電通デジタルへの転職を決意した理由は何ですか?
前職では技術責任者として、アドネットワークの開発・運用や、データ分析基盤の開発に携わっていました。その際は広告配信の仕組みづくりなどが中心だったため、いつの頃からか、マーケティングという広い領域に腰を据えて取り組んでみたい、技術的にもっと面白いことができるはずだなどと、モヤモヤしたものを抱えるようになっていました。広告という分野はマーケティングの一部分でしかありませんから。その点、電通デジタルが扱う領域は非常に幅が広く、マーケティングを俯瞰した視点で見渡しながら、培ったテクノロジーや知見をどう活かすか考えられると思ったのです。 機械学習やビッグデータがバズワード化した頃にアドテクノロジーの世界に飛び込んだエンジニアの中には、機械学習やビッグデータがアドテク以外の領域でも活用されるようになった今、自分たちがいる世界を狭苦しいものだと感じているかもしれません。もし、そんな不満や焦りがあるなら、電通デジタルに飛び込んで、より広範な領域に触れる機会と力を試すチャンスを手にしてはいかがでしょうか。
入社後、改めて感じたテクノロジーインテグレーション部の魅力は何ですか?
すべて0から作りだせるところが一番の魅力です。過去のしがらみがない中で、エンジニアのための組織を立ち上げ、電通デジタルにモノづくりの文化を根付かせていくのは、非常に面白いと感じています。 一言でモノづくりといっても、どんなものをつくるのか構想を練るフェーズと、実際に手を動かしてモノを形にするフェーズの2種類があります。私は、構想するだけでなく、自分でもつくることができること、つくるとはどういうことなのか、手を動かすことで理解できていることが、とても重要だと思っています。うまく表現できないのですが、経験上、後者を知っているエンジニアの方が、問題に対して、より的確なものを生み出せるし、自分事としてモチベーション高く開発に取り組めると感じているからです。たとえ、誰かに開発を依頼する場合であっても、クオリティの高いものをつくることができます。 一方、今の電通デジタルは、そこがまだ成長の余地がある。だから、エンジニアが力を発揮しやすい開発環境を整えるだけでなく、モノづくり文化の醸成にも力を入れていきたいと考えています。
電通デジタルという会社の魅力は何だと感じていますか?
これは電通のDNAなのかもしれませんが、広告に対して真剣に向き合っている人が多いところです。たとえば、当社に入社する以前も、データサイエンティストと接する機会は多々ありましたが、その当時のイメージは統計や機械学習の専門家という域を出るものではありませんでした。ところが、電通デジタルのデータサイエンティストは、統計や機械学習の知見を道具として、いかに広告主の期待に応えるかなど、広告というものを中心に据えて発想するエッジの利いた人が多く、驚かされています。 あとは、自分がオーナーシップをもって動こうとすれば、それが実現しやすい風通しの良さがあるところです。
新たに入社された方が経験できる魅力はどのような点にありますか?
マイクロサービスアークテクチャを導入し、社内で使うためのツール開発をいくつも手掛けていくので、先端技術を習得する機会も豊富で、学習のための教材もたくさんそろっています。それに、自分がつくったツールを実際に使う人たちを身近に感じながら開発に取り組めるというのも、やりがいを感じられると思います。 また、電通グループは海外に多数の拠点を持っているので、グローバルという高い視座を持って開発に取り組むことで、海外拠点などで使用されるツールを開発するチャンスもあると思います。
最後に、応募者へのメッセージをお願いします。
テクノロジーインテグレーション部は立ち上がったばかりで、これから確たるものを形づくっていくフェーズです。それは私にとっても、メンバーにとってもチャレンジングなことで、大変なことも少なくありませんが、その分、これからの電通デジタルのエンジニアリング基盤を自分たちの手で生み出していく面白さがあります。 ただ、これらは私が今の時点で感じている可能性や魅力という話であって、異なる思考を持ったエンジニアであれば、私には見えていない、ほかの魅力に気づけるかもしれません。電通デジタルという会社は、それほど多彩な顔と大きなポテンシャルを秘めた会社だと思います。