟(現・代表取締役)の話です。今後事業展開するに当たり、IT技術が必要となるため、社内にIT部門を設けたいと考えているとのことでした。それならば私たちが、社内ベンチャーのような形でIT部門を立ち上げようということになり、入社したのです。
御社のIT事業部の特徴を教えてください。
お客様からシステム開発を請け負って自社内で開発する受託型の開発を行っていることです。システム開発会社のスタイルは大きく分けると、私たちのような受託型と、エンジニアがお客様先に常駐して開発に取り組む常駐型という二つの形態があります。当社が立ち上げ当初から受託型にこだわってきたのは、もともと自社でシステムを作りたいと考えており、エンジニアがお客様先に常駐してバラバラになるとそれができないと考えたからです。また、受託型の場合、社内でじっくりと開発に取り組むことができる魅力があります。 エンドユーザーから直にお仕事をいただくプライム案件が多いのも当社の特徴の一つです。そのため、お客様からどんなシステムが必要かを伺って仕様を決める上流工程から携わることができるのも、エンジニアにとっては大きな魅力ではないでしょうか。
どんなタイプのエンジニアを歓迎しますか。
先ほど申し上げた通り、当社ではお客様から直接ヒアリングして開発を進めるケースが多くあります。そのため、お客様がどんなことに困っておられるか、システムを開発することで何を実現したいのかを、お客様の立場に立って考えることができる方に来ていただきたいですね。そうした意識がある方でしたら、経験が浅い方も歓迎します。技術力に関しては入社後いくらでも勉強する機会がありますのでご安心ください。 また、クラウドやAIといった最新技術やサービスを自ら積極的にリサーチし、「こんな技術を利用したらどうだろう」というように、企画をどんどん提案してくれる方に来ていただけるとうれしいですね。社員の意見や希望にはしっかりと耳を傾けるつもりですから、やりたいことがあれば遠慮なく提案してください。
社員の活躍やスキルアップをサポートする制度について教えてください。
当社では一人ひとりのライフスタイルに合わせて多様な働き方ができる制度を設けています。例えばテレワーク制度があり、お子さんが急に熱を出して出社できない場合は、自宅勤務も可能です。また、子育て中で在宅ワークをしている社員もいます。 教育・研修制度を充実させ、スキルを高める研修とキャリアを深める研修の二種類の研修を行っているのも当社の特徴です。例えばエンジニア向けのスキルアップ研修としては、元SEの副社長が講師となって要件定義やプロジェクト管理に関する技術書をみんなで読みながら、内容を解説する社内研修を行っています。さらに実践的なサポートとしては、お客様から要件をヒアリングしたり、提案したりする上流のスキルを磨いてもらうため、早いうちからお客様との折衝の場に同行してもらうようにしています。
今後のIT事業部のビジョンを教えてください。
IT事業部ではこれまで業種・業態を問わず、流通業、製造業、サービス業、運輸業、学校など、様々なお客様から開発を受託し、幅広いシステム開発を行ってきました。これからも引き続き、既存のお客様をしっかりとサポートしながら、さらに新しいお客様を増やしていきたいと考えています。 そして現在取り組んでいるのが、人事系の分野を拡大していく試みです。そのために2019年6月にIT事業部内に戦略開発室を立ち上げました。ここでは人事系の自社クラウドサービスの開発に取り組んでおり、その第一段を2019年内にリリースする予定です。そして、人事部門のIT化がまだ進んでいない中小企業を中心としたお客様にこのサービスをご紹介してユーザーを拡大し、当社の三つ目の柱となる事業へと育てていきたいと考えています。