株式会社クリエーション・ビュー

1990年の設立以来、WEB系のSIerとして、お客様の業務に根差した視点から、ITシステムのライフサイクル全てに及ぶ、付加価値の高いソリューションを提供している株式会社クリエーション・ビュー。リクルートグループやLINE、オリックスグループ、NTTグループ等の大手企業と付き合いがあり、直接取引（一次請け）が80%を占めている。BtoC案件がほとんどのため、日常的に見ていた／使っていたサービスに触れる機会が多いのが特徴だ。

元々エンジニアとして活躍していた先代の創業社長が、当時のエンジニアの働き方を見兼ねて「もっと楽しく働きたい」「エンジニアの働き方を改善したい」という想いを抱き、設立されたのが同社だ。業務ニーズの分析から要件定義、設計開発・構築・移行、導入、保守に至るまで一貫してサポートし、豊富な経験と最新のスキルで信頼性の高いシステムを開発し続けている。

現在はWEBシステム開発案件が全体の90%を占めており、そのほかクラウドシステム上での開発が中心。AWSの公式パートナーにも認定されている。開発割合は受託開発が40％、テレワークでの開発が58％、客先での開発が2％ほど。
受託開発も基本テレワーク勤務、会社全体で今後もテレワーク中心で勤務する方向で制度を構築している。

取引先の業界が、医療、WEB、流通、金融、広告等、幅広いことについて、担当者は次のように語る。「“この業界に特化していこう”とはあまり考えていません。社員の働きやすさや、やりたいこと（技術分野など）を重視しているため、そちらの考え方に合う企業様とお取引するようにしています」

このように、同社では“社員の働きやすさ”を追求する風土が根付いている。直接取引が80%を占めていることについて、企業と直接コミュニケーションができる点、要件定義から入れる点、齟齬も生じにくい点等のメリットは多々あるが、それよりも社員への配慮を大切にしている。
「直接取引のメリットは、スケジュールがコントロールしやすい点だと考えています。過剰な残業や労働をさせないのが当社のポリシーのため、労働条件に合致しない開発案件は、お断りをするケースもあるほどです」。

クライアントと仕事をする際に大切にしているのが、“サービスを一緒に開発・運用していきましょう”というスタンスだ。要件定義から運用まで一貫しているからこそ、このスタンスが可能となる。こうした理由からリクルートグループとは20年以上も付き合いがある等、継続案件も多い。そのほか、リピートやリファラルもあることから、同社に寄せられる信頼度の高さが窺える。また、クラウドシステム開発の案件に強く、2021年よりAWS公式パートナーに認定。名実共にクラウドに強い企業として、案件数も増えてきているという。

同社の強みとして、人材教育に積極的に投資していることが挙げられる。社内勉強会やオンライン学習サイト利用、外部研修の受講、書籍購入費用は会社がしっかりサポート。社員一人ひとりに予算が設定され、その予算内であれば自由に活用できるという制度だ。この制度を活用している社員も多くいるが、会社として研修受講や書籍購入を強制することは一切していない。あくまで“自分らしく働こう”という考え方のため、制度を活用するもしないも自由。個人の判断に任せ、会社側は教育機会の提供の土台だけをしっかり整えている。なお、研修にはスキルの習得から、マネジメント、見積書の作成、法人向けのコミュニケーション等、網羅的に用意されているため、着実にスキルアップできそうだ。

設立から33年目となる同社は、現在第3フェーズの真っ只中にいる。「とにかくエンジニアが働きやすい会社を目指しています。実は、エンジニア達の選択肢を増やし、働く環境をより安定なものにするために、2021年5月に株式会社ワールドホールディングスの連結子会社となりました。東証プライム市場に上場している企業なので、将来性も安定性もより強固なものになったと言えます」。

そんな同社が求めるのは、“こだわりが強過ぎない人”だ。
「何事もこだわりが強過ぎると、視野が狭くなってしまうと思います。会社のテーマは『全て平均点以上へ』ワークライフバランスも良好。技術分野もほどほどに新しい分野に取り組んでいく。給与水準も平均以上。社員のキャリアアップへの投資も平均点以上に等々、あらゆる分野でバランスよく平均点以上の組織を作っていきたいと考えているため、どこかに特化したいと考えている方には合わないかもしれません。」

昨今の情勢が落ち着いたとしても、永続的にリモートで事業を展開していくことを決めた同社。もちろん出社することはOKだが、障害等が発生した場合を除き、在宅での勤務を推奨している。現在エンジニアは125名ほど在籍しており、日頃のコミュニケーションはWEB会議ツールやチャットツールを活用。中途入社と新卒入社は半々の割合で、平均年齢は34.3歳だ。

エンジニア同士の繋がりを深めるため、月1回、社内勉強会が行われている。社員が講師となり、やっている仕事や学んでいるスキルを約2時間にわたってプレゼン。アウトプットの場として個人の理解を深めるだけでなく、初心者でも分かるようなレベルで説明するため、他社員のスキルアップにも繋がるというわけだ。直近だとクラウド系・データ分析・データベースの勉強会が開催され、大いに盛り上がったという。基本的に講師は立候補制だが、勉強会を開催するチームから指名されることも。業務時間内に行われる社内勉強会は、最新の技術・スキルを学ぶ絶好のチャンスとして位置付けられている。

また、直接取引が多いためスケジュールがコントロールしやすく、2021年度の月平均残業時間は9.8時間と少なめだ。「納期直前など比較的残業が増えやすい時期でも、平均20時間ほどです。普段はゼロに近いですよ。比較的プライベート重視派の社員が多いので、メリハリを付けながら働いています」。

キャリアについても、自分の理想のキャリア像が描けるようになっている。「スピード感を持ってスキルアップしたい」「色々な案件に挑戦したい」「スペシャリストになりたい」等、目指すエンジニア像は一人ひとり異なる。こうした希望は年2回行われる上司との面談を通じて相談することが可能だ。目標を目指しながらキャリアを積んでいけるように、会社側は環境を整えてくれる。さらに年2回ほど人事面談も実施し、現状の不安や今後のキャリア等をキャッチアップする。上司に直接言いづらい配置転換の相談等を人事側が拾い上げ、健全な環境を作り上げている。

“社員の働きやすさ”をとことん追求した結果、離職率は5〜10％未満と非常に低い数値を誇っている。
「あまりうるさく言われないので、働きやすいと思いますよ。何事も個人の裁量に任せているので、伸び伸びと働きたい方にはうってつけの職場ではないでしょうか」。

このように一人ひとりの働き方を尊重してくれるため、理想のスキル・キャリア像を描きたい方は、是非一度話を聞きに行ってみてはいかがだろうか。