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インタビュー画像ラーニングDX推進部 部長 升本 宏和氏 JMAM一筋20のDX推進のリーダー。新卒入社後は手帳事業の法人向け営業部に配属。その後、人材育成支援事業に異動し、企業向け研修の営業を担当。ラーニングDX推進部の設立に伴い、副部長として参画。2022年7月より部長としてJMAMのDX推進を牽引する。JMAMの新規事業を次々と担当した経歴から、ビジネス書や技術書等を読み漁って、常に最新の情報をインプットしている。

ラーニングDX推進部部長になるまでの経歴は?

2000年に新卒で日本能率協会マネジメントセンター(JMAM:ジェイマム)に入社しました。最初は手帳事業の法人向け営業部に所属。6年間、『能率手帳』を企業向けに売り歩いていました。その後、人材育成支援事業に異動となり、そこでも長く営業として働きました。企業向け研修の営業を担当し、お客様が抱える課題に対して最適な研修を案内する仕事でした。 2020年のコロナ禍で人材育成支援事業が大きく変わりました。オンライン研修が急激に増加し、ITを活用した新しい人材育成の方法を模索し始めました。研修部門でもサービスのDXを進めていたのですが、全社を挙げて本格的にDXへ取り組むことになり、ラーニングDX推進部が設立。ITの知識があったことから、私も新事業部に移ることになりました。立ち上げ当初の1年間は、取締役が部長を兼務していましたが、その後、私が引き継いで部長を務めています。

ラーニングDX推進部の役割は?

当社はDXが進んでいるとは言えないのが現状です。しかし、ラーニングDX推進部を立ち上げ、遅まきながらDXに本腰を入れることになりました。 当社のDXは、三つの側面があります。まずは、社内DX。業務システムを刷新して効率的な働き方を実現し、企業競争力を高めます。業務システムが長年の開発の影響で複雑化しているので、大幅に見直して、無駄を省いたシステムに刷新します。 二つ目は、サービスのDX。企業向け研修もeラーニングも通信教育も、今よりもWebを活用して新しい教育の在り方を追求します。Webの活用で教育体験をよりリッチなものとし、ユーザーに高付加価値を提供できるように努めます。 もう一つは、当社がDX推進で得たノウハウを教育コンテンツとして提供することです。自社のDXをどのように進めるのか困っている企業も多くあります。当社の経験を教育コンテンツに落とし込むことで、お客様の課題解決をサポートできます。

DXを推進するに当たって重要視していることは?

データ活用を進めたいと考えています。当社で使っている業務システムは、それぞれ別々に開発されたという経緯もあって、現在は連携できていません。まずはデータ基盤の構築から進めています。社内システムの刷新では、データ連携を意識して、一元管理できる仕組みを作り上げる構想です。同時に、データ分析を担当する人材の育成も社内で始めました。外部からも優秀な人材を集め、データドリブンな意志決定ができる会社を目指します。 DXは、顧客体験の向上が目的。データ基盤の整備を進め、データドリブンな意志決定で、ユーザーに最高の価値を届けたいと考えます。そのためには、システムやサービスのブラッシュアップ、そしてそのスピードを速めなければなりません。エンジニアやデザイナー、データサイエンティスト等の人材を直接雇用して、システム・サービスの内製化に踏み切ったのも、最高の顧客体験を創出するため。だから、スピード感を持った組織運営を心掛けています。教育は、結果に繋がって初めて価値を生みます。データは結果を客観的に示してくれます。だから、人材育成事業にDXは欠かせません。

ラーニングDX推進部のメンバーに求めるものは?

世の中の動きに対して常に敏感であってほしいですね。IT業界は進歩のスピードが速く、最新テクノロジーにキャッチアップすることで、可能性がどんどん広がります。ラーニングDX推進部は、立ち上げ当初、「ラーニングDX事業システム部」という名称でした。今年に入って改名したのですが、「システム」の言葉を外したのは、システムを開発して運用する本来の目的を意識してほしいから。日々のシステム運用が忙しく目の前の仕事に追われて視野が狭くなりがちですが、新しい技術でどんなことができるか、チャレンジするマインドを大切にしたいと思っています。 ラーニングDX推進部は、会社の中でも良い意味で“決まり事”がない組織。部を挙げてチャレンジを推奨しています。外の技術を社内に持ち込み、ゼロベースでシステムやサービス開発を進めてください。人材育成事業は、業界としてもホット。他社も含めて、通信教育や研修の業界はIT化が進んでいません、当社には教育コンテンツのアセットは沢山あります。それを上手く活用して、人材育成事業の次のスタンダードを作り上げましょう。

升本部長にとって「仕事」とは?

仕事を通して後世に「より良い社会」を残したいと考えています。一つひとつの仕事は小さなものですが、それが集まって世の中は動き、そして変わっていきます。人材育成は「より良い社会」を作るためにコアとなる部分だと捉えています。社会貢献度の高い事業だと思います。 JMAMは、本当に真面目な会社です。社員はみんな目の前のことに一生懸命です。お客様が困っていれば、何としても力になりたいと考えるメンバーが多く、仕事に対して真摯に向き合っています。誠実な人が集まっている印象です。私は他社を知りませんが、居心地の良い会社と言われることが多いです。似た価値観の人材が集まり、真面目に働くカルチャーを形作っているのかもしれません。 働き方も随分と改善されました。昔は「残業は当たり前」といった空気が社内にはありましたが、今は定時に帰る社員が増え、残業時間も減りました。時代の流れに合わせ、内部統制を強化して社員のライフワークバランスに配慮した経営に変わりました。

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