株式会社ブラストエッジゲームズ

世界の人々が本当に遊びたいゲームは、どんなものだろう？　それはまだ誰も遊んだことがない、誰の想像にもないゲームに違いない。

ブラストエッジゲームズは、2016年に設立され、現在は50人ほどからなるゲーム開発会社だ。プレイステーションやパソコン向けのコンソールゲームのほか、スマートフォン向け、VRなども開発している。使用するゲームエンジンはUnreal EngineおよびUnity。最近ではUnreal Engine 5を積極的に取り入れ、自社開発にもチャレンジする。最先端の技術により、小規模でも大手企業に負けないゲームクオリティを目指している。

同社のミッションは、“「こんなのが遊びたかった！」をつくる”。
ゲームに夢中になったことがある人なら、一度は強烈な体験として心で叫んだことがあるのではないだろうか。プレイして初めてわかる「心から求めていたもの」。――言葉にするのは簡単だが、つくるのは並大抵のことではない。
会社のメンバーは、未知のエンタメ創造に挑む必要がある。誰も見たことのないゲームを作るためには、正解が見えていないなかで、自ら正解を模索するチャンレジ精神や、物事の本質を常に求める姿勢が必要となる。

同社は、ミッションを実現するために、3つの行動指針を定めている。

1. クリエイター能力の研鑽　-Creator-

高品質・スピーディにモノ作りができるスキルと、マネジメント力を兼ね備えたプロフェッショナルを目指す。
ゲームクリエイターとしての能力は、「作れる」「さばける」「育てられる」の3つで評価する。
ただ単に作れるだけでなく、各職種に応じた仕事で、品質と速さが求められる。また、自分以外の仕事にも、進捗や品質管理ができる必要がある。
加えて、新人や若手の力量を見て改善するなど、周囲の力を伸ばすのも役割のひとつだ。


2. ジブンゴト　-Owner-

自分の役割を全うしつつ、他者の仕事にも自分ごとのように目を配り、状況を把握しながら仕事を進められるようにする。
「役割の引き取り手がいない」と気づいた時は、自ら解決に動く。
フラットな組織において、遠慮せず担当外へ口を出すことで、任される仕事の範囲が広がっていく。


3. 未知への探求　-Seeker-

「こんなのが遊びたかった！」をつくるために、「答えなき問題」に対して本質を探り、解決へと導く。
単独でたどり着けない問題の本質を、チームで共に発見するコミュニケーション能力を身につける。
メンバー同士の力を存分に発揮し合うため、次の4つの思考と行動ができるようにする。

①互いに正確な情報をシェアする
②シェアされた情報から状況を正確に把握する
③把握した状況から、問題の本質を見つけ出す
④見つけた問題を適切に解決する

メンバーは、ゲーム開発、特にコンソールゲーム開発の経験者が多い。平均年齢は32歳で、若手とベテランが混在し、学ぶことと教えることができる職場だ。

メンバーの多様性を大切にしており、入社時には全員がストレングスファインダーという特性診断を受ける。ストレングスファインダーは、それぞれの「強み」を明らかにする診断だが、思考のクセや弱みなども同時に分かる。

それにより、価値観や「あたりまえ」が人によって異なることが実感でき、相手を尊重する土壌となる。各クリエイターがそれぞれ持っている資質や価値観をオープンにして、尊重し合いながらチームビルディングを構築している。