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株式会社ノース・ヒル

  • マスコミ・エンターテイメント・メディア系

“100年企業”に向けデジタルシフトに注力。大手企業からも頼られる制作会社

企業について

目の前には桜の名所や天神祭で知られる大川が流れる。株式会社ノース・ヒルは、大川に面した高層ビルに本社を構えるクリエイティブ・プロダクションだ。 東京と福岡にも支社を構え、デザイナー、ライター、フロントエンドエンジニア等、約50名のクリエイター達が、それぞれの専門スキルを発揮しながら業務を行っている。

同社の30数年あまり培ってきたクリエイティブ力と企画提案力は、デジタル時代のクライアントの要望にもワンストップで応えられる制作体制だ。紙媒体の編集はもちろん、WebサイトやLPをはじめとするデジタル媒体、動画制作、スマートフォン向けアプリをはじめとするシステム開発、広告出稿、キャンペーンや販促イベントの事務局運営に至るまで、多岐にわたって対応している。

Web制作にもいち早く参入。同社がWeb制作部を立ち上げたのは1996年。1998年には社内にインターネットサーバーを設置し、テクノロジーの進化やトレンドの変化等に合わせて事業を拡張し、現在へと至っている。2010年頃、ECサイトの相談が急増した際には、自社サービスとしてアンティーク玩具の専門ECサイト『トイ・ガレージ』を立ち上げ、様々な実験を重ねながらEC運営ノウハウを蓄積してきた。

同社が創業時から得意としてきたのはフリーペーパーや広報誌等。企画編集と取材ライティング、デザインなど、チームで制作する基本体制で高いクオリティの制作物を作り続けている。社内にプロ校閲を置くことも安心材料となり、鉄道会社が発行する沿線情報誌や空港の広報誌、航空機の機内誌等で多数の実績を築いてきた。

こういったノース・ヒル社の体制は、大手広告代理店にとっては“任せられる制作会社”として、また、直案件のクライアントにとっても、コンサル的な相談から企画立案までスピーディーに推進できるノウハウを有している。

創業は1985年8月。コピーライター&プランナーとして実績を積んだ代表の西村氏が個人事業からスタートし、持続的成長を遂げてきた。創業当時から理念に掲げるのは “プレゼンテーション・カンパニー”。下請けとして指示された仕事だけをこなすのではなく、自ら課題を探り、時にはマーケティング調査も実施して解決策を見出し、企画提案して受注に繋げるというスタイルを貫いてきた。クライアントを喜ばせたい、という顧客第一主義を貫き、それが自らの喜びとやりがいを生み出している。

大阪本社全体を統括する制作局 シニアマネージャー・大村氏が語る。

「直案件のお客様には『クリエイティブ全般を企画からお請けします』そして『コンペからでもお声掛け下さい』等お伝えしています。お客様のパートナーとして、痒い所に手が届き手早く対処していく。そんな価値を提供したいと考えています」(大村氏)。

エンドユーザーである広告主は課題に気付いたとしても、どう解決すべきか具体策を持てないケースが多い。同社にはそんな悩みを抱えて相談に来るクライアントが絶えない。“求める結果やクオリティーにどう到達するか”共に考える。取引が始まれば、長期的にリピートし拡大するクライアントも多い。電鉄系等グループへの人事異動がある企業では、新しい異動先からも相談が舞い込む。顧客満足の追求が直案件を増やす大きな要因となっているのである。

そんな同社はすでに次代の目標を掲げている。その一つがDXへの対応だ。これまでもWeb制作の内製化やWebマーケティングのノウハウの内部化を進め、コンテンツマーケティング領域における支援を行ってきた。ただ、“プレゼンテーション・カンパニー”として良い物を提案するという理念に即せば、今後はアイデアをWEBのシステムやプログラム開発にも活かすということ。これまで培った編集力やクリエイティブ力といったアイデンティティーを活かしつつ、コンテンツマーケティングやデジタルマーケティングを一気通貫でサポートする体制にシフトさせていくことが中長期的な目標である。

こういった事業構想を掲げる背景には、次世代に向けた社内改革のビジョンがある。2010年代に入り、代表の西村氏は、“100年企業”のビジョンを掲げた。デジタルへのシフトが急速に進行する今、クリエイティブ業界で100年企業を実現するには、デジタルマーケティング、コンテンツマーケティングへの変化は避けて通ることができない。

“100年企業”を目指すための取り組みは、紙からデジタルへという事業領域のシフトに留まらず、若い世代が活躍する機会も増やしてきた。この4年ぐらいの間に従業員の働き方も大きく変えている。2000年代まで、広告やクリエイティブの業界では残業や休日出勤は当たり前の世界だったが、2010年代ぐらいから、そのような働き方はできなくなってきた。同社においても現在は、深夜残業や休日出勤はほとんどなくなっている。こうした取り組みから従業員の定着率は大幅に向上、若い世代が主軸を担いつつある。

さらに、コロナ禍をきっかけにリモートワークを導入、現在は子育て中の女性社員等から常時リモートワーク体制に移行している。2〜3年後はDXを推進し、希望者全員のフルリモートへの移行も計画中だ。

以上のようなビジョンを実現するため、同社は現在、デジタル領域の人材の確保に注力している。まずは、目下増え続けるWeb案件のニーズに応えるためにWebデザイナーやフロントエンドエンジニアの増強から着手し、将来的にはバックエンドのエンジニアリングを担える技術者を採用し、社内にシステム部を確立する計画である。

クリエイティブ事業部 マネージャー兼アートディレクター・瀬井氏が、今後の豊富を語る。

「今、クリエイティブ業界は過渡期です。過去の成功体験に囚われず多様な志向を持つ人材を迎え、新しいクリエイティブ力を発揮するチームを作っていきたいです」(瀬井氏)。

様々な専門スキルを持った人材が集まり、顧客満足を追求して物作りや事業の運営に取り組むのは大きな魅力だ。しかも自分の専門領域にとらわれずに、互いにフォローしながら一体となってプロジェクトを進める。デザイナーもオフィスにこもってPCに向き合うだけではない。クライアントの窓口はもちろん、撮影ディレクションだけでなく自ら取材に出向くことも。ライターも簡単な撮影やデザインのチェック等、マルチな動き方をする。さらに営業の専任を置かない同社では、クリエーター自ら数字に責任を持つ。新人の時から徐々に見積もりにも携わり、数字の感覚を身に付けていくのだという。

幅広いタスクは、クリエイターとしての経験値を高めるだけでなく、ビジネスマンとしての成長にも繋がっていく。それは代表の西村氏が若いクリエイターに向けた想いでもある。

「“人が人を育てる会社でありたい”、それが代表の想いです。人材育成に重きを置いてエルダー制度を採用、人材コンサルタントやマーケティングコンサルタントを顧問に迎え、評価制度やチーム体制を整えています。また、チームごとに採算表を作成しメンバーに公開。見積もりや売上管理、外注費管理等、プロとしてのノウハウを多角的に学べます」(大村氏)。

社内プロジェクトも活発だ。現在は拠点ごとに新しい自社媒体を企画し、立ち上げている最中。大阪本社では大阪の名所を音声で案内する『大阪ノスタルジックサウンドトリップ』を4月上旬にプレリリースした。街歩きガイドやローカル誌を手掛けてきた経験を生かしつつ、実験的な要素もふんだんに取り入れている。受託案件では外注するサウンドロゴやナレーションを含め、完全内製に挑戦。コロナ禍で社会が停滞している今だからこそ、お世話になった大阪の観光業界の底上げに繋がればと、中断することなくローンチまでこぎ着けた。こういった自社媒体は、クリエイターのみならずエンジニアにとっても、クライアントワークでは不可能な実験を行う機会の一つだ。

「自社媒体ならではの難しさもあります。西村はいつも“チーム・ノース” と謳っています。チーム一丸で付加価値の高い提案をしていくことを一緒に楽しみたいですね」(瀬井氏)。

他にも、チームごとに成果物を振り返るミーティングを毎月開き、発表や品評会を行うことでコミュニケーションを活性化、チームの底上げも図っている。

「今後は直案件を中心に、大規模なサイト制作に力を入れていきます。運用面で考えれば、しっかりKPIを考えて作れる人が必要。凄くやりがいがありますし、お客様の声を直接聞ける学びもあります。あらゆる業種、規模感の案件に関われますので、幅広いチャレンジがしたい方にこそ来ていただきたいですね」(大村氏)。

デザイナーもフロントエンドエンジニアも、マネージャーの下で手を動かすところからスタートだが、そこからのキャリアは個人の志向性によって様々。目指す先がゼネラリストでもスペシャリストでも自由だ。いずれにしてもノース・ヒルには、一般的なクリエイティブ・プロダクションやシステム開発会社にはない、経験や学びを得られるチャンスが山ほどある。エンジニアにとっても、クリエイターとの共同作業から得るものは多いだろう。殻を破って飛躍したいと考えているクリエイターやエンジニアほど、注目すべき要素が詰まった会社である。

募集している求人

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企業情報

会社名

株式会社ノース・ヒル

業界

マスコミ・エンターテイメント・メディア系 > 広告・デザイン・イベント

資本金

1000万円

設立年月

1990年08月

代表者氏名

西村 和志

事業内容

■クリエイティブ事業
グラフィックデザイン全般
ホームページデザイン、サイト企画、運営、サーバー構築、
映像コミュニケーション、番組制作・イベントプラン企画、
海外向けプロモーション

■企画開発事業
ECサイト運営・プログラム・システム開発

株式公開(証券取引所)

主要取引先

■株式会社 電通 ■株式会社 博報堂 ■株式会社 マイナビ ■株式会社 サンケイリビング新聞社 ■株式会社 サイバーエージェント ■MTV Japan ■株式会社 日本SPセンター ■阪急阪神ホールディングス株式会社 ■阪急電鉄株式会社 ■能勢電鉄株式会社 ■株式会社 阪神コンテンツリンク ■株式会社 宝塚クリエイティブアーツ ■アイテック阪急阪神株式会社 ■成田国際空港株式会社 ■関西エアポート株式会社 ■株式会社 日本経済新聞社 ■江崎グリコ株式会社 ■MSD製薬 ■東和薬品株式会社 ■春秋航空日本株式会社 ■株式会社マルハチ ■株式会社e-chance ■株式会社ロイヤル ■富士ビジネス株式会社 ■株式会社日本線路技術 ■株式会社JTBパブリッシング ■株式会社こどもりびんぐ ■株式会社ディスコ ■大手印刷会社 など

従業員数

50人

本社住所

大阪府大阪市北区天満橋1-8-30 OAPタワー13F

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