ネットチャートのクライアントは、どのような企業ですか?
社員数数十名から100名以上の中小企業から大企業まで様々です。その多くは、情報システム部門を持たず、社内のICTインフラ構築はもとより、IT関連に関する社内相談窓口や解決手段も持っていません。そのようなお客様に、ICT構築後のシステム運用管理や保守対応を支援するサービスや、情報システム部門としての業務を受託するサービスも提供しています。 そこで出てくる要望は本当に千差万別で、中には業務アプリケーションの使い方といった基礎的なものもありますが、そういった質問にも丁寧に対応します。しかも、可能な限りリモートで解決するように。そうすることでお客様の負担を軽減しているんです。こういった小さな信頼を積み上げていき、継続的なお付き合いへと繋げていくのが当社のスタイルです。おかげさまで、リピート率はほぼ100%という高い値を維持しています。
『eco-patch』等、自社で製品を開発するのは、なぜですか?
インフラ構築を効率化するためです。作業工数を削減することによって、工事品質を高め、かつコストも抑えることができます。それはお客様により低価格で質の高いサービスを提供することに繋がるし、工事に従事する従業員の手間を減らすことにも繋がります。煩わしい作業が減れば、その分、工事品質も上げやすくなるはずです。 実は、現在も新たなプロダクト開発を検討中です。それは、既存製品よりも長いHDMIケーブル。例えば、駅や商業施設等に設置されているデジタルサイネージですが、4Kや8Kの画像を流すのは非常に難しいという現実があります。原因は、HDMIケーブルの長さが20mまでしかないからです。現状は、キャッシュという方法を採用しているのですが、それだとどうしても画質が落ちてしまう。でも、HDMIケーブルをもっと長くすることができれば、モニターと直接繋げることができるので、デジタルサイネージで8K画像を楽しめるようになるわけです。工事の効率という点でも、従来の方法よりも簡単になります。 このように、どうすれば効率が良くなるかを考え、必要なものは自社で開発するのが、当社のやり方です。
社員への思いや期待することは何ですか?
まず元気でいてほしいですね。病気をしないこと、自分の殻に閉じこもらないこと、仲間を信じることです。それと個人的な要望ですが、社長に優しくしてくれると嬉しいです。嫌われたくないんですよ。これだけコンペ等いろいろなことをしていると、味方も多いですが、敵も多いので。 それから、次代を担う人材に成長してほしいという思いも強いです。昔の私は、「自分が、自分が」という自分本位の楠本商店でした。でも今はその看板を下ろして権限を委譲しています。カンパニー制を導入して、各事業部に運営を任せているんです。お金の面については社長である私が動かなければならないところもあるので相談には乗りますが、判断するのは事業部長次第。事業部単位なので規模は小さいですが、自らが経営する経験を少しでも積むことで、経営や大きな組織のマネジメントのスキルを培ってもらいたいと期待しています。
自ら動くこと、自分の発想を発信してくれること以外に、ネットチャートの活躍人材の共通項はありますか?
真面目なこと、礼儀がしっかりしていることですね。私達はネットワーク屋ですが、商売をしているからには商人なんです。お客様からお金をもらっているのですから、お客様には気持ちよくお金を払ってもらうべき。ぶすっとしてお客様に対応するのではなく、笑顔でこんにちはと挨拶するところから始めないといけません。だから、技術者に求められることは何かと問われれば、「歌って踊れる技術屋」と答えています。 技術職というと、技術だけ追いかけていればいいと思うかもしれませんが、私は、技術職は技術の知見が7割で、3割は営業的な要素も求められると思っています。逆に、営業であっても3割は技術の知見を持っていないと仕事ができないとも。だから、当社の新入社員は職種に関係なく1年間、工事部門で経験を積みます。中には、その面白さに目覚めて営業ではなく、工事部門を希望する社員もいるくらいです。
最後に、応募者へのメッセージをお願いします。
この業界はとても進展が速い。でも、そのスピードに遅れず一歩先んじていき、さらなる成長を遂げたいと思っています。当社のロゴは、上下にジグザグした線と丸で構成されているのですが、ジグザグした線は山あり谷ありの過程を表し、その先、最後にお金をつかもうという意味を込めています。まあ、後付けの考えではありますが。 現在は最後の大きな谷底を越えた辺りにあり、これからは急成長を遂げていくフェーズにあると思っています。それを現実のものとするため、これからの5年で布石を打っていきます。そこに、一緒に取り組んでくれる仲間に来ていただきたいですね。