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インタビュー画像代表取締役CEO 鬼山 真記 SNSマーケティングの世界で経験を積んだ若手経営者。新卒で株式会社ぐるなびに入社するも、Web2.0へとシフトする世の中の流れに乗るために、アライドアーキテクツに転職。社内でSNS広告事業を切り開き、2017年にidentifyを立ち上げる。SNSマーケティングのコンサルタントをする中で、縦型動画の制作にペインがあることを発見。現在の主力事業である「DeLMO(デルモ)」を開発する。

identify株式会社を設立するまでのキャリアは?

2007年に大学を卒業し、新卒で株式会社ぐるなびに入りました。6年間、加盟店営業をしていました。時代は、Web1.0からWeb2.0へ移り変わろうとしている真っ只中。食べログやクックパッドなど、消費者が発信するプラットフォームが興隆し、Web1.0のサービスを展開していたぐるなびで働いていた私は、時代が大きく変化しているのを感じ取り、会社や自身のキャリアに危機感を覚えていました。 そんな時、Facebookの創始者マーク・ザッカーバーグの半生を描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」を見ました。ザッカーバーグは、私と同い年。彼の成功を意識するようになり、時代の変化にも衝撃を受けて、このままではダメだと思い立ち、即座に転職活動をはじめました。SNSマーケティングを仕事にしようと考え、日本でSNSマーケティングを最初期にはじめた会社の一つであるアライドアーキテクツ株式会社に転職しました。

identify株式会社を設立したきっかけは

アライドアーキテクツに入社後、最初の半年は「ブロガーマーケティング」を担当しました。ブロガーのクチコミを通じて、商品の認知を広めるマーケティング施策です。しかし、SNSマーケティングをやりたくて入社したので、会社からは指示もされていないFacebookやTwitter広告の代理営業を自己判断で開始しました。たった一人で始めた営業活動でしたが、気が付けばそれなりの売上規模になっていて、会社側もSNS特化型の広告代理事業の立ち上げのチャンスを提示していただき、事業立ち上げに参画させていただきました。 そこから、Facebook・Instagram・LINE・Twitterなどの広告を使って、顧客の売上アップを実現する仕事に従事しました。4年間、アライドアーキテクツで働いて、SNSマーケティングのスキルを磨き、独立してidentifyを立ち上げました。

「DeLMO(デルモ)」を開発した理由は?

identifyの立ち上げ当初は、SNSマーケティングのコンサルティングを仕事にしていました。ある時、付き合いのある広告代理店の人が「クリエイティブ制作のPDCAが回らない」とこぼしているのを聞いて、さらに問題の解像度を上げていくと「動画を撮れない」という問題が浮き彫りになりました。現状を聞いたところ、動画広告に使用する素材を、自分たちで撮影していました。自社の社員に商品を持たせて、それっぽい動画を撮って、広告に使っているとのこと。ならば、汎用性の高い「動画素材」を集めるプラットフォームを作れば、問題を解決できると考え「DeLMO(デルモ)」の開発に至りました。 「DeLMO(デルモ)」のサービスが立ち上がったことで、当社のビジョンやミッションも出来上がりました。「DeLMO(デルモ)」の開発過程で、動画広告の制作現場だけでなく、クリエイターの声もたくさん聞きました。するとクリエイターの人たちが抱えている問題点もクリアになり、「DeLMO(デルモ)」を活用してみんながクリエイターになって、スキマ時間を活用して収入アップを実現するという世界が見えてきました。

今後、SNSはどんな発展をすると思いますか?

SNSの世界は、7年に一回、大きなムーブメントがあると言われています。最近は、TikTok。その7年前にInstagramが登場しています。さらにその7年目は、Facebook。今後も、3~7年のスパンで新しいSNSメディアの誕生が予測されます。 SNSメディアの今後のキーワードの一つが「縦型動画」です。一般にはTikTok のイメージでしょうが、YouTubeやInstagramも縦型動画に力を入れています。この流れは、しばらく続くと考えています。スマホというデバイスが進化しない限り、縦型動画がメディアのメインストリームであり続けるでしょう。 その先を見据えると、AR/VRの世界が待っています。端末が変わることで、メディアのインターフェースは違ったものになりますが、「ソーシャルメディア」という概念はそのままシフトすると思っています。そして、同様に「広告」や「マーケティング」も変わらず、産業として続くと思われます。

仕事をする上で大切にしていることは?

仕事のオン・オフを作らないことです。仕事モードを一度オフにしてしまうと、100%オンの状態に戻るのに時間がかかり、コストパフォーマンスが下がると考えます。オンの状態をコントロールして、余暇の時間を作るイメージです。 サウナや筋トレが趣味なのですが、それもすべて仕事のためなので、完全にプライベートとは言い切れない部分があります。サウナで“ととのう”と仕事のパフォーマンスが上がります。筋トレで身体を鍛えれば、体力がつくので、仕事のパフォーマンスを上げることができます。 私にとっては、仕事がイチバン楽しい遊び。ゲーム感覚でビジネスを楽しんでいる面もあります。RPGのように経験値を稼いで、仲間を集め、ラスボスに勝つ。ビジネス全体を俯瞰したポジションから見るように心掛けています。人生は有限です。与えられた時間を楽しむため人生の中心に仕事を置いている、そんな感覚です。

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