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インタビュー画像経営戦略室 室長 菊地 元樹氏 社会福祉法人東京児童協会を経営する家に誕生。創業者から三代目にあたる。大学の経営学部を卒業後、半年間のサラリーマン生活を経て民間保育園の業界団体である社会福祉法人に転職。約2年間の修行後、東京児童協会へ。江東区白河かもめ保育園園長など現場経験を積み、現在は経営戦略室室長を務める。

保育園を継ぐと意識したのはいつ頃ですか?

物心ついた頃にはでしょうか。子どもの頃は保育園の上に住んでいて、保育園に「ただいま」と帰って来ていました。私は4人兄弟で、この東京児童協会のほか企業主導型保育園や学童保育運営を手掛ける会社と幼稚園運営の学校法人で、兄弟それぞれが子どもたちに関わる仕事をしています。なので、もう小さい頃から自然と継ぐように仕向けられたと言いますか。 大学は経営学部で、保育士資格は自分で勉強して取得しました。ただし、保育士としては現場の先生たちと比べるとはるかに力不足。28歳のときに母親の後を継いで園長になり、4年間やっていましたが、まったく胸を張って言えるレベルではありません。園は私より年上のお母さんたちばかりで、みんなが「頑張れ」と発破をかけながら応援してくれました。現場で成長させてもらい、本当に園長をやってよかったと思います。 いろいろな思い出がありますが、その一つが卒園式。子どもたちのためにピアノを弾きたいと思って練習しました。卒園式の定番、「いつのことだか思い出してごらん」という歌詞の「思い出のアルバム」です。本番は感極まって弾く手が止まってしまったのですが、子どもたちが大声で歌ってカバーしてくれて、何とか弾き終えました。保護者の方も笑ってくれて。それくらい子どもたちが一生懸命私をフォローしてくれているのがわかったのでしょう。とても感動しました。子どもたちの成長やものすごいパワーを感じた素晴らしい経験でした。

デジタルコンテンツ部でやりたいことは何ですか?

発達に応じたおもちゃをデジタルコンテンツで提供したいです。おもちゃ屋さんに行くと、例えば対象年齢が3歳から5歳までなどと書いてあるのですが、私たちからするとあり得ません。3歳と5歳では発達が全然違います。例えば、昔からあるボール落としという木のボールがカタカタと落ちていくおもちゃ。あれは、1歳半くらいになると目で物を追うようになるのですが、その追視を鍛えるためのおもちゃです。発達に応じたおもちゃですが、みんなはもう何十年も発達のことを知らずに遊んでいます。保育園は正しい知識があるので1歳半くらいから子どもに提供しますが、一般にはあまり知られていません。 そのような知識とセットで発達に応じたおもちゃを身近に手に入れられるようにするには、デジタルの力を使うとよいのではと思っています。必要な能力を正しい発達の段階で正しく鍛える。おもちゃに変わるものとして、そのようなきめ細かなコンテンツをつくろうとしています。 教育とデジタルも相性がよいはずです。インタラクティブコンテンツなどは、今は広告やマーケティングによく使われていますが、ほかに展開するとしたら教育系がよいと思います。おもちゃの先の取り組みとして、教育系もやっていきたいですね。「知育」と呼ぶと少し堅苦しいですが、子どもの興味を引く教育的要素を含んだ形のコンテンツ。アナログでは、私たちは現場の知見に基づいて独自に教材をつくってきましたが、それを基にしてデジタルコンテンツを展開していこうと考えています。

実際に園舎にプロジェクトマッピングなどを導入していますが、お子さんたちの反応はどうですか?

千差万別ですね。直感的に感じるものもあるようですが、大人が「こんなのが楽しいかな」と思ってつくっても、子どもたちはすぐに飽きてしまうこともあります。子どもの興味関心、意欲はその都度変わるので、うまく子どもの興味関心、意欲にそくした形でコンテンツをつくっていかないといけないと思います。 例えば虫にすごく興味を持った瞬間に、図鑑があって虫を調べられたら楽しいですよね。でも子どもの興味は、園庭で虫を見つけるなどして興味を持った瞬間に図鑑がないとあっというまにしぼんでしまいます。すぐに反応するには、やはりデジタルが適しているのではないかと思います。 子どもの興味関心は大人が引っ張り出してくるもので、何もないところからは生まれにくいです。例えば散歩に行くことで子どもは自然に興味を持つわけであり、大人がどのように興味を持たせるかも重要です。そのしかけを、私たちは現場を知っている強みでデジタルとリアルを融合させてつくっていきます。日頃の生活体験で得たものをデジタルで補完する方向がベストかなと思っています。

菊地さんは、どのような点にやりがいを感じていますか?

やはり、社会課題を解決していくところが一番ですね。少し前の待機児童が多かったときは、待機児童を解消して保護者の方たちの社会復帰を応援したいと思ってやっていました。今は保育の質が注目されています。待機児童が解消され、中身が問われるようになりました。メディアなどはセンセーショナルな話題ばかり取り上げるので、何かと保育園がらみの事故や事件など悪いところばかりが注目されがちです。私たちは、保育園の意義などをもっと社会に対して伝えていく役割を果たさなければいけないと思っています。 大多数の方は保育園に感謝してくれていることや、保育の仕事の素晴らしさなども発信していかないと正確な情報が届きません。保育士さんをはじめ保育園や子どもに関わる人も、どんどん少なくなってしまいます。今、確実にそうなってきています。保育園が社会の一機能として地域の人たちの拠り所にもなれるように、もっと現場から発信する人を育てるなど何かしらの形で取り組んでいきたいです。このような課題解決のための取り組みにやりがいを感じています。 実際、保育園は地域のハブになれる可能性が十分にあると思います。新しくできた世田谷の保育園、学び処世田谷保育屋敷わびさびあそびでは、地域の人も通る外構部分にデジタルコンテンツで川をつくりました。道路の両脇にその「川」があるのですが、触れると魚が逃げたりカエルが跳んだり、波紋が広がっていったりします。これをつくっただけでも、小学生など地域の子どもたちが、必ずひと遊びしてから帰るようになりました。高学年の子どももみんな触っていきます。しかけ一つで楽しい輪が広がっていく。このような少しでも社会と接点を持てるようなものを、デジタルコンテンツで実現していきたいです。本当に楽しいです。

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