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インタビュー画像代表取締役CEO 大久保 亮 1987年11月18日長崎県壱岐市生まれ。リハビリ養成校を卒業後、通所介護事業所や訪問看護ステーションにて在宅リハビリテーションに従事。働きながら法政大学大学院政策学修士を取得。要介護者、介護現場で働く人、地域住民まで、介護に関わるすべての人が安心していきいきと活躍し続けられる世界の実現を目指して2016年6月株式会社Rehab for JAPANを創業。「リハプラン」を開発。日本介護協会関東支部局副支部長。

まずは自己紹介をお願いします。

私は長崎県の「壱岐」という小さな島に生まれ、両親二人、祖父母二人、弟一人の6人家族の長男です。両親は共働きであったため幼少期より祖父母に育てられました。 そして、母は社会福祉協議会という介護保育領域で働いていることもあり、高校生の時に「高齢者に携わる仕事がしたい」「人のためになる仕事がしたい」と高校生の時に思い、リハビリテーションの国家資格である「作業療法士」という職業に就きました。

デイサービスで働き始めた理由を教えてください

作業療法士の国家資格を取得してから、デイサービスという介護事業所で働き始めました。なぜデイサービスで働き始めたかというと、当時働いていたデイのF社長への憧れでした。10年以上前になりますが、「リハビリ特化型デイサービス」という介護事業所は日本に少なく、その最先端で走っている作業療法士の代表は非常に尖っていました。 そこで当時、大学の担当教員に「デイサービスで働きたいと思っています」と進路相談すると「まずは病院で臨床経験をしてからでないと、患者さんを診ることができない」 と言われたのを覚えています。しかし、「自分ならできる」「みんながしていないことをしたい」と決断し、F社長にも自分を雇ってください!と直談判しました。我ながら素晴らしい選択だったと思っていますし、本当に良い先輩方に巡り合ったと思っております。 (リハビリテーション専門職というと、そのほとんどが医療機関や老健施設などの介護施設で働くのが一般的でした。また、医療機関であれば給与面もデイよりも1.5倍近く高いところも多かったのですが、イケている会社だったので私は当然デイを選びました。)

デイサービスで働いた経験が今どのように影響していますか

デイサービスは要介護者の方々が自宅に暮らしながら通う施設です。病院とは異なり要介護者の方々の「日常」がそこにあります。新卒の私は当然ながら、デイサービスで「リハビリ」することってどういうことなのだろう?とよく悩みました。 私が出した結論。それは「健康とつながる活動」でした。 具体的には ○○をしている時は「誇らしい」と感じる。 ○○をしている時は「私らしい」と感じる。 ○○をしている時は「幸せ」と感じる。 ○○をしている時は「嬉しい、楽しい」と感じる。 この○○という夢や目標に向かって、よく見て、よく聞いて、一緒に体験すること。それが機能訓練指導員として大事なことであり、リハビリが特別なことではなく、ありふれた日常に落とし込むことが重要です。ですので、リハビリそれ自体が「目的」ではなく、「手段」という見方を忘れてはならないと思っています。 なぜなら、病気をしていても、障がいがあっても、一人一人の目標や目的、QOL(Quality of Life:生活の質)を中心に据えたリハビリテーションこそが本質的であり、自己選択・自己決定がないリハビリは機能訓練指導員の自己満足であり、無意味だと思っています。 (救急やリスクが高い場合に限り、そうでないこともありますので、必ずそうであるとは言えません。)

起業のきっかけを教えてください

デイサービスの現場では遠くに暮らしている祖父母と重ね、お一人お一人のリハビリに懸命に取り組んで参りました。しかし、現場で働いていると自分が関わる目の前の方だけでなく、より多くの高齢者にリハビリ介護を提供したいと思うようになりました。そして、いつしか自分でデイサービス経営をしたいと強く思うようになりました。 そこで当時勤務していたデイサービス(福岡県久留米市)を退職し、社会人大学院(CSR専攻)に通いながら働くという意思決定をし、東京にでてきました。昼は救急の医療機関、夜間は大学院でしたので、当然ながら睡眠を返上して学びました。また、プライベートでは妻とも結婚する直前でしたが、3年くらいは東京と福岡の遠距離生活でした。こんな我がままの最骨頂である僕に寄り添ってくれる妻の神対応にいつも感謝です。 大学院では経営学や統計学等を学びつつ、修士論文では「高齢社会×IT」というテーマで修士論文を書きました。その過程でITの突破力に魅了され、「日本で誰もやったことのないチャレンジがしたい」「その技術を通じ社会課題を解決したい」と思ったことが起業のきっかけとなりました。

Rehabのビジョン&一言お願いします!

創業メンバーである私、藤本、大屋の3名で「チャレンジ精神を以って、世のため人のために事を成す」という想いで創業しました。(途中の過程に何があったかなど興味ある方のみ、こそっとお教えしますのでお聞きください。というのも、苦労話や昔はこうだったは今は必要ないと思っています。) そして今のRehabは「介護に関わる全ての人に、夢と感動を。」という言葉をVisionとして掲げています。これは私の育った環境やこれまでの現場経験から介護は人の「死」や「尊厳」に近い仕事。そして、これまでの原点忘れるべからず!という想い、決して軸をブラさないためにVisionを掲げたのです。 そして、私たちを大切に育ててくれた高齢者の方々に病気をしても、障がいがあっても、夢と感動を届けたい。そして何よりも、高齢者の方々を支える現場職員の方々に愛されるサービスを届けていかなければならない。とVisionを通じ常に考えていきたいと思っているのです。 そのために、私は2016年6月の創業時に掲げていた「機能訓練のデジタル化」から「職種を越えたリハビリ介護を実現する」へと事業コンセプトを再定義し、自分たちの手であるべき社会を「つくっていく」という「意思」を以って社員一人一人が日々、全力で取り組んでいます。 人類史上未踏の超高齢社会は世界に先駆けてこの日本で起こっています。そこで私たちは「介護を変え、老後を変え、世界を変える。」というミッションを掲げ、全力で立ち向かいたいと思っております。その過程にエビデンスをつくり、介護業務改革を行うことは当然あるでしょう。そして、未だこの世に存在しない革新的なサービスやシステムを生み出し、日本の介護の未来を切り開くために私たちの努力と挑戦が続くのです。 また、会社は見た目の事業の好不調などのライフサイクルは当然存在し、売上や利益は一時的にあるでしょう(ただ、サブスクリプションモデルなので、ボラティリティの高い事業ではないと認識しています)。しかし、最後まで残るのが「人」であり、一番残さないといけないのも「人」です。 だからこそ、「人」にこだわりたい。 そして顧客に愛されるサービスの最前線も「人」。信頼できる最高のチームこそ、より良いサービスの礎になると思っております。そんな当たり前といえば当たり前な話なのですが、これがRehab流のビジョン達成の方法と考えております。 ビジョンを達成する道のりで厳しいことも、つらいこともあります。しかし、当事者意識をもち、より良いサービスを考え続けることで必ず突破できます。 「介護に関わる全ての人に、夢と感動を。」

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