ご略歴をお教えください。
2000年に大学院を修了後、映像機器等を手掛ける会社に入社し、生産技術部門でカメラやプリンターといった製品の金型設計を行いながら、現在のDXの先駆けとなる3Dデータを活用したデジタルものづくりプロジェクトに従事しました。その時に身に付けた知見が当社の業務に生きているとともに、同社で乙部と知り合ったことが現在に繋がっています。 2014年、乙部が転職した製造業向けコンサルティング会社に私も転職します。同社では、設計、調達、生産までのエンジニアリングチェーン領域を中心に、多くの業務改革コンサルティングやデジタル化プロジェクトに携わりました。また、マネージャーとしてプリセールスからクロージングまで、さらにメンバーマネジメントも手掛けました。 乙部は2016年に独立して当社を起業しましたが、その後も乙部とは定期的に情報交換をしていたのです。 そして2021年4月、当社にジョインしました。私は技術者として映像機器等を手掛ける会社に勤務していた頃から製造業の技術者不足とそれによる技術伝承にずっと危機意識を持っており、当社はそうした課題解決をテーマとすることが自分の価値観にマッチしたからです。 入社当初は取締役COOでしたが、2024年10月1日に乙部との共同代表に就任しました。
御社をどういう会社にしていこうと考えていますか?
製造業の人材不足や属人化、技術伝承といった課題解決領域でNo.1の存在を目指します。そして、単なる課題解決ではなく、当社のテクノロジーやソリューションでお客様の人的資本経営に寄与できるレベルまで昇華させたいと思っています。投資家が投資先を評価選定する際に、製造業として技術力をどう維持向上させていくかは重要なポイントです。その部分を担うことで、お客様の発展に貢献したいと考えています。
そのために社員に対して期待することや、社員が御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。
これから入社する人材に対しても同様ですが、期待するのは、まだまだ0⇒1フェーズとして自らプロアクティブに動くことです。そして、新しい領域やプロダクトを手掛けていく上でも、コーチャブルであるための素直さ、向上心も備えていていただきたいですね。 当社にはコンサルティングや開発、セールス、CS等のチームに分かれていますが、各チームをリードするミドルマネジメント層を強化する必要があります。これから加わる方も、チームリードと共にコアメンバーとして会社づくりに積極的に加担してください。足りていないところ、余白がとても多いフェーズなので、活躍の余地は沢山残されています。
雲宝さんの仕事観をお聞かせください。
この仕事は社会貢献に繋がっているか、ということを常に問いながら仕事をしています。仕事の満足度のバロメーターは社会貢献の度合いと言え、社会に貢献できる仕事を手掛けるところに自分としての満足度も高まる感じです。自分の満足は目的ではなく、結果に過ぎないですね。 マネジメントにおいても同様に、お客様にいかに価値提供するかが先にあって、その目的のためにいかに自分達の技術を高めるかということを大事にしています。 日本は、戦後に製造業を中心に高度成長を遂げましたが、バブル崩壊後の停滞が今日まで続いています。そんな状況から復活するには、技術立国を支える製造業の再興が不可欠でしょう。そのためにも、先人の技術をきちんと伝承し、後世に生かしていける体制をつくることが求められると思います。 当社は、日本の製造業が抱えている人材不足という課題に専門的に取り組むことを通じて、まさしく人材不足解消に貢献できる存在です。また、スタートアップとして会社づくりにも加担できる面白さを感じていただけると思います。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
趣味らしい趣味を持っていませんが、プライベートの時間は、ビジネス系の動画や本をもっぱら見たり読んだりしてインプットに努めています。