ご略歴をお教えください。
学生時代は海外の大学に留学していました。卒業して帰国した際、就職氷河期だったこともあり、語学力を武器にホテルに就職してフロントやベルボーイなどを3年ほどやりました。その後、翻訳・英会話スクールに転じてコーディネーターを3年経験。しかし、語学を生かす仕事はもういいかなと感じて、30歳までの1年間と決めて知人の経営する不動産会社に入ります。そこでは採用や広報、営業などいろいろ経験させてもらいました。そして、これまで経験した中で一番面白かった採用の仕事で勝負していこうと、2003年に採用のアウトソース業務担当者を募集していた当社に時間給の契約社員で入社しました。 入社後当該業務に就き、9カ月で現場のリーダーを任され、1年で正社員に登用されます。3年でプロジェクトを任されるマネージャーに昇格し、3~4つのプロジェクトを担当しました。すると、上司から「マネジメントができるならITでも大丈夫だろ」と言われ、ITなど何も知らないのに担当することになって、約20プロジェクトの業務改善に取り組みました。 3年後の2010年に課長に昇進して、50ほどのプロジェクトを管掌します。2012年、伸び盛りの当該サービスに『PrimeDesk』という名前をつけ、2014年に東京に「PrimeDesk推進部」を設けて部長として赴任しました。その後、2016年に個人的な事情もあって帰阪し、大阪本社でPrimeDesk推進の担当部長になり、2018年に現職となりました。
第3事業部をどんな組織にしていきたいと考えていますか?
正社員も有期雇用者も、全メンバーが自分のキャリアを発見して、できるだけ長く勤められるよう、楽しく満足して働ける組織にしたいです。 私も経験しましたが、転職は負荷がかかるものですし、人生は楽しくありたいと思うからです。
メンバーが楽しく満足して働くために、どういったことが必要であると考えますか?
お互いに信頼し合うことだと思います。組織がバラバラでは、成果は上がりません。成果が上がらなければ楽しいはずがなく、不満がたまるでしょう。 成果を上げるには、仕事の精度を高め、生産性を上げる必要があります。そのためにはチームワークが不可欠。チームワークは、お互いの信頼関係の上に成立します。効率を上げるためにツールやメソッドも効果的ですが、人と人の繋がりを変えると劇的に向上するのです。助け合いに勝るものはありません。 だからこそ、日頃の信頼関係づくりが大事であり、一人ひとりが周囲に信頼してもらえるような言動を実践することが大事だと思います。
岡﨑さんの仕事観をお聞かせください。
達成感を味わう場、ですね。私は山登りやアウトドアが好きなのですが、登山も一種の達成感を得られる機会だと思います。それに比べると、仕事は長期間に及びます。適度なスパンで目標を設定し、どう達成させるかを考えて取り組む。これを1年、そして中期的に続けて業績数字になって表れると、大いなる快感や喜びが得られます。 目標達成のためにどうするか考えたことを実験する場でもあります。通勤時間が長いのですが、電車の中で考えたことを朝礼で話し、その結果が出るとこんなに嬉しいことはありません。当社は各自がやりたいことをやらせてもらえるカルチャーがあるので、そんな機会がつくりやすいですね。 失敗もあるだろう、ですか? いや、あまり失敗しません。ある常勝プロゴルファーが「どうしてそんなに勝てるのか?」と聞かれた際に、こう回答したのです。「みんなセンスが良いとか運が強いとか言うけれども、大切なのは準備。8、9割は準備で決まる」と。私も全く同じ考えです。 よく一夜漬けでチャレンジし、うまくいかないと言い訳する人がいますが、私は好きではありません。なぜもっと前からしっかり準備しベストを尽くさないのか、と。ベストを尽くすプロセスこそ面白いし、ベストを尽くしたからこそ、大きな達成感が味わえると思うのです。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
前述のとおり、山登りやマウンテンバイク、アウトドアが趣味です。 奈良県の明日香村という田舎で暮らしていて、大阪まで片道2時間弱かかりますが、その代わり周囲は500m級の山が連なるアウトドアには最適な環境があります。 週末は15㎞くらい山を歩いて自然を満喫していますが、景色を楽しみながら山を歩いている時、よく自分の未来像について考えます。こんなこと実現したいけど、どうすればいいのかな・・・と。フレッシュな環境にいると、考えがよく進むのです。健康にもいいですし、私にとっては貴重な時間ですね。