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インタビュー画像取締役 シニア エクスペリエンスデザイナー 有馬正人氏

エクスペリエンスデザイングループのビジョンを教えてください。

『不確実性の高い社会を前に進めようとする人・企業と共に、デザインとITでビジネスを変革する』。これがチームビジョンです。コロナウイルスという望まないカタチの外的要因がきっかけではありますが、社会や企業のあり方が急速に変わっています。この変化をプロダクト開発やデザインを通して、ポジティブなきっかけにしたいと思っています。 チームのメンバーともよく話すのですが、プロダクトをつくることは未来を創ることです。使う人がポジティブになる体験を僕らはデザインしたいし、他では味わえない体験を実現していきたい。そういう小さいことが積み重なって未来は創られていくものです。ですので、2020年からの数年間が未来の教科書に素敵な変革の期間として掲載されるよう、このような時代にあっても前進しようとする人や企業と出会い、一緒にビジネスを通じて未来を創ることに集中していきたいと思っています。

そのために、取り組んでいることはありますか?

まず自分たちが変わることです。「何がないから何ができない」というスタンスではなく、今いる場所、今置かれている状況を理解して、あるべき姿に向けて、自分に何が変えられるのかを考え、実行していけるデザイナーであろう。そのために、変えるべきルールややり方はどんどん変えていこうと、チームメンバーで何回もディスカッションを重ねました。 評価の基準や売上状況の数値化など、新しい取り組みもはじめています。気持ちを持つことは大切ですが、それだけでは時間の経過とともにどうしても気持ちは薄れていくものですから。そこで、自分たちの状況を振り返り、チームの目標との差異を認識できるように、事業領域を明確にし、事業KPIを設定。定量での振り返りを大切にしました。

人材育成について教えてください。

正直なところカリキュラムが整っているということはありません。ただ、デザイングループのメンバーは皆、自分も手を動かせるので教えることはできるし、人が育ちやすい文化はあると思っています。 当社では、経験が浅いメンバーであっても、お客さまとの打ち合わせの場に同席してもらって意見をいう機会があります。幸いなことに、当社はクライアント企業と直契約でプロジェクトに参画することが多く、事業やサービスを形づくっていく初期フェーズからお客さまと一緒に考えていくため、その場に同席するだけでも吸収できることは少なくありません。また、お客さまの期待に応えるために自分たちに何ができるのか、若手もベテランと一緒になって悩み、答えを模索する風土がある点も、泥臭くはありますが、人を育てるという意味ではいい環境なのではないでしょうか。こういった“実践”の機会が圧倒的に多いのが特徴ですね。

有馬さん自身がセカンドファクトリーの一員であり続けている理由は何ですか?

思いもしなかった体験ができるからです。アルバイトとして働いていた頃から大企業のプロジェクトに加えてもらいました。たとえば、JRAさんが提供しているネット投票システムのUIをいきなり任せてもらえたんです。だいぶ昔の話ですが 笑。大きなレースだと億単位のお金が動くシステムのデザインをリードするのは痺れるような経験でした。ユーザーのストレスを軽減するためデザイン的に何ができるのかをお客さまと一緒になって徹底的に追及していった経験からは多くのことを学べましたし、「本当に良いシステムで、心配することなく競馬を楽しめます」というご年配の女性ユーザーの声を教えてもらい、つくることの面白さを実感できました。 お客さまに恵まれていることも理由の一つです。ユーザーの声を直接私たちに伝えてくれる心遣いの行き届いた方や転職先でまた声をかけてくださる方など、一緒に仕事ができて良かったと思える方々と数多く出会うことができました。でも、一番は、一緒に仕事してて楽しいメンバーの存在が大きいですね。メンバーそれぞれが自立していて、お客さまとの間に信頼関係を築いています。しかも、私が悔しいと思うような仕事をしたりしているんです。こういう刺激をもらえる環境で仕事ができるというのは、本当にありがたいことだなと感じています。

このタイミングでセカンドファクトリーの一員になる良さは何ですか?

現在、お客さまからの引き合いが非常に増えていて、UXデザインの経験を積む機会に恵まれていると思います。しかも、ショートピッチのプロジェクトではなく、長い間、しっかりやらせてもらっているお客さまが大半なので、じっくり腰を据えて一つのお客さま、事業、サービスと向き合いながら取り組める環境があります。 それと、これは今だからというわけではありませんが、柔軟な働き方ができると思いますよ。1月からリモートを導入していますし、必要に応じて制度を変えていく柔軟性が会社にはありますから。私は週2日ほど府中オフィスに出社しているのですが、自転車通勤なので都内のように満員電車で疲れてしまうようなこともありません。 セカンドファクトリーでは、社会の変化に対して柔軟に対応できるように、評価制度や働き方など多方面でこれまでのやり方を変えていっています。こういうことができるのも、メンバー同士の信頼関係がベースにあるからです。だから、新しく入ってくる方とも信頼ベースで仕事ができることを願っています。

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