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インタビュー画像代表取締役 多紀澤 友治氏 1976年生まれ。大学在学中の1997年よりWEB制作を行い、フリーランスで4年間活動。その後ITベンチャー企業に創業メンバーとしてジョイン、大企業のWEBサイトのデザインやシステム設計を行う。2006年から自由診療医療業界に参入。2015年にサイトカイン株式会社を設立。SEO、広告運用、ブランディング、WEBマーケティング、システム開発のプロジェクトリーダーとして様々なクリニックの支援を行う。

貴社を立ち上げた経緯と、社名に込めたビジョンを教えてください。

私が自由診療医療業界に参入したのが2006年です。長らく業界に携わっていて、自由診療医療に特化したマーケティング会社がないと思い、当社を設立しました。 「サイトカイン」は、細胞間の情報伝達を担うタンパク質で、何らかの目的を持って細胞に働き掛け、時には体全体にも変化をもたらす働きをします。体内に脂肪を蓄える、傷を治す等の生体反応は、いずれもサイトカインの働きによるものです。治療のための正確な情報を求めている患者様と、先進医療技術を持った医療者。私達はあらゆるクリエイティブを駆使し、両者を繋ぐ“情報伝達の担い手”になりたい。そんな思いから、再生医療用語であるサイトカインを会社名にしました。 世界では、日本の保険医療の常識を覆すような新しい医療が次々に生み出されています。この情報格差が医療格差に繋がることは、あってはなりません。私達は先進医療の情報発信第一人者として、患者様と医療者を情報で繋ぎます。

多紀澤様にとって「仕事」とはどういうものでしょうか。

仲間と価値を創造し、成長し合うことです。フリーランスで活動していた期間が長かった私は、一人の限界を知っています。やはりチームで取り組む方が価値は上がるのです。そして「成長」をキーワードにすることでやりがいも生まれると感じています。同じように成長意欲を持つ仲間=社員と共に試行錯誤をしながら、成功を分かち合いたいですね。 具体的には、「好奇心を持つ」「自分の知識だけで慢心しない」「素直な気持ちで取り組む」…この3点を意識すれば、自ずと成長していけるでしょう。また当社では、ライティング、デザイン、動画、ITソリューション等、提供したクリエイティブに対してお客様から必ずフィードバックをもらいます。 スタッフからの感覚的なコメントだけではなく、アクセスログや問い合わせ数や売上なども報告いただける環境のため、作って終わりではなく、より良くするためにどうするべきかという視点を持ち続けることも、成長には欠かせません。クリエイター個人のこだわりよりも「伝わるかどうか」を最重要視しています。私達は“情報伝達の担い手”ですから。

貴社で得られるやりがい、醍醐味について教えてください。

当社では医療のマーケティングに“上流”から関わることができます。断片的なマーケティングではなく、総合的なマーケティングの経験を手に入れることができるのです。また、再生医療等、国を挙げたプロジェクトに大きく関わっていますので、未来の“当たり前の医療”がまさにこれから誕生しようとしている場面に立ち会える経験が味わえます。医療×ITの分野で多くの知見を持ち、設立当初から成功している当社ならではの醍醐味です。 今活躍している仲間は好奇心が旺盛で、成長を楽しんでいる人ばかり。提案し、実践し、結果を追う。そんなチームになっています。もっとも、毎日遅くまで残業をしてガムシャラに働くわけではありません。当社はVALUEの一つに“スピード”を掲げています。「質を上げるにはスピードを上げて、数をこなす事が近道。時間をかけると経験が減る」…このVALUEを、一人ひとりが高い自主性を発揮することで体現しています。

多紀澤様はどのような趣味をお持ちでしょうか。

趣味は色々あります。社会人になってからランニングを始めました。フルマラソンには15回ほど参加しています。コロナ禍で実施できていませんが、年2回は海外旅行に行っていました。社員旅行でハワイに行った時には、参加を希望する社員と一緒にホノルルマラソンにも出ています。 また、WEBサイトのデザインをしていたことから、美術本やデザイン本、ブランドの本等“見る本”のコレクションもしています。グラフィックデザインのアートディレクターや海外のクリエイター、アーティストの本等、洋書店や美術館に足を運んだ時に「いいな」と思った本はすぐに買いますね。最近の作品だけではなく、20年以上前の国際スポーツ大会のプログラムも古本屋で手に入れました。そのほかに、SF映画のアート&ビジュアルブック等もコレクションの対象ですね。洋の東西、古い/新しいを問わず幅広く集めているうちに、今では1,000冊を超えました。

最後に、座右の銘を教えてください。

「神は細部に宿る」「実験の多さが成功の確率を上げる」という二つの言葉ですね。 「神は細部に宿る」については文字通り、一つひとつの小さな仕事に手を抜かないということです。私は今まで紹介に次ぐ紹介で、仕事の幅を広げてきました。どんなに小さな仕事でも手を抜かなかったことが評価され、次の仕事に繋がっていったからです。 一方で、細部にこだわりすぎて時間がかかってしまうのも良くありません。そこで「実験の多さが成功の確率を上げる」という気持ちで取り組んでいます。試してみたものの上手くいかなったということは、よくあります。ただしそれは失敗とは捉えていません。諦めずに取り組み続けた結果、成功に結び付けば、それは失敗ではなく“実験”なのです。ですから今でも積極的に仲間と試行錯誤を重ねています。 「神は細部に宿る」と「実験の多さが成功の確率を上げる」は対極にある言葉ですが、私は二つの言葉のバランスを大切にしています。

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