株式会社庚伸

株式会社庚伸（コウシン）は、ビジネスの効率化やオフィスの快適空間づくりに必要な人・物・情報をワンストップでサポートする企業だ。新事業として、WEBアプリ事業にも取り組む。東京・八丁堀に本社を置くほか、埼玉、ベトナム・ホーチミンにも拠点を置く。

1990年10月に、OA機器の販売事業からスタートした庚伸は、1997年から人材ビジネスに進出し、翌年にはOA機器メンテナンスの自社提供を開始。2005年にはシステムソリューションの自社開発に着手した。社内には各分野のコンサルタントを配置し、事業間での連携を高めながら、オフィスに関するあらゆるニーズ対応している。

庚伸は、顧客企業の人・物・情報をトータルにコーディネートし、高度な知識と技術サービス、コストバリューを付加して提供することで、オフィスにおけるさまざまな課題と向き合ってきた。展示店での主要な収益源は、複合機・プリンター、ビジネスフォン、PC・サーバーなどオフィスオートメーションの販売およびリース。顧客は中小企業に多い。

営業スタイルは、システム営業のチームが依頼を獲得するケースもあれば、エンジニアに直接依頼が入る場合もある。直近5年間の売上高の推移を見ると、22.7億円（2017年度実績）→24.6億円（2018年度実績）→26.6億円(2019年度実績)→28.3億円(2020年度実績)→30.6億円(2021年度実績)と安定した成長カーブを描いている。成長企業であり続けることで社員全員が“夢”のステージに立ち、利益を社会に還元しながら企業としての存在意義を高めることが、庚伸のビジネスの使命だ。

庚伸のビジネスは人・物・情報の3本柱だが、ここでは“情報ビジネス”について概略をみていこう。

庚伸の“情報ビジネス”では、高品質でリーズナブルなアプリケーション開発や、ホームページ制作などのITソリューションを展開している。また、EC事業も自社でおこなっている。アプリケーション開発では「Dr.オフィス」シリーズのブランド名で、さまざまなビジネスアプリケーションを開発・提供している。

「Dr.オフィスBackupEYE2」は、新しい概念のバックアップソリューションだ。従来のバックアップソフトは機械まかせのブラックボックスだったが、「Dr.オフィスBackupEYE2」はバックアップソフトに“見守り”サービスが合体。サポートスタッフがバックアップの失敗や未実行を監視し､設定ミスなどもリモートで解決する。

勤怠管理ソフト「Dr.オフィスLookJOB2」は、勤怠に関わるあらゆるものを“見える化”し､従業員だけでなく勤怠を管理する労務人事部門にも“働き方改革”をもたらすシステムだ。打刻漏れや申請漏れの通知機能が標準装備され、有給申請についてもクラウド上で完結。打刻をする側だけでなく、勤怠を管理する側にとっても簡単・便利・正確に運用できるため、トータルな労務コスト削減につながる。

防災設備点検管理ソフト「Dr.オフィスInspector」は、保守点検管理ソフト・工事施工管理ソフト・防災現場管理モバイルの総称だ。社内にサーバを設置しての運用にも、クラウドでの運用にも対応し、どちらもスマートフォンから操作できる。販売管理ソフト「Dr.オフィスDDpro」は限りなくオーダーメードに近いパッケージソフトで、企業ごとに異なる業務体系や管理体系など、業務に合わせた設計ができる。

これらのビジネスアプリケーションは、単に製品を販売するだけでなく、社内のコンサルタントがあらゆるニーズにワンストップで対応する。スピード、ソリューション、マルチベンダー、コストパフォーマンスなどを背景とした総合的な提案力は、庚伸の最大の強みだ。

2021年9月時点の従業員数は104名で、男女比は3：1。管理職9名のうち、3名が女性だ。産休・育休の実績もあり、2020年9月時点で、産休と育休、それぞれ1名ずつが取得している。新卒・中途の割合は、新卒：中途＝1：3の比率となっている。

配属部署の残業時間は月に15時間程度で、週に1度、ノー残業デーを実施している。福利厚生は、各種社会保険完備はもちろん、厚生年金基金、健康診断（年1回）、退職金制度、財形貯蓄制度、慶弔見舞金制度、社員持株会制度、永年勤続表彰制度、会員制福利厚生サービス加入（宿泊・リゾート・スポーツ施設利用ほか）、部活動（運動部）など手厚い。社内行事は、忘年会（12月）、決起大会（9月）、レクリエーション（春季）があり、社員旅行（11月）には8割の社員が参加する（参加は自由）。

教育制度は、新入社員研修、OJT研修、フォローアップ研修、職種別研修、階層別研修、職務別専門研修、メーカー研修などがある。外部セミナーへの参加奨励や、資格取得費用を補助する制度も用意されている。評価制度は、半期に1度、上長と人事考課面談があり、自身で立てた目標とその達成度を振り返る。

WEBアプリの構築は新規事業ということもあり、スキルや経験を活かすことができる。また、意見が通りやすい風土も魅力だ。「新しいアプリの企画から携わりたい」という人はもちろん、「できることを増やしたい」という人、「仕事にはやりがいを感じているが、残業が多くて…」という人、「今のポジションでは業務範囲が限定的なので成長が見込めない」という人には、とてもマッチする職場だ。