『HUGリスキリング』を活用したビジネスは、将来的にどのように進化していくのでしょうか?
『HUGリスキリング』をいろいろな形で、生活者や企業が享受できるプラットフォームをつくっていきたいと考えています。リスキリングは、学歴や職歴に関係なく、スキルベースでキャリアアップできたり、生活者と企業のマッチングができたりするものだと思っています。 例えば、RUHに入社した人材に対してであれば、リスキリングしてジョブチェンジやキャリアアップの機会を提供できるでしょうし、リスキリング型の人材派遣事業もできます。古い型の営業と異なる営業スタイルとして最近話題になりつつあるNEW SALESといわれているような、人材が枯渇している領域に人を育てて送り込むビジネスも考えられますね。また、人材育成に課題を抱えている企業に研修や教育といった文脈でリスキリング・サービスを提供することもできますし、リスキリングは海外の方が注目度は高いので、海外展開も視野に入れて推進させていきたいと思っています。
『HUGリスキリング』ビジネスの可能性について、溝口さんはどのように考えますか?
現在、リスキリングがバズワードになっています。しかし、世間的にいわれているリスキリングは形だけで、パフォーマンスに近いものがあるというのが私の印象です。例えば、人材派遣会社ではスタッフ教育に費やさなければならない年間当たりの時間が定められています。それどころか、どのような企業でも社員のスキル向上のために研修制度を整える等、リスキリングに近しいことは既にしているんです。そこに多少手を加えて、上場企業であれば、株主にアピールするために「我が社はリスキリングに積極的です」とうたってみることも。 でも、“生活者視点のリスキリング”というものはほぼありません。 生活者が自分のライフプランやキャリアプランに即してスキルアップしていける仕組み、実社会で役立つハードスキルとソフトスキルの両方を育んでいけるリスキリングの仕組みというものが抜け落ちているんです。そここそが日本で求められているリスキリングのマーケットであり、当社がサービスを届けようとしているコアターゲットもそこにあります。
溝口さんが考える、RUHで働く魅力は何ですか?
やはり裁量権の大きさですね!HUGのグループ会社となり、上に博報堂やユーキャンという大企業が位置していますが、Roadの頃もRUHとなった今もベンチャーであることに変わりはありません。つまり、ベンチャーらしい裁量権の大きさやスピード感はRoadの頃のままという意味です。 博報堂やユーキャンが上にあると思うと、様々な面で制約が生まれるのではないかと思うかもしれませんが、実際は使えるリソースが増え、幅が広がったというだけです。例えば、博報堂のコピーライターと一緒に仕事をする機会等、そうあるものではありません。 また、スタートアップの課題といえる資本のなさも、博報堂とユーキャンの存在で解消できています。人、モノ、金のリソースは豊富なので、積極的なM&Aの活用等、スタートアップらしからぬダイナミックなビジネス展開、企業成長を実践できます。
異なる企業文化を融合させてシナジーを生み出すのは難しいといわれていますが。
確かに、博報堂とユーキャン、Roadのカルチャーはまるで違います。Roadのメンバーは叩き上げで、ユーキャンには学歴の高い人が多い。博報堂はこだわりが強いという特徴があります。カルチャーも働き方も違いますが、お互いがお互いにないものを持っていて、そこをリスペクトできているので上手くいっているのだと思います。一例を挙げれば、ユーキャンは長年“学び”を提供し、「初学者(=その分野を学んだことのない未経験の方)」の後押しをしてきましたが、学んだ先、就業先とのマッチングまでは価値提供できていませんでした。今回、博報堂やRUHと組むことで、「学ぶ」と「働く」を繋ぐことができます。 それに、組織上は博報堂とユーキャンのJVとしてHUGがあり、RUHはHUGの子会社という位置付けですが、RUHはHUGの命令に従って動くといった上下関係がないのも特徴ですね。3社によるJVみたいなイメージで、関係性はかなり対等に近いものがあります。
最後に応募者へのメッセージをお願いします。
RUHには、スタートアップ、大手企業、中小企業といった括りのいずれにも属していない、いろいろな要素が混ざり合ったようなユニークな環境があります。先ほど話したように、スタートアップのスピード感とスタートアップにはないダイナミックさ等、RUHならではの経験ができる環境です。若いうちから裁量権を持って仕事をしたい、頑張ったら頑張った分だけ機会や評価がほしいという人もやりがいを感じられる環境だと思います。 それに、RUHには仕事が好きな人、仕事を楽しんでいる人が多いですね。別に長時間働くという意味ではなくて、“仕事”という時間を楽しんでいるというのかな。そこに共感でき、同じような価値観を持っている人であれば、同じ目線で話せる仲間しかいないのでそれが魅力的な環境です!