ーバックエンドチームが大切にしていることは何ですか?
◾️2年毎の法改正に対応できる、しっかりとした構成 まず、アーキテクチャにはDDDを採用しており、テストコードもとてもしっかりと書いています。 このようにしている背景には、2年に1回の法改正が大きく影響しています。例えば、診療報酬の改定では、薬局の会計の計算方法が変わることがあります。この計算方法そのものが変わるため、新しい制度が追加された場合はそれに応じた計算方法に変更し、また、過去に遡って受付情報を修正する場合があるので古い制度の計算方法も使用できなければなりません。 レセコン※1)システムも法改正に合わせて改修が必要で、その改修に耐えられるような構造にしなければなりません。そのため、初めからしっかりと整理しながら作っているという背景です。 ※1)レセコン医療施設から健康保険組合などの支払い機関に対し、診療報酬を請求するために「レセプト(診療報酬明細書)」を作成するコンピューターシステムのことです。 レセプトとは、ドイツ語でレシート、つまり「領収書」の意味をもつ言葉。
ーフロントエンドチームが大切にしていることは何ですか?
◾️細かく分けられたプロダクトのディレクトリ構成 プロダクトのディレクトリ構成は、かなり考えられていて、コンポーネント、hooks、API、そしてTypeScriptの型などを細かく分けています。その結果、とても見やすい状態になっていると思いますね。 ◾️初心者ユーザーフレンドリーなUI 一番求められているのは、ユーザー体験の高さと操作のスピード感です。具体的には、全ての操作をマウスなしで完了できるレベルのスピード感が求められます。というのも、薬局で処方箋を持っていくと、ベテランの事務員さんは薬5、6個の入力を1分以内に終えることができます。これに匹敵するUIを提供しないと、既存のシステムに劣ってしまうため、UIの作り込みには力を入れ、常に改善していく必要があるんです。 また、処方箋を入力する以外の部分にも多くの機能が求められます。 例えば、ジェネリック医薬品の場合、処方箋に記載されている名前と実際に入力する薬品名が異なったり、服用リスクのある薬の注意の説明や服薬の管理を行っている場合などの技術に対する料金を加算するシステムが存在します。 実際に、現在のプロジェクトでも、1画面に数十の機能が含まれており、その作り込みにはかなり苦労しているところです。 このような状況を改善し、より見やすくするためにUIを大々的に改修していかなければならないと感じていますね。
ーインフラチームが注力したいことは何ですか?
◾️コストの最適化 今後、契約数が増えるに従ってコスト面での負担も大きく増加していくことが予想されます。そのため、AWSの構成を最適化していきたいという課題感を持っています。 他のプロジェクトも含め、AWSの利用コストがかなりかかっているため、何とかコストを削減していきたいですね。 ◾️セキュリティのさらなる強化 個人情報として非常にリスクの高い医療情報を扱うため、リリース後も随時セキュリティの強化は不可欠です。 また、レセコンは他の外部システムとの連携が多く、薬局内の他システムと連携する際にはネットワーク構成が重要になります。しかし、物理インフラに詳しい方が少ないため、その辺も現在の課題として挙げています。
ー開発カルチャーの魅力について教えてください。
◾️エンジニアファースト 代表の大須賀がエンジニアでもあるため、とてもエンジニアファースト環境が整っており、その点については、安心して入社いただけると思いますね。 仕様などで困ったことがあれば、気軽に代表に相談できるという点は、プレカルのカルチャーの魅力だと思います。 ◾️技術スタックの柔軟性 技術スタックについては特に会社として決まったものはありません。世の中の流行や、使ってみたい技術スタックに挑戦することができるのも魅力の一つだと思いますね。 ◾️ドメイン知識のキャッチアップ体制 私や代表の大須賀をはじめ、社内には多くのドメインスペシャリストが在籍しています。エンジニアに対しては、私や大須賀が仕様について伝えるのはもちろん、他の薬剤師のメンバーとも協力して、法改正や様々な情報をまとめた資料を参照できる環境を整備し、必要な情報をすぐに調べることができる環境を整えている最中です。 また、開発に関わる部分でエンジニアの手が足りない場合、仕様書等のドキュメントのメンテ作業 などは薬剤師のメンバーにもお願いすることがあります 。このように、かなり横に広くつながることができる環境なので、作業はしやすいと思いますね。ドメイン知識が深く必要な領域ではありますが、サポート体制が整っているため、安心していただきたいです。 ◾️フルリモート環境でのコミュニケーション 基本的に、社員は「oVice」を利用しており、稼働時間内はいつでもコミュニケーションが可能です。実際、山梨県や静岡県、宮城県など全国各地から仕事をしています。 基本的にはチャットでやり取りをしていますが、直接話した方が良い場合は、気軽に会話できる環境です。柔軟にコミュニケーションが取れるので、ストレスはほとんどないと思いますね。
ーどのような方に参画してもらいたいですか ?
一番は、レセコンをハブとして他のプロジェクトを立ち上げていくので0->1でプロダクト開発を行いたい方に参画いただきたいです。 また、まだメンバーが少ないので、組織作りを一緒に進めていけるような環境です。PLやPMなど、メンバーをリードするポジションに興味がある方には大きなやりがいがあると思いますね。もちろん、上流工程の経験者や全体を俯瞰して見ることができる方、技術に強みを持っている方も大歓迎です! 最後に、薬局業界に限らず、バーティカルSaaSに興味があり、その課題解決に共感を持てる方もマッチする環境だと思います。 少しでも興味を持っていただけた方からのご応募、お待ちしております!