ご略歴をお教えください。
2001年に大学卒業後、システム開発会社に入社し、エンジニアとして受託開発に携わりました。1年半後に子会社である大手外資系ソリューションベンダーとの合弁会社に転籍し、2年ほどSESのエンジニアとして客先での開発業務に従事します。 そのSESでのチームリーダーが独立してシステムコンサルティング会社を創業する際に一緒にやろうと誘われ、2004年8月の設立時からNo.2という立場で働きました。その会社では2年半ほど働きましたが、創業者とのクライアントに対するサービス姿勢の方針が合わないと感じ、もっとお客様に喜ばれるサービスを提供したいと、2007年3月に4名のメンバーと共に独立して当社を創業しました。 当社でもエンジニアとしてシステム開発に携わり続けていますので、エンジニア歴は20年以上ですね。
今後もエンジニアとして活躍し続けたいとお考えですか?
ものづくりは大好きなので続けたいですが、私には経営者として18名の社員の人生を背負っている責任があります。いかに技術力を高めてもらうか、どんな仕事をしてもらうかと社員一人ひとりのキャリアを考えていると、時間が足りません。 ですから、あくまでも私のミッションは経営やマネジメントにあり、エンジニアとしての仕事は息抜き程度の時間しかできないだろうと思っています。
社員に対して、どういった存在になってほしいかの思いをお聞かせください。
当社の給与制度は、私が社員一人ひとりのスキルアップに応じて昇給を決めています。できるだけ技術力を高め、お客様にも評価していただき、売上アップをもたらし、自らの昇給に繋げてほしいと願っています。 エンジニアに営業をさせるということはありませんが、お客様は基本的に固定的で長く深いお付き合いをしているところばかりなので、努力を認めてもらいやすい環境があると思います。 また社員の老後も考え、60~65歳での定年退職の際の退職金を2,000万円ぐらいは払えるように逆算して積み立てていきたいとも考えています。もちろん、個人差はあるでしょうが、それを実現させるためにも社員にはスキルアップに努めてほしいと思っています。 一方、会社はいつ無くなるかは分かりません。そうなった時にどこでも通用するような技術力を身に付けておくことも重要なことだと思います。だからこそ、当社では社員のスキルアップに有効と考えるセミナー受講や資格取得、技術書の購入等に制限を設けず、費用を負担して支援しています。
遊佐さんの仕事観をお聞かせください。
会社をつくってからは、オンタイムとオフタイムの境目がなくなりましたね。元々ものづくりは大好きで、休日でも仕事のことを考えていますから。 社員に対しては、仕事は楽しく取り組んでほしいですし、決して義務感で、あるいは食べていくために仕方なくという形ではしてほしくありません。お客様が喜んでいるから楽しい、給料が増えるから嬉しいといったように、目的を実現させるやりがいを感じてほしいと思っています。 また、仕事はやりたいことにチャレンジすることが成長の上で一番大事なことではないかと思います。ですから、これから入社する人に対してもやりたいことを教えてほしいですし、できるだけそれが実現できるよう協力は惜しまないつもりです。 その点、当社の主要取引先は大手で新しいプロジェクトが次々と立ち上がっている上に、要件定義から運用まであらゆる工程を当社が一貫して担っていますので、必ずやりたいことは見つかると思っています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
目下、社会保険労務士の資格取得に向けた勉強をしています。大学は法曹を目指して法学部に入ったくらいですし、法律を学ぶことも好きです。当社ではバックオフィスのスタッフを置いておらず、労務的な業務も私が全部やっていますので、社労士の知識はフルに活かすことができていますね。社労士の勉強は趣味と実益を兼ねている感じです。 また休日の朝は和定食を作ります。玄米を炊き、魚を焼いて、副菜を何品か作る。いい気分転換になっています。