総務部人事課長　吉川 弘夫氏

ご略歴をお教えください。

1997年に大学を卒業し、当社に入社しました。応募動機としては、元々本が好きで出版社に入りたいと考えていたことと、教職課程を履修し教育実習も行う等、教育にも関心があったことです。そこで、まさしく両方の要素が社名となっている教育出版を志望したという経緯です。 人事の業務に20年以上携わっています。労務管理や教育・研修等の業務はもちろん、ここ数年は採用業務の比重がかなり高くなっています。

御社で働く魅力はどういったところにあるとお考えですか？

採用業務において、面接官を務める教科書の編集担当者に、応募者から仕事のやりがいについて質問を受けるケースがよくあります。そこで編集担当者は「自分が時間をかけ、丹精込めてつくった教科書を子供達が使って勉強してくれること。ましてや、我が子が使っている姿を見ると感動します」と言っています。 学校の先生が相手をするのは、基本的に自分の勤める学校の児童や生徒。それだけでも責務は重大ですが、一方、当社がつくる教科書や教材は日本全国の児童・生徒に使ってもらうものです。こうした影響力も大きなやりがいではないかと思います。 また、当社は250人という規模で、若い社員でも自分のアイデアや考えを仕事に反映させやすい組織風土があります。教科書編集は、教科別・学年別の担当制になるので、例えば小・中学校の算数・数学だけでも単純計算で9人の担当者が必要になります。ですから、新人として入社してすぐに担当になり、先輩のサポートを受けながらも主体的に業務を進め、自分のアイデアを織り込んでいくことができるのです。 社内SEや私のようなスタッフ部門のメンバーは、間接的に教育に関わることができる点にやりがいを見出している人が多いですね。同じ仕事でも、教育に携わっている現場の役に立つ実感が得られる点が大きいと思います。また、私の採用担当としてのやりがいは、やはりいい人材を採用し、会社の成長や永続に貢献できていると感じられる点にあります。

人事担当者として、御社をどういった組織にしていきたいとお考えですか？

一人ひとりのスキルや能力が高い集団にしていくことです。近年、管理職研修や、教科書出版に必要な「LGBT」や「デザイン」に関する専門領域の研修プログラム等、人材育成の根幹となる研修も拡充してきています。こうした取り組みはトップダウンだけでなく、例えば編集向けの研修プログラムを若い営業担当者が受講したいといった要望も、現場から上がってきています。こうした向上心に応えて、今後さらに制度の充実に取り組んでいきたいですね。 また当社の永続的な成長のために、リカレント教育等、義務教育の教科書以外の領域に展開させていくことが課題となっています。こうした新領域を開拓していく個人力の養成も重要なテーマであると認識しています。

「Green」を通じて応募する人材に対し、御社でどのように活躍してほしいかとの思いを聞かせてください。

「自分はこの会社の経営に関わっている」意識を持ち、アンテナを広げ、常に学ぶ姿勢を持っていただきたいと思います。そういった一人ひとりの姿勢が、この会社の成長を支え、ひいては会社を永続させる力になると思うからです。 そして、当社の事業は次代の日本や世界をつくる人材育成に関わることです。社内SEというスタッフ部門の方であっても、教育に関心を持ち、子供達の未来をつくる仕事に間接的に貢献したいと思う方に来ていただけると嬉しいですね。実際に当社を応募する方の多くは、そういった思いを持っています。

吉川さんの仕事観をお聞かせください。

人事課長としては、全社員が幸せな会社員生活を送れる環境づくりが軸にあります。そのためのミッションとして、福利厚生制度や教育研修制度の整備といった課題に取り組んでいきます。 また、今後も紙の教科書は残るものの、デジタル教科書へのシフトが進むと考えられます。そこで、デジタルに明るい人材の採用を増やしていくことも大きな課題です。読者の皆様のご応募に期待しています！