代表取締役社長 古江 恵治氏 北海道浦河郡浦河町出身。大手音楽マーケティング企業でインターネット広告事業やイベントプロデュースを経験。その後大手インターネット広告企業へ転身し、新規事業立ち上げや社長室に携わる。2010年に株式会社パイプドビッツ（現・スパイラル株式会社）へ入社し、同社の前身となる新規事業をたった一人でスタートさせた。

華々しいキャリアをお持ちですね。一番苦労されたことは何でしょうか

いやいや、泥臭い経験を重ねて這い上がってきたようなものです。 大手音楽マーケティング企業にいた時は寝る間も惜しみながらのハードワークでしたが、広告営業を通してコンサルティング営業のノウハウを学びましたし、エンタメ業界での経験はAKB48選抜総選挙の運営に生きていると思います。 一方で、パイプドビッツへ入社して早々、一人で新規事業を任された時は、「たった一人で一定期間内に成果を上げなければならない」という孤独感・焦燥感に苛まれました。今振り返っても辛い記憶です。でも、後から参画してくれたメンバーには恵まれました。彼らのことを思うと、私は縁や運に恵まれていると思います。そこからやはり「仲間を大切にしよう」という気持ちは大きくなりましたね。

大変な経験をしたのですね。その中で築いた“仕事観”はありますか

社是にありますが、「五方良し」という考え方を持っています。 ①お客様②当社ゴンドラや株主③消費者や地域社会④当社の社員⑤社員のご家族が五方の定義です。当社に関わる全ての皆様が満足や幸せを実感できる、そのような会社であり続けたいと思います。 また、個人的なこととしては、時間を大切にしていますね。お客様やメンバーと顔を合わせて対話する場を優先して作り、その上でデスクワーク他、自己研鑽のために本を読む時間を確保しています。全て完遂するためにも、それぞれの時間をきちんと決めてメリハリを付けるよう意識しています。時間はコストですから。

仲間思いの古江さん。改めて同社のメンバーへの思いを教えてください

とても仲間思いで、優しく穏やかなメンバーに恵まれました。その上で向上心を胸に秘め、当社の未来や自身のキャリアを描くことができる。何より、お客様をとことん好きになれる、心からクライアントの成功を考えられる、そんな優秀な同志が集まっています。 だからこそ今後期待したいのは、より高い営業力・発信力ですね。2016年から当社は時間と熱量をかけて、自社のサービスやプロダクトを確立させてきました。「カスタマーエンゲージメント」という考え方もその一つ。おかげさまで事業は好調ですが、まだまだお客様との関係構築、課題の本質を見極め、成果へ繋げることができると思います。今は社会的なニーズも高いですが、なお一層必要とされるには、私達のお客様と同じゴールを目指す伴走型支援、そして発信力が問われると考えています。

メンバーの士気を上げるために心掛けていることはありますか

私見ですが、仕事のモチベーションは私が上げさせるものではなく、メンバー自身が上げていくものだと考えています。そこで“気付き”を得てこそ、働く意味があるのではないでしょうか。 でもそういった時に、先ほど触れた「五方良し」はヒントになるかもしれません。例えば、給与という恩恵は、実質的には会社ではなくお客様から頂いていますよね。また、そのお金が巡っているのは社会。そしてお客様からお金をもらえるのは、メンバー各人の成果や、それを支えてくれる社内の仲間や家族の存在があるからです。 お客様の成功を支え、社会が良くなり、当社の業績が上がり、自身や仲間も大きく成長でき、家族も支えられる。五方が良い循環を遂げるために「一緒に頑張ろう」と思える心の拠りどころが会社だと思ってもらえれば嬉しいですね。

かなり仕事人間のように見えますが……休日はどのように過ごしていますか

会社としてはライフワークバランスを整えているのでご安心ください。ですがお察しの通り、私個人としては休日も仕事三昧かもしれません。土日もお客様とのゴルフや食事をする機会が多いです。お風呂の中でもメンバーや会社のことを考えています。仕事が好きなので全く苦ではありませんが……。 そんな中でも、強行突破したプライベートの楽しみがあります。大谷翔平選手の大ファンで、ロサンゼルス・エンゼルス所属時代の彼の試合を見たくて見たくて、昨年は業務を調整しロサンゼルスへ行きました。こういったリフレッシュも、毎日の気持ちを前に向かせてくれますね。