取締役・ディレクター・井上 孝仁氏 1987年生まれ。2010年、同社の親会社である株式会社アドウェイズに新卒入社。広告営業、新規事業立ち上げ推進といった事業に携わった後、2015年から同社の前身企業であるBulbit株式会社に参画し、2017年に取締役に就任した。

御社の設立から現在に至る歩みについて教えてください。

株式会社アドウェイズのグループ内で、アドテク領域での新サービス開発を担うというミッションを掲げた株式会社Bulbitが2013年に設立されました。設立当時は、ニュースアプリの開発運用、広告効果の計測、運用ツールの展開等、四つの事業を手掛けていましたが、2017年頃から組織改編に着手し始め、2020年4月に『UNICORN』というワンブランドでのビジネス展開を行うことになりました。そのタイミングで社名を変更し、現在に至っています。 『UNICORN』は、広告プラットフォームとして新しいアプローチで展開するサービスであり、当時から大きな可能性を秘めていましたが、一方で難易度の高いサービスという側面もありました。そのサービスが2017年に成長の兆しを見せ始めたことから、このデジタル広告配信プラットフォーム事業に全リソースを集中させることになり、そのサービス名を社名にすることを決定したんです。

『UNICORN』にはどのような強み、特徴がありますか？

RTBというデジタル広告の入札に関する技術規格を適用しているのがまず一つ目の特徴。そして既存ユーザーをターゲットとしたリターゲティング広告だけではなく、独自のアルゴリズムを採用した機械学習を取り入れながら、ハイパフォーマンスの広告運用によって新規ユーザーの獲得にも力を発揮できるのがもう一つの特徴です。これは国内で展開されている同様のサービスでは、同じレベル感のものは存在しないと思っています。 また、スマートフォンという枠に止まらず、Webコンテンツやアプリケーション、OTTやデジタルサイネージ等、あらゆる媒体に一気に配信できるシステムになっているのも『UNICORN』の特徴です。広告主の理想を実現し、最適な広告を機械学習の技術を取り入れながら幅広く発信できる。それがこのプラットフォームの特徴であり、最大の強みだと言えると思います。

企業として、現在の御社にはどのような特徴がありますか？

会社としても、また『UNICORN』の事業に関しても、現在は拡大のタイミングにあると思っています。一方で、在籍するメンバーは決して多くなく、縦割り・横割りの組織構造になっていない、フラットな関係性があるのが特徴です。メンバーそれぞれが役割を持ち、その専門性を生かしながら会社や事業の伸び代に対して幅広くアプローチできるので、これから入社される方も自分の力を最大限に発揮できるはずです。 また、抽象度の高い課題に対して、他社を模倣するのではなくオリジナリティのある解決策にこだわるという特徴もあると思います。周囲の声に惑わされず、できないと思われることも自分達が信じている可能性に向き合って取り組んでいく。そんな仕事の醍醐味を、皆さんにも是非味わっていただきたいですね。

御社で働く上で大切になるのはどのようなことですか？

広告というものは、知らなかったものに出会う、そして新しいユーザーと広告主が出会うための貴重な存在だということを、考え方の軸として持っておくべきだと思います。時代に合わせ、広告に対する指標や新しいチャネル等、様々な変化が起こってきますが、そのコンセプトを持つことで広告の本質的な価値を見失うことなく、自身の業務に注力できるのではないでしょうか。 その思いがあるからこそ、私はメンバー達に対して「考え方を引き出す」というアプローチで接するようにしています。売上を上げることだけ考えるのではなく、コンセプトがある中で自分達が提供できる価値は何か、ということを考え抜くことが一番大切。フラットな関係の中で自分なりの考えや決意を持ってもらい、自身が何を実現したいかを常に考えさせ、その思いを引き出すのが、私の役割だと思っています。

御社のメンバー達にはどのようなことを期待していますか？

『UNICORN』という広告配信プラットフォームを取り扱うマーケティングコンサルタントは、いわゆる「物売り」ではなく、「課題解決策を提供」することがメインのミッションになります。クライアントの事業成長を最大化するために、どんなことに困っているかを察しながら解決のお手伝いをするのが私達の役割。そのために、手探りでも解決策を模索し、提案・実行までを責任を持って担うことを、メンバーには期待しています。 これまで他の業界において課題解決に取り組み、事業やビジネスモデルの構造を整理・アレンジすることで成功を収めた方であれば、当社の業務でも大いに活躍できるはずです。その成功体験は必ず生かせますし、業界知識は業務を進める中で上乗せする形で吸収できます。広告が持つ本質的な価値をクライアントに提供するための取り組みに、是非力を発揮してほしいと思います。