ユニサーブ株式会社

システム開発会社の、ユニサーブ株式会社。同社では、SES部門を束ねるリーダー／リーダー候補のエンジニアを求めている。

同社の事業内容は、主力のSESと受託開発、Webコンサルティング。加えて、自社サービス開発にも着手している。それらの内容は、次のとおり。

●SES
主な実績は受発注システム、営業支援・顧客管理システム、生産管理システム、在庫管理システム、空席管理システム、AI-OCRシステム、RPA等。2022年11月現在は十数現場に展開している。
技術領域では、Web／オープン系が40%、インフラ構築が20%、汎用系が15%、保守運用が15%、Web／ゲーム系が10%といったところだ。

現在は、提携先のシステム開発会社やフリーランスのエンジニアを手配しているが、今後は社員のエンジニアによる体制を構築していく。営業を担当する取締役の井川理紀氏は、次のように特徴を説明する。
「リーダーのスキルがある人ならば最初からそのポジションをお任せしますし、そうでない人ならば、一人ひとりの力量や希望に応じた案件をアサインし、キャリアビジョンの実現を支援していきます。代表の小玉はエンジニアとしてAIやクラウドといった先端領域も得意としているので、そういった領域を手掛けたい人もフォローアップ可能です」

「エンジニアを粗雑に扱うSES会社が多い中、私も井川もエンジニア出身としてその気持ちを理解しているので、一緒に成長を目指せる環境がつくれると自負しています。また、当社はまだ我々役員2名だけで、これから組織づくりをしていく段階です。本人のやる気次第でいくらでもポジションやチャンスがあるのも特徴であると思います」と代表取締役の小玉隼士氏は補足する。

●受託開発・自社サービス開発
電気工事や塗装といった現業に関わる顧客の基幹システムを手掛けており、2023年2月のカットオーバー後はユニサーブの自社プロダクトとしてサービス展開を図る予定。顧客が代理店となって同業者等に広げていく座組も決まっている。
このプロダクトは、IT化が進んでいない様々な個人事業の現業職に対し、受発注や外注先、スケジュール、コスト、資材等の管理が行える諸機能を提供するもの。運送会社向け配車管理等のカスタマイズも簡単にできるよう、マイクロサービスとして開発されている。コンテナ仮想化によるアプリケーション開発プラットフォーム「Docker」等の新しい技術も活用している。

●Webコンサルティング
SEOコンサルティングを手掛ける別会社と連携し、サービスサイトやLP等の制作・システム開発、Web広告運用代行等のWebマーケティング領域も包括的に受託。

「SESのエンジニアが自社サービスやWebマーケティングをやりたくなった時の受け皿にもなります。ポストを含め、選択肢が多いことは当社の魅力ではないかと思います」と小玉氏は話す。

学生時代に海外留学経験のある小玉氏は、大学卒業を機に起業し、2014年2月、旅行会社のハートホリデー株式会社（2020年にユニサーブに社名変更）を設立する。
「自分にできそうなこととして旅行業を選びましたが、業界にはJTBやH.I.S.といった巨人がいて到底太刀打ちできないので、要介護者に特化したツアーを手配する会社にしました。しかしながら、弱冠22歳で始めた会社として軌道には乗りませんでした。そんな中、パソコンづくりを趣味とする自分にホームページ制作依頼話がちらほら舞い込んできたのです。そこで業態転換を図ろうと2年ほどで事業を停止し、修業のためシステム開発会社に入社しました」

小玉氏はエンジニアとして4年ほど様々な案件をこなして経験を積んだ。「システム開発会社経営を前提にしていたので、当初からフロントエンドからバックエンド、インフラまでのフルスタックで、かつ上流から下流まで全ての領域を経験した。それだけでなく、社長から会社とは？というようなところまで学ばせてもらった」と小玉氏は述懐する。

こうして2020年、システム開発会社ユニサーブとして再スタートを切る。
その際に考えた経営の指針は、“エンジニア・ファースト”。小玉氏は次のように話す。
「自分もSESとして客先からぞんざいに扱われた経験が何度もありました。私は気が強くて負けずに上手く立ち回りましたが、おとなしいばかりに実力を発揮できず、気持ちを腐らせていく人を何人も見てきたのです。ですから、そういったエンジニアの人生設計にきちんと関わって豊かになってもらい、ひいては社会が豊かになるような会社をつくろうと考えました」

2年ほどで財務的な経営基盤を固めることができたところで、この『Green』で社員エンジニアの採用に踏み切ったところだ。
「日本人には、IT領域がアメリカに劣っているというコンプレックスが染み付いていると思います。大きな夢を話させてもらうと、高度な技術力を持つエンジニアを育成して、綻びが見え始めたGAFAを凌駕するプラットフォーマーを目指したいとも思っています」と小玉氏は打ち明ける。

“エンジニア・ファースト”を目指す同社は、社員エンジニアはもちろん、関わる人全てに豊かになってもらうことを目指している。そこで、SESのエンジニアに対しては、「人によりけりではあるものの、70～90%の還元率を計画している」と井川氏。60%程度の会社が多い中、非常に高いレベルと言えるだろう。
「会社としての資産はエンジニアだけなので、純利益は薄利でも構いません。できるだけエンジニアに還元したいと思っています。したがって、エンジニアは収入が自分の価値を数値化されたものと捉えて、ハングリーになってほしいと願っています」（小玉氏）。

エンジニアの育成においては、小玉氏との月1回の1on1をベースにしていく。
「本人の得意な技術や今後伸ばしたい技術、目指すレベル等に応じて、自分が全面的に面倒を見ていきたいと思っています。先行投資も惜しみません」と小玉氏。“先行投資”としては、セミナー受講や資格取得等の費用のことを指す。

SESに加え、受託開発・自社プロダクト開発においてもリモートワークであれば、物理的に様々な現場に分かれる体制となる。そうなった場合の一体感や求心力の維持としては、「自分のフィーリングに合う人材を採用することで精神的な紐帯を固め、後は毎月のフォローアップで耕していくことを基本にしたい」と小玉氏。

そこで同社が求める人材像について、両名は次のように期待を寄せる。
「情報システム系の学校で勉強しましたという人よりも、体育系運動部の上下関係の中でスポーツに突き進んでいました、といった社交性や明るさのあるタイプの方が合うように思います」（井川氏）。
「先述のとおり、アグレッシブにポジションを得たり、自分の価値向上にハングリーな人に是非加わってほしいですね」（小玉氏）。

エンジニアとしてのスキルアップもさることながら、チームマネジメントや事業運営を早くから経験できる場として、チャンスが無限大に広がる同社。この募集は見逃せないだろう。