代表取締役・志賀野 寛彦氏 1978年生まれ。大学卒業後の2001年、大手外資系コンサルティングファームに新卒入社。ITコンサルタントとして約5年間勤務し、その後フリーランスのコンサルタントとしての活動を経て、独立系コンサルティングファームに入社。2017年に退職し、同社を設立。

御社設立の経緯を教えてください。

私は、新卒で大手外資系コンサルティングファームに入社しましたが、勤務する中で「大きな企業で上を目指す」ということに違和感を覚えるようになり、同社を退職しました。その後、起業を見据えてフリーのコンサルタントとしての活動を始めたのですが、一人で取り組むコンサルティングには限界があると実感したことから、小規模な独立系コンサルティングファームに転職しました。その後、同社が大手企業に買収され、やはりベンチャー的な志を大切にしたいという気持ちが大きくなり、改めて起業を考えるようになったことから、2017年に当社を設立しました。 その時の私の思いは「大手のやり方にはないコンサルティングを行う組織をつくりたい」ということでした。その思いに前職の部下達が賛同してくれたことで、仲間と共に起業することを決意した、というのが当社設立の経緯です。

設立に際して、どのような組織を目指して御社を立ち上げたのでしょうか。

大前提となっているのは、メンバー全員がベンチャーとしての志に賛同・共感している組織にするということでした。そして、大手企業では希薄になりがちな自社への帰属意識を大切にすることも、共通の理念として持てる組織を目指しました。コンサルティング業務に関しては、大手企業では自社の考えや判断が、必要なサービスを提供する上での障壁になってしまうこともありましたが、そうした制約を生まない体制にすることを心掛けました。 また、一つの判断を下す際にも、企業規模によってはその承認ルートが複雑化し、また外資系企業では本社への確認等に要する時間がかかるため、スピーディーな対応が難しいというケースがありました。そのマイナス面を生まない組織としたことも、当社の特徴の一つです。また、単価を上げ過ぎず、幅広いクライアントに必要なコンサルティングを行いながら成長を支援するということも、当社という組織で実現したいと考えています。

御社を運営する中で、意識していることはありますか？

メンバー達に対しては、自分達がやりたいことを好きなようにやってもらうようにしています。設立当初は、やはりリーダーとして自社をマネジメントしなければならないと考えたことから、先頭に立ってメンバー達を引っ張っていくという意識を持っていました。しかし、あるタイミングで「自分が前に立つことで、メンバーの成長を止めているかもしれない」と考えるようになりました。そこから、1～2歩下がって状況を見据え、殿を務めるような気持ちで物事に接するようなマネジメントに切り替えました。 大切なのは、メンバー達との関係性を深め、信頼を得た上でサポートしていくということだと私は考えています。信頼できる人物からサポートを受けることで安心してチャレンジできますし、そこから自主性や自由な発想が生まれてくるはず、というのが私の考えです。

自社の社員達には、どんなことを大切にしてほしいと思っていますか？

まず大切にしてほしいのは、自分の人生をいかに幸せに歩むか、人生をいかに豊かにするか、ということを追求すること。仕事というものは、人生の時間の7～8割を占めるものだと思います。そこでのやりがいや達成感を得ることに貪欲になってほしいですし、わがままなぐらいにこだわってもらいたいというのが私の考えです。 また、コンサルタントとなる方々に対しては、自分の役割の価値を上げるためには何が必要か、ということを常に考えてほしいと思っています。広い視点から物事を捉え、自分を高めるために考え抜く、そしてどのような行動で何を得られるかを自分で考える、という姿勢を持っていてほしいと思います。その結果、コンサルタントとして成長できるはずですし、責任ある仕事にやりがいを感じながら、豊かな人生を送ることにも繋がっていくはずです。

最後に、転職者に向けたメッセージをお願いします。

事業拡大を目指し、ビジネスの多角化も視野に入れた新たな転換期を、当社は迎えています。その当社の職場は、最高のチャレンジ環境でもありますし、コンサルタントとしてのキャリアアップや幅を広げるチャンスも大きくなっていると、私は考えています。新規ビジネスに可能性を見いだすチャンスもあると思いますし、案件数の増加やプロジェクトの規模の拡大から成長を実感することもできるはずです。会社と一緒に自身の成長も実現できるこの環境に、ぜひ来ていただきたいと思います。 また、経営層との距離が近い環境で仕事に取り組める当社では、企業経営に関する知見を得るチャンスもあると思います。コンサルタントとして成長したい方はもちろん、ビジネスパーソンとしてのステップアップを図りたい方にも、ぜひチャレンジしていただきたいと思っています。