株式会社リライアス

株式会社リライアスは、HRコンサルティングを手掛けるベンチャー。採用戦略の策定から採用ブランディング、母集団形成の強化、選考プロセスの改善、採用後の定着・活躍まで幅広く担当している。

コンサルティング会社だが、ハンズオンで実際の業務支援まで手掛ける。クライアント企業の採用チームの一員に限りなく近いポジションで、応募・面接・採用・定着をサポート。結果にこだわることで、クライアントからの信頼も厚い。

「一般に採用コンサルは、人材を採用するためのサポートを提供しています。当社の場合、クライアントの経営課題の解決に必要な人材を集めるお手伝いを、パートナーの立場で全般にわたって提供します。採用ブランディングやオウンドメディアの活用等、採用の枠を超えて、優秀な人材獲得のために動きます」（代表取締役・江本誠一氏）。

同社は、リクルートホールディングスの子会社が提供する、求人情報専門の検索エンジン「Indeed」の広告運用も手掛けている。Indeedは、掲載料を支払うことで求人広告を掲載する求人媒体とは異なり、掲載は無料。ただ、求人広告が検索上位に表示されるかはIndeedの独自のアルゴリズムにより決められており、検索上位に表示させるためには、有料枠で広告出稿をする必要がある。インターネット検索サイトのリスティング広告のように、クリック課金型の広告を設定することができ、Indeedを活用して採用するには、Web広告運用のスキルを必要とする。

「当社はIndeedのシルバーパートナーであり、クライアントの採用活動にIndeedを活用しています。Indeedは、従来の求人広告媒体とは異なり、求人特化の検索エンジン。広告運用のスキルが生かせます。クライアントが採用を成功させるために、求人広告を運用してコストパフォーマンスを意識した採用活動が可能となります」（江本氏）。

Indeedの広告運用だけでなく、採用ブランディングやオウンドメディアの活用でもWeb広告の運用スキルは活かされている。

データマネジメントシステムの構築も、同社が得意とする領域。BIツール導入によるモニタリング・ダッシュボード設計や採用チャネルの効果可視化、選考フローにおけるKPIの可視化、アンケート実施、eNPSツール導入による退職理由別の退職者数把握等、採用活動を見える化する。

「定性データと定量データを使い分けることで、採用活動全体を把握します。正直な話、データドリブンな採用活動ができている企業は少ないと言わざるを得ません。当社のHRコンサルティングは、採用DXも兼ねています」（江本氏）。

同社には、HR領域で活躍してきた人材が集まっている。HRカンパニーでの仕事は、同じ人材に関する仕事だが、企業の人事とは大きく違う。より採用市場に関する専門知識を有しており、採用のノウハウもある。だからこそ、HRコンサルタントが沢山いる。

「採用活動に本気で取り組んでいる会社が少ないと感じています。人材こそ会社の宝であり、収益を生む原動力。それは分かっているようですが、営業や開発のように直接利益を生むセクションではないため、担当者が少なかったり、時には、他業務と兼務したりしている状況が多く見受けられます。当社がHR領域のスペシャリストとして、企業人事にはない視点で、採用から人材活用全般までサポートします」（江本氏）。

同社には、ビジネスを進める上で、創業当初からのこだわりが一つある。それは「顧客ファースト」の徹底だ。

「HR業界で長く働いて、一つの矛盾に悩まされていました。それは、求人広告の業界では、クライアントとサービスを提供する媒体社との間に利益相反がベースにある点です。求人媒体社としては、クライアントの求人が成功することなく何度でも求人広告を掲載してくれることで、会社の売上最大化に繋がります。これは極端な例ですが、クライアントは最小コストで採用をしたいと考えるもの。ところが、求人媒体社は少しでも大きな枠、言い換えれば単価の高い求人広告を掲載してほしい考えなのです。解決策を考えて出たのが、クライアントとWin-Winの関係を作ることでした」（江本氏）。

クライアントとWin-Winの関係を作る。そのために、同社では徹底した「顧客ファースト」を貫く。その代わり、クライアントに対しては、パートナーのポジションと相応の報酬を求める。

「コンサルティング料にこだわっているわけではありませんが、Win-Winの関係を築けるクライアントでないと、パートナーとして協業できません。だからクライアントは選んでいます。単なる採用代行のように下請け仕事はしません。パートナーとして対等なポジションで働くために、顧客ファーストを徹底しています」（江本氏）。

少子化の影響もあって、日本の企業はどこも人不足が経営課題。その課題を解決すべく、様々なタイプの求人媒体があり、転職エージェントも採用コンサルタントも数多くある。そんな中で、同社は他の人材紹介会社や採用コンサルタントと一線を画しているのは、顧客ファーストを実践することで、クライアントとWin-Winの関係を築き上げる点なのだ。

同社はメンバー8名の小さな組織だが、クライアントからの信頼が厚く、優秀な人材が集結し始めている。今後の成長を意識して、採用活動の強化に乗り出した。

同社で働く魅力は何だろうか？

真っ先に挙がるのは「顧客ファースト」。自社の都合で顧客のニーズに対して全力で応えられていないと感じている人材なら、同社で目一杯活躍できるだろう。

「クライアントとWin-WinなHRコンサルティングを、HR業界でのスタンダードにしたいという思いがあります。だから、HRコンサルタントを増やしたいと考えています。HRの未来を創造するには、会社の規模も拡大しなければなりません。IPOを目指すには、コンサルティングだけでは時間がかかります。Web広告事業の拡大や新規サービスの立ち上げ等、HRコンサルティング以外の事業も成長させなければなりません。そのための人材も広く募っています」（江本氏）。

また、成長を志向する人材にとっても、同社は格好の職場となるだろう。HR領域での高いスキルを持つ人材が集まっているから、広い範囲でHR・採用・人材活用・Webマーケティングのスキルを磨くことができる。

「成長意欲の高いメンバーが集まっています。当社の社員は、みんなとても優秀です。彼らがいるから今の当社があると断言できます。当社では、市場価値の高い人材を目指すことを歓迎しています。当社でスキルアップした人材が羽ばたいても、それは当社の影響力が広まることに繋がります。市場価値を高めて、HR業界の未来を作る担い手になってください」（江本氏）。

同社は柔軟な働き方に対応している企業だ。フレックス制を採用し、一部、遠方のメンバーはリモートで働いている。残業時間等は、コンサルティングの仕事の場合、クライアント次第なところがある。しかし、同社のクライアントは大手企業が中心なこともあって、ワークライフバランスを意識した働き方ができる。

「ワークライフバランスを重視しているクライアントが多く、当社もそれに合わせて残業時間を抑制できています。忙しくなって稼働が高まると、会社がクライアントと協議して調整します。年間休日は120日以上あり、求めているワークライフバランスが実現できると思います。私も子育て中なので、ほとんど定時に帰っています」（江本氏）。