ご略歴をお教えください。
中国の大学でコンピュータ工学を専攻し、1993年に卒業後、中国の電話交換機メーカーの研究所に入り、主に交換機の電源の研究開発に従事しました。3年半ほど勤めたところで、日本の企業に就職していた学生時代の友人から「日本では中国の10倍の給料がもらえる」等と日本の良さを聞かされ、私も日本で働こうと決めました。 1年間日本語学校で学んだ後、せっかくの日本でさらに技術を深めようと工学系の大学に入学し、学部で学びながら大学院に入る準備をします。しかしながら、1年半ほど経った頃にPCメーカーのエンジニア募集を見て、中退し就職することにしたのです。アルバイトをしながら学費や生活費を稼ぐことが大変で、早く働こうと考えたことが動機となりました。 1999年末にPCメーカーに入社し、PCの基板修理や設計業務に携わります。その後、2015年にPCメーカーがスマートフォンをリリースすることになり、後発組として販売戦略を考える機会がありました。私はMVNOのビジネスモデルや、中国に行く日本人ビジネスマンや旅行客向けのSIMカード販売を提案しました。有力案として前向きに検討されましたが、結果的に見送りとなったのです。そこで、自分でSIMカードビジネスを手掛けようと独立し、2016年6月に設立したのが当社です。 そのビジネスは頓挫しましたが、代わりに中国の電子黒板を日本市場で販売する機会を得て、その流れで『MAXHUB All in One Meeting Board』の存在を知り、2018年にメーカーである中国の視源ホールディングス(CVTE)と日本市場での販売を担う契約を交わしました。 以来、『MAXHUB All in One Meeting Board』を中心にCVTE製品の専業ディストリビューターとなり、成長を続けているところです。
御社を起業して実現できたこととは?また、今後のビジョンをお教えください。
2023年3月20日、長崎県壱岐市と当社の代理店を務めていただいている富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社とで、「壱岐市エンゲージメントパートナー協定」を締結しました。この協定は、同市と共に地方や日本、そして世界の持続可能な未来を創造することを目的とした「壱岐市エンゲージメントパートナー制度」に賛同した企業等と壱岐市の間で締結する協定です。我々2社は、それぞれの商品やサービス、人材を活用し、同パートナーに加盟する自治体や企業、大学等と共に「エンゲージメント」を切り口とした協創を通じて、社会課題解決を目指します。具体的には、『MAXHUB All in One Meeting Board』を活用し、離島の社会課題の一つである遠隔コミュニケーション領域での支援を計画しています。 会社を設立してからは、第一ステップとして自分達がいかに生き残るかを考えて突っ走り、24億円の売上規模をつくることができました。そして、「壱岐市エンゲージメントパートナー協定」という社会貢献活動を行える第二のステップに入れたところです。ようやく胸を張って社会の一員になれた気がします。 今後は、自社独自製品にもチャレンジし、100億円という規模を実現し一層の社会貢献ができる第三のステップを目指していきたいと考えています。
高さんの仕事観をお聞かせください。
事業や会社経営が好きで、時間があれば経済情報を中心に取り上げている日刊紙や経済誌、経営に関わる本を読んでいます。その当初の動機はいかに稼ぐかにありましたが、今はどんな事業を行っていくべきかに変わってきています。 事業が好きな要因の根本には、自分で事業づくりにチャレンジし、その結果を手にするところにあると思います。ものづくりにしても、自分ではんだごてやオシロスコープを使って手掛けていますし、そういう作業がシンプルに楽しいですね。今は『MAXHUB』を広めるビジネスに集中して懸命に取り組んでいますが、ゆくゆくはその上で独自製品にもチャレンジしたいと思っています。
社員に対して、御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。
美しくあってほしいと思います。自分の家族、子供に対して、いい服を着てカッコよくあってほしいと願う親心がありますが、それと全く同様のことを社員に対して思っています。だからこそ、子供へのお小遣い同様、全社員に半年ごとに10万円を渡し、自分磨きに使ってもらっているのです。そんな原資も、社員のみんなが頑張ってくれた結果の産物。社員がカッコよく働き、成果を上げ、売上が伸び、社員に還元する。そんな好循環をつくりたいです。 応募者の方に対しては、当社は無名かもしれませんが、本社のある長野県松本市内の企業の中では給与水準は高い方だと自負しています。そして、自由な環境をつくり、社員は伸び伸び楽しく働いてくれていると信じています。ぜひ、アクセスして確かめてください!
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
1年ほど前からゴルフを始め、代理店等の取引先と年7~8回ラウンドして楽しんでいます。スコアはまだ100を切れず上達していませんが、これから頑張って練習していきたいと思っているところです。 あとは、家族旅行と読書ぐらいでしょうか。以前は勤務先の近くの図書館にもよく通っていましたよ。