フィットワークス社に入社した経緯と、これまでの事業経緯をお話しください。
私は元々東京のIT企業に在籍し、営業を担当していました。その会社に出入りしていたのが大阪に本社を置く、フィットワークスの前身となった会社です。当時の社長から、東京支店を出してみないかと誘っていただき参画しました。ちょうど、前職の会社から転職を考えていた時でした。 フィットワークスの前身となった会社も、医療機関が約8割を占めていました。当時から少数精鋭の会社で、個々の能力は非常に高い集団でした。約20名で、大規模なお客様と取引しているところに魅力を感じて入社しました。 以来、19年が過ぎ、その間に組織再編や商号変更等を経て現在に至っています。規模も20名から60名に増えました。 事業拡大のきっかけは、大型病院のインフラ構築を受注したことです。元々関西では同業他社よりも低価格で高品質な仕事をするという評価をいただいていました。それが大手ベンダーの間で広まり、紹介や口コミで取引先が広がっていきました。 医療業界は参入障壁が高い業界です。命を扱いますし、法律も複雑なため、参入するITはベンダーが少ない。そんな中で長年築いた実績が強みとなり、持続的な成長を遂げてきました。
採用の背景をお話しください。
現在、当社が採用を強化しているのは、10年以上経験を積んだハイスキルエンジニアと呼ばれる層です。特に30代の主任クラス、課長クラスの採用に力を入れています。これまでの経験をベースに、若手の模範となり、チーム編成や組織づくりにも携わっていただきたい。大阪から始めて、徐々に、東京、鹿児島の面倒も見ていただきたいです。 超高齢化社会を迎えた日本は、今後10年間で医療の市場は2倍、3倍と飛躍的な成長が見込まれています。一方、ソフトウェア開発とは異なり、インフラ構築は自動化が難しい領域です。ケーブルを敷設する作業はロボットやAIにはできませんし、構築作業も完全になくなることはありません。実際にインフラ構築の市場規模は、右肩上がりで拡大しており、我々もますます忙しくなっている状況です。新規案件のご相談を頂いても断らざるを得ないほどの多忙さで、2年ぐらい待っていただいているお客様もいらっしゃいます。 そういった状況を克服するために課題となっているのが、中間層の確保です。当社は新卒で毎年約10名ずつ採用し、育成していますが、独り立ちできるまでには数年かかりますし、全員が定着するわけではありません。20代のエンジニアがお手本にしやすいのは、1世代上の30代ぐらいの年代です。40代、50代のベテラン層は充実していますので、全世代の偏りがない組織形成を目指し、キャリア採用に注力しているところです。
求職者にはどのような魅力をお伝えしたいですか。
当社が現在求めているのは、実際にネットワークエンジニアやサーバーエンジニア経験を積み、リーダーポジションでの実績を持たれた方です。当社は現在事業規模の拡大を見込み、事業体制も整備し直しています。意欲のある方には、収入アップや役員を目指せる環境をご用意しています。現在、当社にはCTO(最高技術責任者)が不在です。適性のある方がいればお任せしたいと考えています。 特に医療機関ではなくても、市役所や大手企業等のITインフラに、責任ある立場で携わった経験を持つ方を採用する計画です。また、当社は工事からインフラ構築、ソフトウェア開発まで一気通貫で請け負っている会社です。インフラ以外の知識も、ある程度は持たれた方にお越しいただきたいと思います。
働く環境についてお話しください。
当社は“チームフィット”という経営理念を掲げ、お互いに助け合い、困難があってもみんなで乗り切る風土をつくってきました。先輩も後輩も関係ありませんし、役員や幹部といった立場も関係ありません。創業以来、経営陣が率先して取り組むことで、その文化を維持してきました。 ただ、時代は変わりました。現在はその変化に合わせ、様々な制度づくりに取り組んでいます。特に残業や休日出勤をなくすために人時生産性を向上させる取り組みを行っています。 また、福利厚生の充実にも取り組んでいます。例えばランチコミュニケーションや健康経営等の制度を整備して、若い世代が定着しやすい環境を実現し、次の世代に会社を引き継いでいきたいと考えています。
最後に、求職者へメッセージをお願いします。
最近、50代半ばの方を採用しました。その方は、60歳で定年退職を迎えるまでに、これまでに自分が築いてきたキャリアの集大成を、医療業界で見せたいのだとおっしゃっていました。これまで技術職や営業職で経験を積んできた方です。最後に人のために自分のキャリアを生かしたいという思いを聞いて感動しました。 同じように、医療機関のITインフラ構築を通して医療業界の発展に貢献したいという思いを持たれる方とぜひ一緒に働きましょう!