代表取締役社長 千葉 伸明 氏

略歴

経営者一族という家庭環境に生まれ育ちました。 とはいえ子供の頃からサッカーに夢中になり、Jリーガー目指して強豪の高校に入りましたが、周りとの実力差に挫折します。 そんな時、経営者である父親の部屋で日本マクドナルドを創業した藤田田さんの『ユダヤの商法』という本に目が留まり、読んで衝撃を受けました。 そして「自分も世界を動かす経営者になる」と誓ったのです。 しかし、知識も経験もないので、高校を卒業後、完全成果主義の営業会社に入りました。 ところが3か月やって契約ゼロ。また挫折しかけましたが、奮起しました。 自分一人で部門全体の予算を売り上げるというとんでもない目標を掲げ、誰よりも仕事をして達成したのです。 そして300人中、ダントツの成果を上げました。 そんな私に、ある人が起業を勧め、パートナーとなる人を紹介してくれたのです。 そこで私は20歳で起業します。 しかし、そのパートナーが横領を働くというとんでもない事件が起こり、すべてを失ってしまいました。 でも、世の中捨てたものではありません。 以前の営業会社の社長が「もう一度ウチでトップを取れ」と言ってくれたのです。 私はガムシャラに突き進みました。 3年後、世界を動かす前に、できるだけ大きな組織を経験しようと、1万人いたUSENに転じました。 そこで2年間トップの業績を上げ、2004年、25歳10カ月で2度目の起業をし当社を設立しました。

写真のインターネット販売事業を始めた経緯

USENでは子会社の経営を任されるまでになりました。 常に自分として世界を目指す事業も考えていましたから、営業しながら300人ほどの経営者に「なぜそのような事業を選ばれたのですか？」と聞いて回ったのです。 そうして5つほどの事業アイデアを出し、USENトップの宇野 康秀さんに相談したところ、賛同を得られませんでした。 胃炎になるほど困り果てた時、ある幼児向けサービス会社の社長が「子どもの幼稚園のイベントで撮った動画を友だちの親にシェアしたら喜ばれた。一緒にビジネスにしないか？」と。 その時までBtoBしかやるつもりはなかったのですが、さりとて他にこれだというアイデアもなく、USEN子会社を続けながら始めてみることにしました。 やるからにはインターネットを絡めたかったし、動画は重いので静止画で勝負しようと自分なりのアイデアを加えたわけです。 しかし、鳴かず飛ばずでした。やはり集中しなければダメだと。 そして正式にUSENを辞し、全力で営業にまい進し徐々に成長させていったわけです。 徐々に仲間も増えていきました。 今思えば、胃炎になるほど思い詰め、エネルギーを蓄積できたことが良かったと思っています。

改めて振り返ればイバラの道も千の花咲く道に【2023年12月社内報より】

創業20年目という節目に際して、経営者として次の10年を更なる飛躍を実現するという決意を新たにしました。 ここまでの19年間は、いわばイバラの道のりでした。2006年にスタートした『はいチーズ！』。 当時トラックが通るだけで揺れるような小さなオフィスでスタートしました。 渋谷オフィスに引っ越ししたばかりの頃は、システムの改善対応に追われ、目標の売り上げはなかなか達成できずにいました。 けれど、経営者として「もうダメか」と思ったときこそ、夢を見ようと言い聞かせ進んできました。 「全事業黒字化」「より多くの課題解決に向け事業の多角化を」「気持ちよく働けるオフィスに入居」仲間とともに一緒に夢を見て走り、実現に向け具体的に目標を立てる。 イバラの中を無我夢中で走り、振り返ってみたら千の花が咲く道になっていました。

マーケットリーダーになった今必要なことは / 「もっと、子どもに笑顔を。ずっと、託される存在へ。」このビジョンを考えれば、私たちは「まだまだ」【2023年12月社内報より】

千が撮ってきた写真枚数は想像をはるかに超える枚数になっていました。その数6億枚。 L判で並べるとなんと地球2.5周分にもなり、コロナ禍を経て業界でナンバーワンにもなりました。 しかし、そんなフェーズになると同時に考えなければならないのは、「私たちはどこを目指すのか」ということです。 マーケットリーダーとなった今、私たちには「存在意義」のような、根源的な問いを考える必要があると思ったのです。 そこで、たくさん議論を重ねて紡ぎ出したのが千・初のビジョンでした。 ここまで、まるでひと仕事終えたかのような話しぶりになってしまいましたが、忘れないでほしいのは「私たちはまだまだ」だ、ということです。 少子化・高齢化が進む日本において「子どもは宝物」とますます皆が認識しながらも、本当に子ども達が笑顔で暮らし、保護者や保育関係者が笑顔で子育てできる社会になっているでしょうか。 直接的にも間接的にも、子ども達の笑顔を創り出し続ける存在、それこそが千の目指す姿です。 我々はもっとできる。 もっと多くの笑顔を創り笑顔を循環させ、幸せの満ち溢れる社会を目指していきたいと考えています。

私たちはビジョン実現に向けてどう行動すべきか / そして、「みんな、笑顔になぁれ！」【2023年12月社内報より】

これからは、社員一人ひとりが今まで以上に挑戦していく必要があります。 正解のない世界で挑戦をするには必ず困難が伴います。 そんな時には次の3つの「コアバリュー」が社員の判断や行動の拠り所になればと思います。 1.Creat more Smiles (多くの笑顔をつくる選択を） 判断に迷ったときには、「より多くの笑顔を創り出すのはどの選択肢か？」と問いかけてみる。 そうすれば、我々にとって正しい答えが見つかるはずです。 2.Be an Owner (当事者であれ) 笑顔を創り出す仕事は、ひとりで行うものではありません。 社員一人ひとりの決断の集合が、企業としてのステージを変え、イノベーションを生み出し、結果として多くの笑顔を生んでいるのです。 自分が千を、子ども達の笑顔を創り出していること、誇らしい当事者であるということを忘れないことが大切です。 3.Aim for Greatness (大胆に挑め) 世の中は、とてつもない早さで変化しています。 ドラッカーはこう言いました。 「変化はコントロールできない。できることは、その先頭に立つことだけである。」と。 変化についていくのではなく、変化を起こす側でいることが重要です。 千のコーポレートスローガン「みんな、笑顔になぁれ！」。 もっと子ども達の笑顔を創るためには、我々自身が笑顔でいなければ実現しません！ 笑顔で働ける環境、成長や成功を喜び合える環境、お客様からの喜び溢れる環境… そんな笑顔が循環する会社にするために私は経営者として精一杯努力します。 辛く長かったコロナを経て、今こうしてもっと強くなった千がいます。 これからますます千は強くて優しい存在になるでしょう。 10年、20年先も笑顔を創りつづけていくためには、もっと多くの仲間が必要です。 私たちのビジョンに共感し、事業の未来を共に創り上げていきたいと思う情熱のある方は、ぜひ千にジョインしてください！