株式会社日本入試センターでのキャリアは?
大学の専攻は数学でしたが、SAPIXでは「理科」を教えることに。同じ理数系なのですが得意教科ではなく、生徒に教えるために改めて勉強したのを覚えています。私も中学受験を経験したことがあり、勉強し直したことで受験生の目線で担当教科を見ることができたのは、良かったと思っています。得意だった数学を教える方が苦労したかもしれません。 私が広報の仕事に携ったのが、ちょうどグループ化のタイミング。社内のさまざまなことが変化しました。その中で、自社開発した採点システムを現場で運用する部署を作る話があり、そのテストセンターの立ち上げメンバーに選ばれました。事業部門サイドの責任者として採点システムの運用を手掛けることになりました。 約10年間、テストセンターの責任者を務め、2022年に本部長としてシステム部に異動しました。
システム部本部長として、どんな仕事をしたいですか?
当社で活用しているシステム全般を把握して、どんどんブラッシュアップしていきたいと考えています。ただ、これまでのようにベンダーへの依存度が高い状況では開発スピードに限りがあるようで、効率的な開発を進められる環境の整備を急ピッチで進めることに決めました。長年の運用と開発によりシステムが複雑化しているようなので、現状の把握から後の方針を決定したいと考えています。私はエンジニアではないので、開発に関する詳細が把握できません。効率的な開発ができる環境整備を私と一緒に手掛けてくれるエンジニアを求めています。 本部長に就任し、ITのことを勉強しました。とにかく、資格をたくさん取りました。ITパスポートから始め、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験を取得して、DBスペシャリスト、NWスペシャリスト、ITIL®4 ファンデーションも取得しました。勉強は苦手な方ではないので、知識だけは付けましたが、手を動かした経験がないため、エンジニアが入社してくれるのを心待ちにしています。一緒に当社のシステム開発の最適化を進めましょう!
仕事をする上で大切にしていることは?
「そうぞうりょく」が大切だと思っています。どんな仕事でも、1人ではできません。いろんな人と協力しながら進めるものです。当然、立場や考えが異なる人と一緒に働くことも往々にしてあります。そんな時、相手の考え方や置かれている状況を想像して、互いに寄り添う努力をすることが大切だと思います。 さらに言えば、仕事をするにあたって、自発的に動くにも創造力が必要です。今までやってきた業務をより効率的にするにはどうすればいいのか、それを考えて実行に移す。そうして仕事は進んでいきます。受け身でいわれた業務をこなすだけでは、働いていても楽しくないと考えます。 その点、当社はけっこう自由にいろんなことにチャレンジさせてくれるカルチャーを持った会社です。今後入社するエンジニアにも、どんどんいろんなことに挑んでほしいと願っています。教育業界で活躍したいと考えているエンジニアには、最適な会社だと考えます。
中森本部長にとって「仕事」とは?
趣味とは言いませんが、楽しいことですね。システム部に異動してから教壇に立ってないので、フラストレーションを感じていますが(笑) 前にいたテストセンターでは、週に1・2度ですが、生徒に教える機会がありました。システム部に来てからは、それもなくなってしまったので。子どもたちに教えるのが、根っから好きなんでしょうね。 私が在籍したのは中学受験の塾だったのですが、合格・不合格にかかわらず、自分が担当した生徒が大きくなって手紙をくれたり、講師になって帰ってくる子がいたりして、うれしいことがある仕事なんです。中学受験の結果がどうあれ、しっかりと前を向いて成長してくれているのを知ると、胸が熱くなります。 理科を教えていたこともあって、担当した生徒の中から「ノーベル賞」を受賞する人材が生まれるのを夢見ています。今はまだノーベル賞を取った生徒は出ていませんが、いつかSAPIXで学んだ生徒が世界で活躍する姿を見たいです。