CTOに就任されて、最初に取り組まれている課題はどういったものですか?
元々、社外取締役を約2年半やっており、その前はクライアントとしてずっと関わってきていたので、ベトナム開発拠点の生産性、取り組み方などのイメージは変わりませんでした。 ただ、気になることもあります。正直言って、もう少し熱量が欲しいと思っています。オフィスは大体19時台には誰もいなくなるのです。(笑) 時間が長いことが必ずしもいいわけではないですが、がむしゃら感が足らないように感じました。そこで、どうしたらみんなの熱量が上がり、より成長できる機会を創出できるかを考えました。今までコロナの流れから、リモートワークが浸透していたのですが、私はFace to Faceのコミュニケーションが重要だと思うのですよね。 現在、コーポレートカルチャー委員会というものが社内で発足しています。これはクレドを基に会社のフィロソフィーを浸透させるにはどうするべきか等を様々な側面で検討しています。評価にクレドの体現を取り入れたらどうか、という話しが出た際に、私はリモートだとどうやって評価するの?と思いました。出社して、新人や後輩などに手助けをし、影響を与えられる人になってほしいですし、そういう組織こそが成長するのだと思います。
エンジニアとして大切にしていることは何ですか?
「一生現場」という意識をみんなに持ってほしいと思っています。中にはマネージャーになったら会議に出るだけ、などイメージされている方もいるかもしれませんが、管理者になっても現場が炎上していたら率先して助けに入ることが重要だと思います。 また、新卒や経験が浅い方には成長の機会を与えることを大切にしています。最初は研修期間で学んでもらいますが、1年後くらいには一人前に働けるようになりますので、個人にとっては成長機会を得られ、会社にとっては事業成長に繋がります。 現在、当社には新卒はいませんが、今後は新卒採用にも注力したいと思っています。新卒は真っ白なため、最初の会社のカルチャーや風土が母体になります。また、会社の風土を広めてくれる重要な役割を果たしてくれるので、会社の発展には新卒は欠かせない存在だと考えています。
ハイブリッドテクノロジーズの開発組織の強みは何だと思いますか?
やはり優秀なベトナム人ブリッジエンジニアがいることだと思います。国費留学生など日本語が堪能に話せ、高い技術力を持ったメンバーがお客様先に常駐してくれているのは強みだと思います。逆にプロジェクトマネジメント、品質管理等は、まだまだ改善していく必要があると考えています。その他にも、AI技術などに関しては深い知見を持ったメンバーがいないため、業務委託やコンサルに頼っています。今後はAI等の専門スキルをもったメンバーにもジョインしてほしいですね!
エンジニアの転職市場では、受託開発より自社サービス事業を展開している会社が人気があるようですが、ハイブリッドテクノロジーズでも今後は自社サービスを始める予定などありますか?
将来、自社サービスをやりたいと考えています。ただ今はまだタイミングではないと思っています。私は当社で働くやり甲斐の1つとして、他社の資本で新規事業を創る機会に多く恵まれていることだ思います。他の開発会社だとビジネス企画が既に決まって、開発のみ請けることが多いと思いますが、当社ではビジネス企画からお客様と一緒に伴走することが醍醐味です。