OPTEMOを立ち上げるまでの経歴は?
東北にある大学から東京大学の大学院に進学し、「遠隔コミュニケーション」の研究をしていました。オンラインやリモートでのコミュニケーションのあるべき姿を探求する学問です。背中を撫でる機械を作って、遠隔コミュニケーション中に「背中を撫でる」というアクションを加えることで、どんな心理的効果があるのかを調べていました。 修了後は、家電メーカーに就職して電気回路のエンジニアになりました。オシロスコープとにらめっこしながら、はんだ付けをする日々。ウェアラブルデバイスの開発チームが新たに立ち上げられたタイミングであり、私はそのチームの配属となり、ウェアラブルデバイスを開発するエンジニアになりました。 その後、日系のコンサルティング会社に転職し、製造業向けのブランディングやプロモーション、マーケティング、営業組織の立ち上げを手掛けるようになりました。
エンジニアからコンサルタントへの転身の理由は?
新卒入社した家電メーカーは、技術力が高いと評判の会社でした。技術で世の中を変えていきたいという思いを持って入社したのですが、とても素晴らしい技術を持っている傍ら、経営的に厳しい状況でした。世の中を見回した時、同じように高い技術力を持ちながらそれを世に伝えきれていない中小企業が沢山あることを知り、コンサルティングという形で良い技術を持った会社や個人を輝かせたいと考え、コンサルティング会社に転職しました。 転職したコンサルティング会社では、製造業の中小企業を担当し、経営者の会員組織を主催して、個別にコンサルティングもしていました。年間100カ所以上の工場を視察して回り、設備や組織の改編を提案していました。5年間そのコンサルティング会社に所属しましたが、仕事の功績が認められてポジションが上がり、当時最短で管理職へ昇進しました。このまま会社に残ってステップアップすると、会社を抜けにくくなると考えて、独立・起業しました。
独立・起業した背景や理由は?
不動産Tech企業の創業者でもある連続起業家・伊藤嘉盛さんが、最初に独立した時のインターン第1号が私です。伊藤さんの仕事を間近で見て、自分もいつか起業したいと考えるようになりました。勤め人として順風満帆なキャリアを歩んでいましたが、独立するなら今しかないと考えるようになりました。ちょうどそんなタイミングで、高校の同級生である共同創業者の中浜から一緒に面白いことをして社会を変えようと誘っていただき、もう一人の友人と三人で株式会社ジェイタマズ(現・株式会社OPTEMO)を立ち上げました。 プロダクトドリブンでの起業ではなかったため、創業メンバーでビジネスのクリエイトを始めました。複数のプロダクトを考案して軌道に乗せようと試行錯誤しましたが、どれもいまひとつ成長力に欠けていました。そんな時、コンサルタント時代にWebサイトへ誘致した見込み顧客の大半にアプローチできなかったことを思い出し、このペインを解消するプロダクトを開発すればPMF(プロダクトマーケットフィット)するのではと考え、『OPTEMO』の開発をスタートしました。
どんな人材がOPTEMOにマッチしますか?
「素直」「プラス発想」「勉強好き」の三つを大切にできる人です。コンサルタント時代、何百人もの経営者と知り合う機会がありました。私が勤めていたコンサルティング会社では、成功する社長の条件として「素直」「プラス発想」「勉強好き」の三つが語り継がれていました。それは社長に限った話ではなく、ビジネスパーソンとしての成功条件も同じだと思っています。 「根拠」と「やり切る」というのも大事にしています。「なんとなく」という曖昧なことが嫌いな質で、根拠を持ってアクションをしないと、成功した時に再現性がないですし、失敗した時も次に繋がる学びを得られません。結果にはこだわりません。たとえ失敗したとしても、前に転んでいれば次に生かせます。 野球のバッターが何も考えずにバットを振ってヒットが打てても、それは偶然です。打率を上げるためには、ピッチャーの配球を読み、最適な身体の使い方を意識する。そうすれば確実性が増してコンスタントに結果を残せるバッターになります。
転職を考えている人達へメッセージをお願いします!
日本の商習慣を本気で変えたいと思って、『OPTEMO』の開発を続けてきました。プロダクトのローンチから1年が過ぎ、クライアントと一緒にユースケースも作り、いよいよ『OPTEMO』を世に広めるフェーズに入りました。『OPTEMO』の利用が広まることで、今まで見えてなかった価値が見えて、それによって出会いが最適化されていけば、知らなかった経済損失や経済効果が顕在化すると思います。そうすれば、今よりもずっと暮らしやすい社会が実現すると信じています。 インサイドセールスの仕事を根底から変えるポテンシャルを秘めたプロダクトです。問い合わせフォームがないWebサイトは、ほぼありません。将来、『OPTEMO』を搭載していないWebサイトがないという状態までしたい。それだけの可能性を持っていると信じています。コスト削減だけでなくポジティブな価値を生み出せるサービスです。無理やりとる商談ではなく、お客様から「ありがとう」と言われながら商談する世界を目指して、今後も努力を積み重ねていきます。